2010年9月19日学習内容

スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ

第6章摂理は完全であり、自動的に作用します(P138~P146)

ニューズレター7号―

本物のスピリチュアル・ヒーリングを目指して

学習のポイント

シルバーバーチは交霊会の中で「心霊治療(スピリチュアルヒーリング)」について、その本質をたびたび語っています。

まず、P138でシルバーバーチは心霊治療家の本来の仕事を次のように述べています。
「病気を治すということは確かに立派な仕事ですが、心霊治療家にはそれ以上の仕事ができるのです。すなわち病気が縁で訪れた人に真の自我を見出させてあげることです」

「治療家」の仕事は病気を治すことである、と私たちは考えます。どんな病気でもぴたりと治せる治療家が一番いい治療家である、というのが世間の常識です。
しかし、シルバーバーチのいう心霊治療家とは「患者さんの魂を目覚めさせること」が本来の仕事だというのです。

さらに質問者が「身体の病気が治るということは大して重要ではないというお考えでしょうか」と尋ねると、シルバーバーチは「その通りです」と即答しています。

私たちは、病気になれば1日でも早く治したいと思い、腕のいいお医者さんを探します。それでも治らないとわかれば、インターネットを検索したり人のうわさを聞いたりして、たくさんの病人を治したという治療家を訪ねていきます。そうした治療家の中には高額な治療費をとる人もいますが、それで病気が治るなら…という藁をもつかむ思いで、遠路はるばる有名な治療家を頼っていきます。

しかし、シルバーバーチは「身体の病気が治ることは、重要なことではない」と言って、病気を治すことだけに血眼になる地上人の考え方を一蹴しています。

心霊治療家は病気を治すのが仕事ではない、患者にとっても病気が治るかどうかは重要ではない、これがスピリチュアリズムの教えです。世の中の常識とは正反対なのですが、それが霊的真理なのです。私たちスピリチュアリストは、“治療”や“病気”に対しても、霊を中心とした考え方に切り替えていかなければならない、ということです。

心霊治療の本質は、魂を目覚めさせることです。心霊治療家は、患者さんの病気を治すことを目的とするのではなく、患者さんが霊的人生の一歩を歩み出すのを手助けするのが仕事なのです。病気を治してくれるのは、霊界の霊医たちです。ですからそこに高額な治療費は一切必要ないし、“どんな病気も治せます”という大看板はまったく意味をなさないのです。

心霊治療家は、ある程度の特殊な霊能力を必要としますから、誰でもなれるというわけではありません。心霊治療は、霊界が計画したスピリチュアリズム普及のひとつの方法です。心霊治療の仕事に興味がある方は多いと思いますが、何より重要なのは、スピリチュアリズムの摂理にのっとって“人のために役立っていく”という姿勢です。自分がお役に立てるなら、健康な人にも、病に苦しむ人にも、この素晴らしい霊的真理を伝えていきたい! という純粋な意欲があってこそ、霊界の道具となれることを忘れないようにいたしましょう。

参加者の感想

スピリチュアルヒーリングについて学びましたが、とてもわかりやすかったです。スピリチュアリズムに触れるまでは、ヒーリングといってもそれぞれ違うだろうな、と思っていましたが、今回学んで、何を信用していいのかが、はっきりわかりました。
霊訓の中で「身体の病気が治るということは大して重要ではないというお考えでしょうか」という質問に対してシルバーバーチは「その通りです」と答えています。自分が何年か前にシルバーバーチの本を初めて読んだときに、非常に感銘を受けた部分です。それまで読んできたあらゆる本がどうしても現世利益の部分を含んでいましたが、シルバーバーチは「そうではない、霊がすべてだ」と断言していることが、自分の中で「そうだ、これでいいんだ」とすっきりと納得できた部分でした。
今日、あらためて原点に返ったような気がしました。

私はストレスがたまってガンになりました。そのときは「それが自分にとって必要な試練だ」と前向きに受け止めて、現在は神様にこの病気をいただいたことに感謝しています。ガンになった友達に「こんな体験をすることは、とても貴重なことだから、何かをつかんで這い上がること」と言いましたが、そこまで気づいてくれる友達はなかなかいませんでした。
ガンになって、人生にとって大切なことをたくさん教えてもらいました。シルバーバーチに出会って、本来の目的が霊の覚醒である、ということを学び、そういうことだったのかと納得できました。

摂理を知って苦しみを受け入れるのか、摂理を知らないで苦しみから逃れようとするのか、2通りあると思いますが、自分は幸運にも前者の人間として生きていくようになれました。苦しみを苦しみと感じないで、明るく受け止めることができるようになりました。

今日のお話はとても身にしみました。主人が病気になり15年以上たちます。シルバーバーチの霊訓のおかげで、私は彼を支えていくことができているし、さまざまなことがおきても、解決できています。シルバーバーチの霊訓がなかったら、ここまで来られなかったと思います。明るく前向きになれることは、とてもうれしいことだと思います。2か月くらい、読書会に参加できなかったのですが、その間、家で霊訓を読んでいました。肉体には食事で栄養をとることが必要なように、霊体には霊的エネルギーが必要だということがよくわかりました。毎日食事をとるように、毎日霊訓を読まなければいけないと感じました。

病気は、自分の体のメンテナンスをしないためにおこる病気と、カルマによる病気がある、ということがよくわかりました。カルマによる病気は、生まれる以前に自分が決めたことですから、摂理にそった生活をすることが何より大切だと思いました。
この読書会に来ようと思っても、いろいろな用事ができてしまうことがあります。しかし、なんとか努力すると参加できます。なんとか頑張っていると乗り越えられるということが多々あって、霊たちに守られていることにとても感謝しています。

この1か月間も意識を霊界に向ける、ということをやってきました。常に守護霊を意識して、今日も“一緒に来ている”という思いで参加しました。
スピリットヒーリングを学びましたが、とにかく軸足を霊界に置く、考え方も霊界の考え方をするということを意識しています。病気の人が周りにいますが、カルマが清算されれば病気が治るので、病気も全然問題はない、と考えています。すべて霊医が動いていてくれるという意識を持ち、守護霊の応援もあるし、明るく乗り越えられると思いました。

スピリットヒーリングについては、複数の例を見ていますので、すごい効果があると思います。能力のあるヒーラーがいいのではなくて、患者さんとヒーラーと霊医の関係が整ったときが一番うまくいくと思いますので、“時期”が大切だと思います。
いろいろな悩みがありますが、70年、80年の人生ではなくて、永遠の長い目で考えることが一番いいと思っています。これからもシルバーバーチを学び続け、人々のために貢献したいと思います。

「心の健康=摂理に合わせる努力をすること」基本的なことですが、摂理に合わせる努力で霊的エネルギーを受けることができます。努力しても、すべてがうまくいくことはないので心は常に上下しますが、神から与えられた霊的エネルギーが力となり、努力を継続することができるのだと思いました。
本文に「その法則の中にはあなたの役割も入っています。」とありました。個人的なカルマの清算だけでなく、霊的真理を知ることができた以上はスピリチュアリズムのために働くことが自分の役割だと思い、人のために役立つように努力していきたいと思います。

病気や苦しみは嫌なものであり、当然誰もが避けたいと思うものです。しかし、霊的真理を学んでからは、逆に苦しみを前向きに、あるいは良きものとして捉えることができるようになり、心が本当に楽になりました。多くの宗教では、苦しみを取り除くことを真っ先に考えますが、そうした人たちにも、病気や苦しみの意義を正しく知ってもらいたいと願っています。そのためにも、スピリチュアリズムの普及のためにがんばりたいと思います。

読書会に行くと決めてから、さまざまなことが自分に降りかかってきて、「行かない」と決めたほうが楽だという心の葛藤がいつもありました。あとで考えればとるに足りないことだろうけれど、正直、とても悩みました。しかし、別の場所で読書会に参加している友人から「これは読書会という名前だけれど、交霊会だ。自分一人なら知識を得るか得ないかという程度ですむが、自分の背後の霊たちが、ここでの一言を聞くために、この場に自分を連れてきている」という話を聞いて、目が覚めました。行けなかったらどうしよう、という取り越し苦労はやめて、まず行くと決めて、あとは、そのときの流れに任せようと思いました。まずは、守護霊や背後の霊たちと一緒に来る、という決意が必要なのだと思いました。


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