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2020年 6月20日・21日―学習内容

救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その3

学習のポイント ――― 心霊現象は、スピリチュアリズム運動の入り口にすぎない

3か月ぶりに読書会を開催することができました。これほど長い間、読書会をお休みしたことはありませんでした。毎月、読書会で学べることが当たり前のようになっていましたので、今回、皆さんと学び合えることがどれほど意義深いことかを実感することができました。今回は、2月と3月に学習した「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」の重要なポイントを復習しました。

スピリチュアリズムは、1848年にアメリカで起こった心霊現象「フォックス家事件(ハイズビル事件)から始まります。フォックス家事件は、一般的にラップ現象と言われるもので、そうした心霊現象はそれ以前にもしばしば見られたことです。しかしこの事件は、それまでの心霊現象とは違う重要な意味を持っていました。

それは、地上からの語りかけに対して、霊界にいる霊がそれに答える、という地上と霊界の間に通信が成立したという点にあります。通信が成立しただけでなく、その通信内容が、具体的な証拠によって事実であると確認されたのです。フォックス家事件は、「人間は死んでも霊魂として生き続ける」ということを証明した、画期的な出来事でした。
(*フォックス家事件の詳細は、『スピリチュアリズム入門』をご覧ください。)

フォックス家事件以降、驚異的な心霊現象が次々と起き、それを当時の一流の科学者たちが徹底して検証しました。それが、心霊研究です。フォックス家事件から始まった多くの心霊現象や心霊研究の動きは、偶然、起きたことではありません。それらはすべて、霊界の働きかけによって起こされたものでした。霊界は、心霊現象を演出し、それを科学者に検証させ、霊魂説が正しいということを証明しようとしたのです。

「霊魂説」とは、次の3つの内容を含んでいます。
①人間は死後も霊として生き続ける
②霊が住む死後の世界(霊界)が存在する
③霊界から地上に働きかけることができる、というものです。

多くの人は、スピリチュアリズムとは心霊現象や心霊研究であると思っていますが、そうではありません。心霊現象は、スピリチュアリズム運動の入り口にすぎません。スピリチュアリズムの本格的な展開に向けての準備として起こされたものなのです。

霊界が次に行ったのが、「霊界通信」によって、地上人にメッセージを伝えるということでした。霊界は試行錯誤を重ねながら多くの霊界通信を送ってきました。
地上にもたらされた霊界通信の中から、厳しい検証を経て選び抜かれた、特に優れた霊界通信を「世界三大霊訓」といいます。それは、アラン・カルデックが編集した『霊の書』、霊媒ステイントン・モーゼスによる『霊訓』、そして、霊媒モーリス・バーバネルによる『シルバーバーチの霊訓』です。世界三大霊訓は、人類の霊的向上に必要な「霊的真理・霊的知識」が含まれている高級霊界通信であり、他の霊界通信とは全くレベルが違うものなのです。

この中で、最も優れた霊界通信が『シルバーバーチの霊訓』です。『シルバーバーチの霊訓』は、シルバーバーチという1人の霊の個人的なメッセージではありません。イエスを中心とする高級霊団の審議のもと、人類の救いのために必要な真理がシルバーバーチによって地上に伝えられました。『シルバーバーチの霊訓』は、人類史上、最高の霊的叡智です。
人類にとっての真のバイブルというべきものであり、スピリチュアリズム思想の最高峰なのです。

スピリチュアリズムは心霊現象で留まるものではありません。最高の霊界通信である『シルバーバーチの霊訓』を実践することが本当のスピリチュアリズムです。私たちには、シルバーバーチの教えを正しく理解し、それを率先して実践していくという重要な役目があります。『シルバーバーチの霊訓』を手引きとして人生を歩んでいく人間が本物のスピリチュアリストであることを、身をもって示していきましょう。


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