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2020年 10月10日・11日―学習内容

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その2
真の宗教とは――正しい宗教の定義

学習のポイント ――― 真の宗教とは、純粋な利他愛の実践・無償の奉仕のこと

今回は、「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」の後半を学びました。先回の学習では、霊的観点から見たときの地上の宗教の問題点を明らかにしました。スピリチュアリズムは、地上の間違った宗教をすべてなくし、霊界の人々が信仰している「正しい宗教」を地上に定着させることです。では、シルバーバーチによって示された「正しい宗教・真の宗教」とは、どのようなものなのでしょうか?「真の宗教」は、5つのポイントにまとめることができます。

①信仰対象は、大霊である「神」と「神の摂理」
地上には、無数の宗教があり、それぞれが異なる信仰対象を崇拝していますが、それは間違っています。すべての霊界人は、唯一、共通の宗教を信じ、大霊である「神」と「神の摂理」を信仰対象としています。地上における真の宗教とは、霊界と同じように、大霊である「神」と「神の摂理」を信仰対象とする宗教のことです。

②摂理に一致した生き方を人々に教えること
これまでの地上の宗教は、霊的無知から間違った教えを説き、人々から霊的成長の機会を奪ってきました。真の宗教は、人々に摂理に一致した生き方を教え、霊的成長を促すものでなければなりません。霊的成長にとって重要な摂理は、「霊優位の摂理」「利他性の摂理」「カルマの摂理」です。この3つの摂理にそって日常生活を送ることが正しい信仰実践であり、それによって霊的成長をなすことができるのです。

③宗教組織や宗教形式は必要ない
地上の宗教には必ず、教祖や教義、儀式や布教活動や宗教的施設があり、それらを重要視します。しかし、そうしたものは人間の霊的成長にとって必要なものではありません。真の宗教が必要とするのは、「人々の霊的成長を促す」という目的にそったものだけです。

④自らの努力によって自分自身を救うという自力救済的生き方
これまで人々は、苦しみや困難に遭遇すると、宗教に救いを求めてきました。しかし、いくら神仏にすがっても救いを得ることはできません。自らが努力し、摂理に一致した歩みをなすという自力救済的な生き方をしないかぎり、「救い」は得られないのです。

⑤一人一人の霊的成長と霊的同胞世界の確立を目的とした生き方
真の宗教の役目は、一人一人が「神の摂理」にそった生き方をし、霊的成長をするように導くことです。そして、一人一人が救われるだけでなく、地上世界に神を親とする霊的同胞世界を築くことです。一人一人の霊的成長と霊的同胞世界を確立していくことが、真の宗教の目的なのです。

霊界人全員が、この5つの内容を満たしている「真の宗教」を信仰しています。真の宗教とは、霊界の宗教のことです。そして、スピリチュアリズムは、霊界の宗教を手本にした宗教であり、従来のすべての宗教を越える「超宗教」です。
今後、スピリチュアリズムが地上に広まるにつれて、従来の宗教の間違いに気づき、スピリチュアリストとして生きていこうとする人たちがどんどん増えていきます。そして、何百年かのちには、従来の宗教はすべて消滅し、スピリチュアリズムという真の宗教が地上に確立することになります。

高級霊たちは、霊的牢獄に閉じ込められている地上人を何としても救わなければならないと決意し、スピリチュアリズムによる宗教革命を推し進めています。私たちは、真っ先にスピリチュアリズムに導かれた者として、霊界の道具として、この大変革を担っていく立場にあります。真の宗教を地上に定着させるために、霊界の大軍団の一員として、与えられた使命を果たしていきましょう。限られた地上人生を、人類史上、最大の宗教革命のために、精いっぱい、働いていきましょう。

■今回も、会場に参加できない方とオンラインでつないで読書会を行いました。(※感想は、オンラインで参加した方の感想も含まれています)


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