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2021年 2月20日・21日―学習内容

「救済」と「宗教」の観点から見た全体像の講義練習 1回目

学習のポイント ――― 真理を説くことは、最高の利他愛の実践

今年、初めての読書会を開催しました。年のはじめには、皆さんが「今年もスピリチュアリズムのために頑張ろう!」と決意を新たにして歩み始めたことと思います。世の中は、コロナ感染が少し収まりつつありますが、まだ油断できない状況です。また、13日には大きな地震もありました。今回は被害が少なくて本当によかったと思います。神の摂理の中でいろいろなことが起こってきますが、東京スピリチュアリズムサークルは今年も、スピリチュアリズム普及のために着実に歩みを進めていきたいと思っています。皆さん1人1人がよき霊界の道具として働くことができるように、読書会が少しでもお役に立てることを願っています。

今回は、昨年学習した全体像を皆さんが語る、というアウトプットの学習をしました。読書会は真理を学ぶ場だと思っていたのに、参加者が講義をすることに驚く方もいると思います。読書会の目的はいろいろあります。1つは、霊的真理を正しく理解するということです。そのために、講義形式で体系化した真理を学んでいます。そして、学んだ真理を実践するために必要な内容も学んでいきます。真理は学問ではありませんので、実践してこそ真理が生きてきます。

真理の実践のメインは「利他愛の実践」です。手にした真理を一人占めするのではなく、1人でも多くの時期のきた人に手渡していくことが一番の「利他愛の実践」になります。読書会は、真理を正しく理解する場であると同時に、それを正しく伝えていくことができるように力をつける場でもあります。「語る練習」は、いつか時期のきた人に出会ったとき、しっかりと伝えられるように、という準備として行っています。

講義を聞いて、真理を正しく理解する学習はインプットの学習と言えます。そして、学んだ内容を時期の来た人に伝えるために自分が発信していく・語っていくことは、アウトプットの学習です。インプットとアウトプットの両方を行っていくことで真理の理解が深まり、実践への意欲も高まっていきます。

真理を語るとき一番重要なことは、「この真理を伝えたい!」という熱い気持ちを持っていることです。皆さんは、「自分は、シルバーバーチに出会えて本当によかった」 「地上人生の目的を知り、有意義な人生を送れるようになった」と心から思っていると思います。「自分が真理と出会って、以前とは全く違う、霊的人生を歩んでいるように、時期のきた人に真理を知らせ、真の生きがいを持って歩んでほしい」、そうした心からの願いから語りかけていくなら、たとえ未熟な部分があったとしても、相手の人の心に届くはずです。私たちの真剣な思いは、相手の人の魂を揺り動かしていきます。

「真理を伝えたい」という思いがあれば、自然に声も大きくなるし、力も入ります。 そして、相手の顔もしっかりと見て、話すことができるようになります。真理を語るとき、「上手に話そう」ということより、「伝えたい!」という気持ちで心を満たして臨んでほしいと思います。

シルバーバーチは次のように述べています。
「霊的真理を説き聞かせることは、神の愛を注ぐことです。その愛が魂の琴線にふれると、まず精神の視野が開けて人生観が変わり、あなた方が説く霊的知識のかけがえのない価値に気付くようになります。」

シルバーバーチは、真理を説き聞かせることは、神の愛を注ぐことだと言っています。
私たちが高級霊から与えていただいた真理を語ることで、相手の人の心に神の愛が注がれ、その人の霊的視野が大きく開けていくのです。

「時期のきた人に霊的真理を伝える」ということは、スピリチュアリストにしかできない、最高の利他愛の実践です。いつかやってくる「真理を手渡すとき」のために、今から準備をしていきましょう。道具としていつでも使っていただけるように、自分を鍛えていきましょう。


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