2010年1月17日学習内容
スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ
第3章わたしたちは決して見捨てません(P60~P67)→
続スピリチュアリズム入門より
第9章スピリチュアリズムと地上の宗教→
学習のポイント
3章の前半は、従軍牧師との対話を通してたくさんの教訓が語られています。交霊会が開かれていた当時、スピリチュアリズムはキリスト教会からさまざまな妨害や迫害を受けていたと思われます。そうした状況の中で、“牧師”という地位にある人が交霊会に出席し、シルバーバーチの教えに耳を傾け、さらには“牧師を辞職しようと思う”という相談までしているのです。
牧師にとってスピリチュアリズムとの出会いは、それまでの人生を根底から覆し、辞職の決意をするまでに至らしめた、大事件であったと言えます。ここに至るまでには、私たちが想像する以上の内面葛藤があったのではないでしょうか。
シルバーバーチは、そうした牧師の歩みをすべて知っていて、その上で聖書の言葉を引用して最適なアドバイスをしています。それはこの牧師だけに向けたものではなく、私たちにもそのまま当てはまる教訓となっています。
その一つは“二師に仕うること能わず”です。キリスト教とスピリチュアリズムの両方に仕えることはできない、間違っているものは捨て去らなければならない、ということです。スピリチュアリズムを知り「これこそ真理である」と得心したならば、これまでの考え方を潔く捨てなさいとシルバーバーチは言っています。
そして“求めよ、さらば見出さん”です。辞職への不安を口にした牧師にシルバーバーチは「間違ったものを捨て、スピリチュアリズムという新しい道での生き方を求めなさい。そうすれば、必ず道は示されるのです」と心から励ましています。
なぜシルバーバーチはここまで強力にアドバイスできるのでしょうか?それは、霊界の事実を知っているからです。霊界にはイエスを総指揮官とする大軍が控えていて、スピリチュアリズム普及のために働いてくれる“道具”の出現を心待ちにしています。地上人が“自分を道具として使ってください”と意思表示するなら、霊界は喜んでその人を導き援助し、スピリチュアリズム普及のために最高の力を注いでくれるのです。
こうしている今も霊界では、一緒に働いてくれる“道具”を求めています。スピリチュアリズムこそが人類を幸せにする唯一の道であると納得したなら、勇気をもって次の一歩を踏み出しましょう。私たちが決意したその瞬間から霊界は、一人ひとりにとって最適な道を必ず用意してくれるのです。
参加者の感想
聖書には意図的に書き加えられた内容があるのですが、聖書からイエスの生き方を学ぶには、有益なものがあると思います。しかし、キリスト教の教義は、人間が勝手に作り変えてしまい、それを守ろうとする各宗派が道から外れたことをしてしまいました。組織がキリスト教を信じる人たちを操り続けて今に至っていることを思うと、キリスト教徒がスピリチュアリズムを認めるのは、相当たいへんなことなのだと思いました。
私は最初に出会ったのがスピリチュアリズムで、心にとても響き、全面的に受け入れることができたのですが、シルバーバーチが言うように、理性で判断して、深く理解していきたいと思いました。
他の宗教にがんじがらめになっている人たちが、早く真理に出会って正しい道を歩んでくれることを心から願います。
最近、どのように伝道したらいいのだろうかと考えています。自分が今、ああしたい、こうしたい、ということがいくつも湧き上がってくるのですが、そういう思いを実行するのに自信がありません。手探り状態で、どうしたらいいのかと思い悩んでいます。
素晴らしい真理に出会い、これは学問ではないし、自分で理解して喜んでいるだけではいけないと思うのですが、どうやって伝道という方向で一歩を踏み出していけばいいのかと考えています。11月の読書会以降、肉食をやめ、道具になるということは、どういうことなのかを考え、四苦八苦しています。
霊訓を知って5年くらいになりますが、出会った頃は、人に伝えたい気持ちが止まらなくて、コントロールがきかないという状態でした。読書会に参加し始めた頃も、人のために役に立ちたいという思いしかありませんでした。今思うと、あのときは自分の思いが強すぎたと思います。
いろいろやってみて、自分のエゴを見せ付けられるようなこともありました。しかし、そのうちに知識も整理されてきて、真理に出会ったばかりの頃の自分と違ってきたと思います。
これからもっとよき道具となれるよう、謙虚な気持ちでがんばっていきたいと思います。
霊界の方々との信頼関係がとても大切であることを再確認しました。目指すべき理想の社会は、霊的真理が人類共通の生き方の指針となっていくことです。霊界主導のスピリチュアリズムですから、必ずそれが実現していきます。そうした中に今自分がいると考えたときに、自分の内部にある神性がいかに発揮できるか、そのためには、霊界に「役に立たせてください」という意志表示をすることが大切だということを学びました。
意思表示をした後は、ニュートラルになって、霊界の方々の指導に従うほうがいいと思っています。霊的真理にそった生き方をしていく中で、霊界の導きに従っていきたいと思います。
時期が来ていないと真理は受け入れられないということが心に残りました。家族といるときニュースなどを見ていて、真理に照らして意見を言ってみるのですが、受け入れてもらえません。
自分はまだ、真理に対しての重要性がわからない部分があります。強い意志がまだ生まれていないと思うので、これからそれを学んでいきたいと思います。
自分はシルバーバーチの教えで納得することが多く、読み続けてきました。しかし、クリスチャンの人たちは、教義が根本から否定されるので、とても大きなショックだと思います。2000年の間、間違った教えがここまで広がってしまったことに対して、もっと早く正すことができなかったのか、と思いました。
「真理は受け皿が用意されて初めて受け入れることができるのであって……精神が受け入れる気になったときに真理の方からやってくる」という言葉が心に残りました。「弟子の心の準備ができたときに、師匠が現れる」という言葉がありますが、それと同じだと思いました。来るべき状況になったときに、その人に必要な、最適な状況が現れる、ということだと思います。
自分の周りでシルバーバーチを知っているのは、自分以外にいないと思います。回りの人も時期がくれば、自分と関係ないところで霊訓と出会うかもしれません。しかし自分の人間関係の中で、必ず真理を伝える機会がくると思います。時期がきた人には、自分が今まで蓄えたものを、できる限り提供し、最善のことをしてあげようと思っています。
今日は「霊界との絆」の大切さを学びました。霊界との信頼関係を築くことは、道具として使ってもらえるようになるということです。霊界との絆をつくるためには、真理を学び、それを実生活で実践することです。もちろんすべてがうまく実践できるはずもなく、失敗の連続になりますが、何度もトライしていく中で霊界との絆が強くなっていくのだと思いました。トライし続けたいと思います。
64ページの「道具として、真理が手引きするところならどこへでもついて行く用意があるという意思表示をすること」という内容があります。意思表示の仕方には、いろいろな方法があると思いますが、道具として使っていただくための私の意思表示として、まず真理を正しく理解するための努力をすることだと思いました。また自分の歩みが、真理からずれていないかをチェックしていき、可能な限り真理に添った歩みに近づいていきたいと思います。具体的には、自らをコントロールして、霊主肉従の生活ができるよう、精一杯がんばり通したいと思います。そしてもう一つ、霊の宮である肉体の健康管理にも気をつけていくことです。それらを継続していく中で、よき道具となるための資質を身に付け、霊界との信頼関係を深めていきたいと思います。