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2019年 12月14日・15日―学習内容

今年1年の読書会と各自の歩みを振り返って……

学習のポイント ――― 伝道で一番重要なことは「道具意識」

今年最後の読書会は、参加者の皆さんに今年1年の歩みを振り返って心に残ったことや学んだことなどをお話していただきました。今年の読書会の前半は、主に「霊的世界観」を学習しました。そして後半は、「語る練習」を行いました。真理を語ることへの挑戦は、参加者の皆さんに大きな刺激となりました。「講義を聞く」というインプットの学習から、「自分が語る」というアウトプットの学習をしたことで、真理に対する姿勢が変わってきました。「語る練習」を通して、自分が真理をしっかり理解していなければ語ることができないことを痛感し、学習への意欲が増してきました。そして、学んだ真理の素晴らしさを再確認し、1人でも多くの人に伝えていかなければならないという伝道への決意をあらたにすることができました。

今日は、スピリチュアリズムの伝道の基本をもう一度、確認しました。前回は、伝道の準備として「自分自身を霊的新生させる」、すなわち人に伝える前に自分を真理でつくり替えることが必要である、ということをお話しました。今回は、いよいよ伝道を開始するにあたっての基本的な心構えについてお話しました。

スピリチュアリズムの伝道実践で一番重要なことは、道具意識に立った伝道です。「伝道の主役は霊界である」「自分は、霊界の道具である」ということです。スピリチュアリズムは、高級霊によって興された地上人類救済計画です。その計画は、これから何百年も続き、少しずつですが確実に進展していきます。私たちの役目は、少しでも計画が前進するように、短い地上人生の間、道具として、霊界から導かれてきた人に真理を手渡していくことです。スピリチュアリズムは、主役である霊界と地上の道具であるスピリチュアリストの連携によって進展していくのです。

一般の宗教で“伝道”というと、教義を伝えることより、一人でも多くの人を入信させること、いわば“人集め”に必死になります。スピリチュアリストを自称する人の中にも、真理のレベルを下げて一般受けをするように話せば、たくさんの人を集めることができると考える人もいます。しかし、それは、スピリチュアリズムの伝道ではありません。実績だけを求める自己中心的な行為になっています。

伝道において一番重要なことは、「霊界が主役、自分は道具」ということです。地上の人間が、必死になって人集めをする必要はありません。霊界が時期がきた人を真理と出会うように導いてくれます。私たちは、霊界の道具・真理の伝道者として名乗りを上げ、スピリチュアリズム普及への意欲と情熱を絶やさないように全力を尽くしていけばいいのです。

道具である私たちは、「真理の種蒔き」に徹することです。方法は、いろいろあります。知人や友人で、真理を求めているような人に「シルバーバーチの霊訓」を紹介すること、また、ブログで読書会で学んだことや、スピリチュアリストとして歩む中で感じたことを書くこと、さらに、少人数の読書会を開くことも、真理の種蒔きです。その際、注意すべきことは、「無理な押し付をしない」ということです。シルバーバーチが言っているように、「ドアをそっと押して反応を見る」、これが正しい伝道の方法です。

スピリチュアリズムは、時期がきて真理を受け入れることができるようになった人が、霊界から導かれて、皆さんの前に現われるようになります。読書会を見てください。主催者が、必死で参加者を集めたのではありません。霊界が皆さんを読書会に集めてくれました。皆さんが真理を受け入れられる時期を見計らって、ベストなタイミングで導いてくれたのです。

スピリチュアリズムの伝道は、「道具意識に徹して、奉仕していく」という動機と、「真理の種蒔き」という方法で進めていきます。動機と方法が正しければ、必ず時期のきた人との出会いが与えられます。真理の伝道で大切なことは、目に見える実績ではありません。私たちが霊界の道具として、どれだけ真剣に、誠意を尽くしたか、ということが重要です。 私たちは道具として、ただひたすら「真理の種」を蒔き続けていくということなのです。

来年も、霊界の願いにかなった読書会を目指して歩んでいこうと思います。霊界の道具として、スピリチュアリズムのため、人々の真の救いのために、ともに力を尽くしていきましょう。


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