2010年8月22日学習内容
スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ
第6章摂理は完全であり、自動的に作用します(P130 ~P138)→
ニューズレター13号
常に理想を目標にして努力するのがスピリチュアリズムの歩みです→
学習のポイント
6章の冒頭では、菜食主義の是非についてシルバーバーチが語っています。
「理想的な霊媒のあり方としては、アルコールや肉類、タバコ、その他、人体の質を低下させるものは極力控える方が霊媒の進化にとって良いに決まっています。」(P130)
霊媒という言葉は、スピリチュアリストに置き換えることができますから、スピリチュアリストは、禁酒禁煙、菜食がよい、というのです。最近は、健康のことを考えてお酒やタバコを止める人が増えていますから、それらに関してはそれほど厳しいことではないかもしれません。しかし、肉食を止めて菜食にするとなると、急にハードルが高くなってきます。これまで普通の食生活を送ってきた多くのスピリチュアリストが毎日の食事から肉類を排除するのは容易なことではありません。
ヒンズー教では牛は聖なる動物ですから絶対に牛は食用にしません。イスラム教では、ブタをけがれた存在として食べません。ではなぜシルバーバーチは肉食に反対し、菜食を勧めるのでしょうか?
一番の理由は「神の摂理に反しているから」です。具体的には次の4つの理由が挙げられます。(ニューズレター27号参照)→
①P131にあるように「動物を人間の食糧として、衣類として、また住まいとするために殺すのは間違いである」ということです。生命はすべて神のものです。動物にも神によって生存する権利が与えられていますから人間が勝手にそれを奪う資格は与えられていません。
②人間と動物は利他愛で結ばれるように神が創られました。人間は地球上における生物の頂点に立っています。そして唯一、永遠の霊的個性が与えられています。地上で最高の立場にある人間は、それ以下の立場の生物たちを援助する義務があるのです。
③肉食は大地の恵みを不公平に分配することになります。先進国で皆が肉食をするために、本来人間が食べる穀物を肉食用の家畜に与えることになります。神は地上で生活する人々全員に十分にいきわたるだけの大地の恵み(食物)を用意してくださっているのですが、それが行き渡らず、飢餓に苦しむ人々を生み出しています。
④肉食は地上人の霊的成長に悪影響を及ぼします。P130で「人体の質を低下させるものは極力控える方がいい」と言っています。「肉体は霊の宿」ですから、肉体を大切にして健康を保つことはスピリチュアリストの義務となります。肉食がお酒やタバコと同様、健康を害するものであるとシルバーバーチははっきり断言しているのです。
肉食の間違いを知ったスピリチュアリストは、食生活を見直していかなければなりません。これまで当たり前としてきた食事を変えていくのはとても大変なことです。シルバーバーチもP132で「私たちも、どうせ今すぐには実現できないと知りつつ、理想を説いております」と言っています。しかし同時に「理想へ向けて努力をしないでよいということにはなりません」と言っています。
スピリチュアリズムとは、霊性の低い私たちが高い目標へ向かってひたすら努力をする道です。正しい食事(菜食)を心がけることも真理の実践の一つとして、最大限の努力をしていきましょう。
参加者の感想
この1か月、暑くて体調も大変でした。朝の祈りも忘れていて、もう一度立て直さなければいけないという思いで今日、参加しました。シルバーバーチの言葉で一番好きな言葉が今日学んだ“苦の効用”という箇所です。生活の中で、必ずいやなことや困難なことに出会います。それを、すべて与えられたテーマであって乗り越える必要がある、とシルバーバーチはいつも言っています。この箇所をいつも自分の励みにしています。いやなことに前向きな姿勢になれることは、とても大きなことだと思っています。
スピリチュアリズムに出会った驚きで、ここまで走ってきました。しかし最近は、全体像が理解できていないことに気がつき、もう一度、全体像をまとめていく作業を少しずつ進めています。自分勝手な解釈や理解にならないように努力しています。
肉食については、耳の痛い内容でした。「ホリスティック栄養学」を学んで、からだにとって肉食はよくないことを家族に伝えていきたいと思いますが、ベジタリアンになることはとても難しいです。たまに食べるならいいのではないかと思っていましたが、やはり今日学んだように、自分に厳しくしなければならないと思いました。
最近、シルバーバーチの言葉や守護霊の思いを強く感じています。出会えてよかったと思っています。前回、読書会に参加すると決めてから、1日1章を声に出して読んでいます。そばにいる子供が質問してくることもあって、年齢にあわせた答え方をしていくことが、勉強になっています。
今日学んだなかで、霊性が低いから耳の痛いことがたくさんある、という内容に納得しました。また、“自分なり”という自分の枠ではなく、目標を高く持つことが大切だということ、結果は霊界に行ってから出ること、努力するプロセスが大切なこと…など、あらためて理解できてよかったです。
今日学んだことで、ジグソーパズルがハマったような“腑に落ちた”という感じがしました。シルバーバーチは理想を説いています。この理想を自分で求めていったきときに、自分の心は弱くて、やろうとしてもできなかったり、少しのことでくじけたり、霊訓を読んでいてもすぐに忘れてしまうし、それをどうしたらいいのか、ということをこの1年間考えていました。今日学んで、よくわかりました。自分の心の弱さを認めたうえで、自分で決めたことに忠実に従っていくようにしようと思いました。
与えれば与えるほどそれだけ霊性が豊かになる、というお話がありましたが、とてもよくわかりました。
シルバーバーチを読んだばかりの頃は、肉食をやめていましたが、最近は自分からは食べませんが、出されたものは食べています。だんだんハードルが低くなってしまったので、常に理想を頭の中に入れておかなければならないと思いました。
自分だけで読んでいると、勝手な解釈をしてしまうので、読書会などに参加することが大切だと思い、今日も参加させていただきました。
最近、瞑想に興味を持ってニューエイジなどの本を読んだら、読んでいるうちに、自分は何を読んでいるんだろう、と思うようになり、シルバーバーチを読み返しました。シルバーバーチの“心を鎮めること”“他人のために祈ること”というシンプルな言葉に、あたらためてシルバーバーチのすごさを感じました。
1年ぶりの参加です。1年ぶりに戻ってきて思うことは、1年間、毎日霊訓は読んでいたのですが、自分にすごく甘くなっていた、ということを感じました。
今日は「体験のすべてがあなたの進化の肥やしです」という言葉が救いだと思いました。来月からまた参加したいと思います。
「霊的人生の原則は、人に分け与えること」という言葉が、印象的でした。霊的真理を学ぶのは、人に知識を伝えることと霊的成長のためです。人に真理を伝えるには、先に自分自身が真理の実践をし、チャレンジしていなければなりません。それをしていなければ、人に活きた言葉として伝えられず、何よりも伝えるチャンスが与えられないと感じました。真理を学ぶことと、実践することに努力したいと思います。
「私達としては、どこまでも清らかさを求める努力を続けなければなりません。結局、私達は幾度も失敗を重ねながら、それでも思い直してより高い世界を求め、頑張り続けるしかないのです。」この言葉は、スピリチュアリズム人生そのものを表現している言葉であると感じました。人間はややもすると、真理を知ったことで満足し、実践していると思い込む傾向があります。そうならないためにも、大きな目標を立て、それに向けての小さな目標を明確にし、日々奮闘するしかありません。確実に、しかも継続的に歩めるよう心を引き締めなおし、頑張って歩んでいきます。