2021年 3月20日・21日―学習内容
「救済」と「宗教」の観点から見た全体像の講義練習 2回目
学習のポイント ――― 手にした真理を次の人に手渡していく
今回は、前回に続き、学んだ真理(全体像)を各自が語ることに挑戦しました。先月と同じように、皆さんが精いっぱい練習した成果が伝わってきて、スピリチュアリズム普及への意欲を高めることができました。
全体像は、地上に霊的同胞世界を確立するための設計図と言えるものです。その設計図を考え、目標に向かって陣頭指揮を執っているのがイエスです。イエスは、大霊である神の願いを最もよく知る者として、また、地上人類の最高責任者として、人類の真の救いのために全力で働きかけてくださっています。
『シルバーバーチの霊訓』は、そうしたイエスの計画のもとで地上に降ろされた最高の霊界通信です。『シルバーバーチの霊訓』には、イエスの地球人類救済にかける強い思いと願いが込められています。イエスが本当に地上人に伝えたかったことが、シルバーバーチによって語られているのです。
地上に生きるほとんどの人は、イエス主導の霊的大変革について知りません。霊界から地上世界に向けて、莫大な霊的エネルギーが注がれ地球人類救済計画が進められていることなど、全く知らないのです。私たちは、スピリチュアリズム運動を推し進める霊界の人たちによって、いち早く真理に導かれました。そして、地上にいながらにしてイエス率いる霊界の大軍団の一員としての立場を与えていただきました。それは、地上人として最高に栄誉なことです。私たちは、霊的同胞世界を実現するために、霊界の道具として働いていくということです。
今回の「語る練習」も、道具として存分に働くための準備です。日本各地には『シルバーバーチの霊訓』に出会い、「これこそ本物の教えだ」と確信した人たちが少しずつ増えています。私たちの役目は、シルバーバーチに出会った人たちが真理を正しく理解できるように導いていくことです。
真理を正しく伝えることは、簡単にできることではありません。まず、自分が真理を正しく理解する、そして、それらを正しく伝えられるようにしていくということです。さらに、真理を伝えるためには、「自分はスピリチュアリストである」という自覚を持って日常生活を正していかなければなりません。自分を真理にそわせる努力を日々、積み重ねていかなければならないのです。
スピリチュアリストとしての実践がないところでは、いくら話が上手にできたとしても全く意味がありません。口先だけでは、とうてい人の心に真理を届けることはできないのです。「人々の真の救いと幸せのために役に立ちたい」という純粋な思いと、自分をひたすら真理に沿わせようとする謙虚さがあってこそ、真理を語り、伝えることができるのです。
真理を伝えることについて、シルバーバーチは次のように言っています。
「あなた方としては、1人ひとりが、できうる範囲内で霊的知識を広めることを心がければよろしい。自分自身が光明を見出したように、今度は、誰か自分以外のたった1人に光明を見出させてあげることができたら、それだけでこの地上生活は有意義だったことになるのです。」(新たなる啓示 p186)
「自分自身が光明を見出したように、今度は誰かに光明を見出させてあげる」、この純粋な思いが、スピリチュアリズムの伝道です。皆さんは霊的真理に出会い、希望にあふれた人生、真に価値ある人生を歩めるようになりました。今度は、皆さんが他の人に霊的真理という素晴らしい宝を手渡していくのです。
皆さんがスピリチュアリストとして活躍するのはこれからです。まずは、焦らず、着実に、真理の理解と実践に努めていきましょう。霊的同胞世界の確立、という人類の歴史をかけた大計画に少しでも貢献できるように、しっかりと力をつけていきましょう。