2011年5月15日学習内容
スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ
第9章霊は全生命の精髄(エッセンス)です(P188~P195)→
「超宗教・高次元宗教としてのスピリチュアリズム」より
3.スピリチュアリズム的生き方の特徴(4)
学習のポイント
今回学習した9章に出ているムーア夫妻は、二人ともシルバーバーチの交霊会のメンバーであり、結婚にあたってシルバーバーチから祝福の言葉を受けています。地上で何億ものカップルがいますが、地上人生を共にスピリチュアリズム普及のために尽くしていくことができるカップルはめったにいるものではありません。皆さんきっと「なんとうらやましいこと!」と思われるのではないでしょうか。
読書会の参加者からよく聞かれる質問に「配偶者や家族への伝道」があります。霊的真理を夫や妻、家族にもわかってほしいと思い、霊訓を読むことを勧めたり、霊界の話をするのだけれど一向にわかってくれない、それどころか反対されてしまった…というのです。これは家族と暮らすスピリチュアリストの大半が必ず体験することではないかと思います。
自分が出会えた素晴らしい霊的真理を配偶者や家族にも知ってほしい、そして霊的真理を中心とした家庭を築いていきたいという思いは誰でも持つものです。しかし、夫婦そろって(家族全員が)真理にそった生活をすることは現実にはきわめて難しいと言えます。
それでは、霊的真理を先に知った私たちは、どのように考えたらいいのでしょうか?
シルバーバーチは、ムーア夫妻へ次のような言葉を伝えています。
「男女が生活を共にするということを物質的な側面からだけ考えてはいけません。あなた方は二つの霊的存在であることを忘れてはなりません。」(P194)
ここでも忘れてはならないのが“霊的視点”です。たとえ夫婦や家族であっても、一人一人は霊的存在であるということです。再生にあたって、霊界で各自がカルマを清算し霊的成長をする道を選んだのです。つまり、清算すべきカルマも違うし、霊性も違うもの同士が、今生で“夫婦・家族”として一つ屋根の下で暮らすことになったということです。
「霊的真理は時期がこなければ受け入れることはできない」という摂理は、当然、夫婦でも家族でも例外ではありません。「夫婦・家族だからわかってくれるはず…」というのは、地上的発想ということです。たとえ夫婦・家族であっても、一人一人が神様の子供であり、霊的同胞、霊的兄弟姉妹です。各自が、乗り越えなければならないカルマを背負ってこの地上に再生してきたのです。
私たちができることは、配偶者や家族の霊的成長と霊的目覚めを心から祈ることです。そして、相手に真理を受け入れる時期が到来するまで、一歩先を歩むものとして生き方の手本を示していくことです。自分たち家族の利益を真っ先に求めるのではなく、人のために役立つ生き方こそが何より大切であることを、自分の生き方を通して家族に示していく立場にあるのです。
日常生活のすべてが伝道の一環です。スピリチュアリズム普及のために、日々努力を重ねてまいりましょう。
参加者の感想
「死」についてのお話がありましたが、私はいつも墓場や葬儀場を横切るのが辛くてどうしようもなかったのですが、「亡くなった人たちが、それぞれの守護霊に導かれてあの世で幸せな生活が送れますように…」と祈りながら横切るようにしたら、とても楽に通れるようになりました。これからは、そういった小さなお祈りを欠かさずに続けていこうと思います。
昨日、あるNPOで活動している人の話を聞きにいきました。その人たちの活動が立派で、それに比べて自分は何もしていないと感じました。今回の震災でも、現地に行ってボランティアをする人を、すごいな…と思っていました。
しかし、今回、人にはそれぞれ役割があることを感じました。求めていることは、全人類の幸せですから、真理を伝えることが私に与えられた一番の使命だと強く感じることができました。
自殺をする人が年々増えていますが、霊界のことを知らない中で自殺して、死後、苦しんでいるだろうことを思うと、とてもかわいそうです。間違った選択をしないように、一人でも多くの人に霊的真理を伝えていく仕事を、私がこれからやっていきたいと思っています。
この1か月は、自分の弱さを感じることが多かったです。真理を知らない人には寛大でなくてはならないのですが、その“寛大”ということを、少しはき違えていました。知らないうちに真理のレベルを下げて話をしていたことに気がつきました。
霊的真理がないと、どちらに進んでいいのかわからないので、そういう人に“前向きに進みなさい”といっても、気の毒なことになってしまいます。真理があるから、はっきりした方向もわかるし前向きに歩くことができる、ということを学びました。
今日は「霊的階段を高く昇るほど、より大きな自由意思が行使できるようになる」ということを確認しました。今の自分を見ると選択の幅がとても狭いです。しかし、これからベストを尽くして、今の自分では理解できないことも理解していきたいし、実践内容もできるだけ高度なものにしていきたいと思います。
死の問題は、1日も早く「死んでよかったね」と言える世の中になればいいと思います。
午前中、スピリチュアリストの人が書いているブログを読みました。ちょうど霊的楽天主義の話でした。その人は事故で左足が使えなくなるかもしれないほどのケガをして入院しているのですが、とても明るくて、他の患者さんから不思議に思われたようです。ブログの中で「右足があるから大丈夫」というポジティブな考え方を書いていました。すごいな…と思いました。
自殺志向の人は、それしか考えないようになってしまいますから、そうなる前にぜひ、真理を知ってほしいと思います。そのために自分も頑張っていきたいです。
「自由意思」という言葉は、憧れと気持のよさを伴った言葉ですが、これまで私は、選択肢があまりない中で歩んできました。これを選ばなくてはならないということが多かったです。自分の中では、これは選びたくないと思っても、流れの中で選ばざるを得ない状況が多かったです。それは後から振り返ってみると、選ぶべくして選んできた、ということを感じます。そこからは、苦労して学んだことが多かったです。それはカルマの解消として、また自分の未熟さを鍛えるために、私が生まれる前に選んできたことだったのではないかと思っています。選択肢がない中で選んできましたが、それでよかったのだと感じています。
間違ったことを選ぶと、守護霊が教えてくれるので、楽な方を選ぶのではなく、霊界の意向にそった形で歩んでいきたいと思います。
家族に対しては、全然、真理の話はできません。配偶者は耳を貸してくれません。しかし、せっかく結婚したのだから、相手がわかってくれなくても、それなりの意義があるのだと思います。シルバーバーチも、地上人に対して、何十年もかけて真理を伝えてきてくれたのですから、配偶者が理解しないくらい、たいしたことではない、と思っています。そのうち、伝えられるチャンスがくるかもしれないし、自分でも伝えられるように努力していきたいです。
失敗も多いですが、失敗してもそれを糧として歩んでいけばいい、と思ってここ何年間か歩んでこられたことで「救われた」と感じていす。
「多くの高級霊がその生活のすべてを捧げているのです。その事業の一環がこのサークルで成就されてまいります」という言葉が心に残りました。読書会に参加して、霊界の大事業の一環を体験できることが、本当にうれしいことだと思いました。真理を学ぶことができる上に、さらにそれを同胞のために役立てることができることは素晴らしいことだと思いました。
お話の中で「人の目より、神の目を気にしなければならない」とあり、この一言が心に残りました。これまでは困難に陥ったときに、人の目を気にしていたことがわかりました。人の目ではなく、神の目を気にしていかなければならないと感じました。
「多くの高級霊がその生活のすべてを捧げている」という箇所を読んで、「すべてを捧げる」ということをもう一度、思い出すことができました。高級霊はすべてを捧げているんだ、だから地上人も誠意をもって臨んでくれ、ということだと思います。
このところ、伝道したいという思いを強く持っていましたが、今日の話の中で、いくら物的には(距離が)近くても、霊的時期が来ていなければ、霊的には遠いことがわかりました。「真理は時期がきていなければ、受け入れられない」ということを再確認しました。
シルバーバーチに出会うことで、霊的視野を持つことができました。過去に悩んだことが、今ではくだらないことに思えてきました。
今回の災害で、テレビなどで「命の大切さ」という言葉が使われていますが、口先だけのようでピンとこないです。なぜ大切なのかを伝えてあげたいと思います。
霊的真理に出会ったことで、地上の問題が大きなことではなく、実は小さなことだと知りました。霊的真理を学び、実践しようと努力することで自分の心が、より霊的な方向へと変わってきたように思います。真理を知る前と知った後では、苦しいことがあっても以前より楽に向き合えます。とはいえ、まだ地上の問題のすべてを霊的にとらえて対処するまでには至っていないので、もっと真理の理解を深め、霊的視野を持つ努力をしていきたいと思います。
霊的楽天主義で生きています。自分にとって「死」は、非常に楽しみなものです。家族にそれを言うと、「やめてくれ」と言いますが、私はとても楽しみにしています。それは、シルバーバーチの霊訓から知識を得たからです。
友人が今年、ガンで亡くなりました。私はその友人から病気のことを打ち明けられたとき、シルバーバーチの本を紹介しました。友人は死ぬまでシルバーバーチの本を読んでいたようです。私は彼の死について、まったく悲しい思いを持ちませんでした。それは、やることをやったし、伝えることも伝えた、という思いがあるからです。そこまで彼に伝えることができたのは、霊的知識があったからです。これからも霊的知識を自分で整理して、もっともっと正しい知識をきちっと伝えることができるようにしたいと思います。
スピリチュアリズムという大計画を推進するため、多くの高級霊が、生活のすべてを捧げていることを学びました。その高級霊が私たちに対して、「これ以後も忠実に仕事に励んでください」と呼びかけています。この高級霊の言葉はとても重く私の心に響きました。霊界の方々の苦労と犠牲を思うと、私にはまだまだ努力する余地が十分にあることを痛感しています。高い目標ですが、高級霊に一歩でも近づけるよう必死に歩んで行かなければならない、という思いを強くしました。