2014年12月21日学習内容

『続スピリチュアリズム入門』 

第4章(3)霊的成長に対する焦りとマンネリ

第6章日常の仕事について…仕事を霊的成長・人類への奉仕のチャンスとしましょう!

1年を振り返って(参加者の皆さんの発表)

学習のポイント――――霊的成長を目指して、全力で歩んでいきましょう!

早いもので、今年最後の読書会となりました。12月の読書会は毎年、参加者の皆さんに1年間の自分の歩みを振り返ってお話をしてもらいます。霊的真理の学びや実践の中で感じたこと、また真理普及への熱意など、霊的歩みにおいての体験や決意を発表し合うことで同志の絆が深まり、真理普及への意欲が高まっていきます。

私たちスピリチュアリストは、真理普及と霊的成長という大きな目標に向かって、地上人生の最後まで全力で歩んでいかなければなりません。限りある地上生活の1年1年を大切に過ごしていくことは、かけがえのない霊的宝を魂に蓄えることになります。1年の締めくくりとして自分を霊的視点から見つめることで、新しい年に向けての課題と決意を固めることができます。

スピリチュアリズム人生を最後まで歩み通すためには、絶えず霊的エネルギーを充電し、霊的視野で眺めていく必要があります。読書会は、霊的真理の理解を深め、高い心境を維持して歩むことができるように手助けする場を目指していますが、それだけでなく、一人で歩むうちに次第に単調になりがちな日常生活に霊的リズムをつけ、マンネリを防ぐことにもなっています。

皆さん、霊的真理に出会ったばかりの頃を覚えていらっしゃることと思います。『シルバーバーチの霊訓』を手にして必死に読むことで、目が覚めるような感動とともに人生が一新したような感覚に包まれたことでしょう。スピリチュアリズムを知ってしばらくの間は、どんな困難でも乗り越えられそうな、力に満ちた明るい日々を過ごしてきたのではないでしょうか。

しかし、数年たつうちに、そうした感動や熱意が徐々に冷めていくようになります。そして、「自分は果たして霊的成長をしているのだろうか?」「せっかく真理を知ったのに、普段は雑事に追われて霊的成長とは関係ない毎日を過ごしている。こんなことでいいのだろうか」―スピリチュアリズムに導かれた人の大半が、こうした焦るような思いを持ったことがあるはずです。

『続スピリチュアリズム入門』には、「霊的成長に対する焦りとマンネリ」というタイトルで次のようなアドバイスがあります。
「霊的成長は非常に遅々としたスピードで達成されていくものであり、地上人には、なかなか実感できないのが実情です。しかし、3年前、5年前と今とを比べてみれば、その当時にはできなかった考え方や心の持ち方が、少しずつではあっても自分のものになっていることが分かります。実はそれこそが、魂が成長していることの証なのです。」(P184)

「霊的真理が以前より分かるようになった」「体験を通して、真理の大切さを実感した」「前の年にはできなかった実践が少しでもできた」―こうした少しずつの変化が積み重なることで、一歩一歩、霊的成長の道が前進していきます。読書会に参加している皆さんも、また、さまざまな事情で参加できないけれどこのホームページをご覧になっている方々も、1年間の自分の歩みを霊的視野で眺め、進歩した点には大いに感謝し、反省すべき点は来年の課題としていただきたいと思います。

大切なスピリチュアリズム人生を霊的なマンネリ状態にさせてはなりません。常に前向きな気持ちで霊的真理の実践を心がけていきましょう。「一人でも多くの人に素晴らしい真理を伝えたい!」という意欲に燃え、感謝と喜びに満ちた毎日を送っていきましょう。月に1回の読書会ですが、皆さんの純粋な奉仕の意欲を少しでも後押しすることができればと願っています。

今年も、皆さんのお話から、霊的成長を目指して懸命に努力してきた様子と新たな決意がひしひしと伝わってきました。以下は、参加者の皆さんのお話の一部です。

参加者の感想

昨年の10月、「神」について学んだとき、その内容が自分にとって知識の一つでしかなく、自分の有様・生き方に活かされていないと感じました。これではいけないと思い、霊訓を読み、普及会のホームページ(スピリチュアリズムの思想)を読み、考え、自分を観察し…という繰り返しの毎日を過ごしました。
スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]の中のある言葉を読んでから、日常で起きるさまざまなことへの抵抗や反発がすっかり消え去りました。すべて大霊の愛と意志によるものと受け止め、摂理にそって努力するようになりました。やがて、上下関係だけだった「神」と「私」の位置づけが、上下・前後・左右と広がり、時の移ろいに連なっていきました。そして、神を身近に、リアルに感じることができるようになりました。
今年の11月の読書会で「魂の成長は霊にとって大きな喜び」とありましたが、その喜びとともに新しい年を迎えることができ、幸せです。

今年の一番大きな出来事は、公開ヒーリングに参加したことです。ヒーリングの最後にヒーラーの方から直接肩に触れていただいた時、大霊の愛を感じ、涙があふれてきました。霊訓に出会う前から、瞑想中にあるイメージが数回浮かんできたことがありました。その時は分からなかったのですが、ヒーリングの後、それが霊界から大勢の人が応援しているという意味だったことに気が付きました。それまでは、頭では分かっていても実感がともなわなかった「自分一人ではない。常に見守っていてくださる方がいる」ということが理解でき、孤独感がなくなりました。その後は、苦難に出会った時や心が怠けそうになった時などに、ヒーリングの時の感覚を思い出して心の支えにしています。
これからは、「いつ、どこにいても人のために役立つことをすることです」というシルバーバーチの言葉を心にとどめて、霊界の方々の思いに少しでも応えられるよう、霊的成長・利他愛実践の努力を積み重ねていきたいと思っています。

私がシルバーバーチと出会ったのは10年前です。その頃いろいろ大変なことがあり、夜も眠れないという状態が続きました。佐藤愛子さんの本でシルバーバーチを知り、スピリチュアリズム普及会のホームページにたどり着きました。そして、ニューズレター2号の苦しみへの対処を読みました。その時の感動は今でも忘れられません。何度も何度も読み、今でも苦しい時の心の支えにしています。これからもどんなに苦しくても大らかに受けとめることができるよう、真理を学び努力していきたいと思います。

シルバーバーチが実践の大切さをいつも言っている意味が理解できるようになりました。どんなに霊訓を読んでも、実践しないかぎり真の知識にはなっていきません。摂理にそった生き方・実践をしていくと、神の光を感じることができるようになります。祈りをするとき、遠い将来、霊的真理が当たり前になっている時代に生きる人々の顔を思い浮かべます。それだけで、私も愛に満たされ幸せな気持ちになってきます。
これからも揺らぐことなく、霊的真理を手に、歩んでいこうと思っています。

私は昨年の暮れからお正月にかけて、ある病気にかかりました。私はアトピーがあるので、その病気が一般の人の何倍もひどいものになってしまいました。症状が全身の皮膚に現れ、39度の高熱が続きました。この時初めて、一人で試練と戦う辛さを知りました。末期ガンや不治の病の人に比べたら自分の苦しみなど比ではないと思いながらも精神的に追い詰められていきました。自分の腕の皮膚が見えない程の症状を見たとき「こんなの人間じゃない!」と思い、ついに心が折れました。しかしそれと同時に、これまで自分に欠けていた「優しさ」が芽生えていることに気が付きました。
その後すぐに霊訓を読み、自分の魂が成長を望んであえてこの試練に挑んだのではないかと思い、涙が流れました。それから熱も下がり、病状もどんどん改善していきました。私は「優しさ」を知るために30年もかかりました。今やっとアトピーから学びを得ることができました。

私は2年ほど前から、たびたび自分の苦手なことと向き合わなければならない状況におかれています。逃げようとしても逃げることができません。まさに自分の成長のために与えられた試練だと気付き、それをやり遂げようとしています。何度も逃げたいと考えましたが、霊訓を繰り返し読み、守護霊や霊界とのつながりを深めて困難を乗り切ろうと祈りました。
この2年間で大概の問題をクリアできるようになりました。困難に立ち向かう忍耐力や度胸が少しずつ身についていることを実感しています。今は自分を鍛える時期であると信じ、よりよい霊界の道具となれるよう、さらなる成長を目指して頑張っていきます。

今年の秋から、スピリチュアリズムの全体像など、大局的に真理を学んできました。今年1年の学びを通して、真理を正しく理解するためには、より広い視野から真理の全体像を学ぶ必要性があるということを再確認しました。大局的に真理を理解するということは、霊的成長という大きな目的に向けての土台づくりです。また、真理を正しく理解し実践していくことが、私たちの霊的成長に直結していきます。
視野が広がった分、霊界の導きに対する信頼も増し、大きな安らぎがもてるようになりました。スピリチュアリズムに導かれ、真理にそって歩む努力ができる立場にいることがどれだけ恵まれているか、感謝の気持ちで一杯です。地上人生の目的を果たすことができるよう頑張っていきたいと思います。


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