学習のポイント

霊界が求めている道具とは‥‥

今年最後の読書会となりました。なにかとあわただしい時期ですが、喧騒から離れ真理を学ぶことで、霊的意識を取り取り戻すことができました。読書会の前半は、5章と6章の中から、シルバーバーチからスピリチュアリストへの励ましの言葉を読んでいきました。そして後半は、「1年を振り返って」ということで皆さんに3~5分程度のお話をしていただきました。

「為さねばならないことが山ほどあります。それを成就するためには、皆さんがた人間側の堅固な忠誠心による援護がぜひとも欲しいのです。」(P148)とシルバーバーチは訴えています。シルバーバーチがやろうとしていることは、ただ一つです。それは、地上にスピリチュアリズムを普及させ、人類を霊的無知から救い出すということです。イエスを総指揮官とし霊界を挙げて進められている大計画の中で、シルバーバーチは全力で働いてくれています。そのシルバーバーチが、地上人の援護を必要としているのです。

高級霊たちは、地上人には想像もできないほどの深い愛と叡智のもとで、すべてのエネルギーを費やして人類を“救い”へと導いてくれています。“救い”のほとんどは霊界が準備してくれるのですが、霊界の力だけでは成就しません。地上での協力者・道具となって働いてくれる地上人がいなければ、人類救済の計画は達成されません。

真っ先に霊的真理を手にした私たちは、霊界が求めている地上の協力者・道具となるべき人材です。しかしいくら地上人が“道具になりたい”と思っても、霊界から信頼されなければ、道具として使ってもらうことはできません。

“霊界の道具”となって、高級霊とともに人類救済の大事業をなしていくための条件として、シルバーバーチは次のような言葉を述べています。「皆さん方が、忠実であってくださること、信念を崩さないでいてくださること、そして、何よりも、恐れることを知らない気迫を持ち続けてくださることが不可欠です。」(P148)

高級霊の導きを絶対的に信頼し、真理を忠実に実行する真の信仰者であってこそ、霊界の道具となることができます。「どんなときでも、神と高級霊が必ずよきように導いてくださる」「霊的真理にそって歩めば、必ず幸せになれる」という信念を持って歩んでいくことができなければなりません。いかなる苦難に遭遇しても恐れることなく、霊界の道具としての気迫を持って臨んでいくことができなければなりません。

“自分は果たして道具になれるだろうか?”と考えたとき、多くのスピリチュアリストはその難しさを実感することと思います。しかし、人類救済のためにはどうしても地上の道具が必要です。地上の悲劇を止め、あってはならない不幸をなくすためには、スピリチュアリストが名乗りを上げ高級霊と一緒に働くことで、人類救済の道が進展していきます。

私たちがやらなければならないことは、真理の学びと実践です。霊的真理の理解が深まることで、霊界への忠誠心は強固なものになっていきます。霊的真理を実践することが心からの喜びにつながっていくことが実感できれば、一人でも多くの人に、この真理を伝えていきたいと願うようになります。一人の地上人として同胞の幸せを願う真剣な思いは、いつしか高級霊たちの願いと一致し、霊界からの信頼を得て道具として使ってもらえるようになっていきます。

私たちは、シルバーバーチからかけがえのない霊的宝を与えていただきました。霊的真理のない人生に戻ることは、もはや考えることはできません。与えられた最高の恩恵に報いるために、“よき道具”となれるよう努力していきましょう。

今年1年を通して得た霊的体験は、皆さんの霊的成長を促すものになったことと思います。新しい年もまた、“道具”としての決意と意欲を持って歩んでまいりましょう。

参加者の感想

霊的真理を日常生活の中で活かし、与えられた課題に取り組んできた1年でした。課題に取り組んでいる最中は本当に苦しくて、投げ出してしまいたいと思うことがたくさんありました。しかし「あと一歩だけ進んでみよう」と力を振り絞って目標に向かって歩んできました。その努力が実り新しい世界が見え、とても貴重な体験をすることができました。

人間の本質が霊であるということがわかると、死に対する恐怖が消え、心が穏やかになりました。生きる意義を理解できたことにより、毎日が今までより確実に充実するようになりました。シルバーバーチに出会えたことを心から感謝します。

友人が重い病気にかかり、その友人とメールのやり取りをするようになりました。友人が亡くなる3週間前に「死はご褒美」という言葉を伝えました。友人がその言葉を受け入れてくれ、とてもうれしかったです。その友人が亡くなったあとも、ずっとつながっているような気がして、今でも心の中で言葉をかけたり、励まされたような気持になったりします。友人とのつながりを通して、死にゆく人に本当の安らぎや希望を与えてあげられるのはスピリチュアリストしかいないということを実感しました。

今年から介護の仕事をやるようになりました。からだの不自由な人のお世話をすることで少しでも役に立てばと思って始めたのですが、逆に学ばせていただくことがとても多かったです。本を読んでいるだけではわからないこともたくさん知ることができました。

今年の秋に初めて読書会に参加して「スピリチュアリストがこんなにたくさんいるんだ」と感慨深いものがありました。読書会に参加したあと、具体的にはわかりませんが、自分の中で何かが変わったのを感じ、シルバーバーチが「少人数のサークルは霊性を向上させる」と言っていたのはこういうことだったのではないか、と思いました。

この1年を振り返って、あらためて読書会の存在の大きさを感じています。霊訓をわかりやすく説明してくれることで、真理の深い部分まで感じることができ、本当に幸せな気持ちになります。私は、真理を伝えるためにある目標を持っているのですが、スピリチュアリズムに出会ってから、その思いがどんどん強くなっています。それが実現するのがいつのことか分かりませんが、霊界のよき道具として使ってもらえるよう、また大人の霊になれるよう、毎日、努力していきたいと思います。

毎月、読書会に参加することを目標としてきましたが、夏に体調を崩し、遠隔ヒーリングをしてもらいました。ヒーリングを受けたことで、霊が働いていることを実感することができました。近くのホスピスで集いがありそれに参加していますが、スピリチュアリズムを学んでいる自分に何ができるのかと考えています。

普段は、霊界や真理について話すことができないので、こうした場があることがうれしいです。私はときどき、本当に霊界があるのかなと思う時がありました。しかし今年の夏、あることをきっかけにして、本当に霊界から守られていると実感できるようになりました。今年の秋、エネルギーヒーリングを研究している人と出会い、そのヒーリングを試しに受けてみましたが、スピリチュアルヒーリングとの違いは歴然としていました。いまさらながらスピリチュアルヒーリングの凄さを感じました。

読書会で真理を学ぶことで、真理の素晴らしさと重要性を身にしみて感じるようになりました。また、真理を人に伝えたいという思いがどんどん増してきました。もっと霊的成長をしたい、いつも明るい笑顔でいられるような強い人間になりたいと思います。今の目標は、失敗を恐れずにチャレンジし、前向きに進むことです。

新しい職場での仕事に慣れず、悪戦苦闘の毎日です。今の仕事が自分の苦手な分野であったり、金銭第一主義であったりして、仕事をすることが苦痛になることがよくあります。しかし、自分の霊性を高めるための試練であると考えています。先が見えない重苦しさに苛まれることもありますが、自分を奮い立たせ必死に真理にしがみつくようにしています。辛く苦しい時期ですが、困難と向き合い、成長の暁には真理の伝道という次のステップへと駆け上がっていきたいと思っています。

今年は「シルバーバーチの霊訓」の素晴らしさにあらためて感動した1年でした。シルバーバーチが示した真理のすべてが、私たち地上人の霊的成長に向けられています。それに対して大半の宗教は、組織の維持・拡大を一番に考え、信者の霊的成長をなおざりにしています。純粋に真理を求めている信者さんのことを思うと本当に胸が痛くなります。同時にスピリチュアリズムに導かれた私たちが、どれだけ恵まれているかを強く感じます。
このすばらしい霊的真理を多くの人に伝えたい、そのためにも真理を体系的に学び、深く理解していかなければと痛感しています。また真理を語るだけで満足するのではなく、自ら率先して真理にそうための努力をしていきたいと思っています。継続して歩む地道な実践は本当に大変ですが、地上は魂の訓練場なのだから大変なのは当たり前、それ以上にスピリチュアリズムに出会えた喜びを噛みしめ、前向きに歩んでいきたいと思います。


TOP↑