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2020年 3月14日・15日―学習内容

救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その2

学習のポイント ――― 真の救いは、霊的真理の実践によって得られる

今回は、前回の続きとして、「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」の後半部分を学習しました。スピリチュアリズム運動は、霊界主導の地球人類救済計画です。霊的無知な人間に霊的真理を教え、人類に真の救いをもたらそうという計画です。霊界から地上に霊的真理を伝えるまでは霊界側の責任で行われますが、真理を手にした人間が救いに至るまでは、地上人が責任を担うことになります。

シルバーバーチが伝えてくれた霊的真理を最大限に活かし、「救い」を得ていくためには、どのようにすればよいのでしょうか?人間の「救い」は、霊的真理にそって歩んでいくことで得られるようになっています。真の救いに至るためには、霊的真理を正しく理解し、それを実践していかなければなりません。

『シルバーバーチの霊訓』を読んでも、自分が分かる範囲だけ、自分が気に入ったところだけでよしとしてしまうなら、『シルバーバーチの霊訓』に出会った意味がなくなってしまいます。真理を正しく理解するためには、部分的な理解、断片的な理解ではなく、真理の全体を理解することです。『シルバーバーチの霊訓』に出会って、まず取り組まなければならないことは、じっくりと真理と向き合い、正しい理解をするということです。

そして、正しい理解のもとで、霊的真理の実践へと歩みを進めていかなければなりません。シルバーバーチは、実践の大切さを繰り返し説いています。真理にそった実践は4つにまとめることができます。

真理にそった実践、すなわち、霊的成長をするための実践とは
①霊主肉従の努力
②周りの人々や動植物への利他愛の実践 
③真理の伝道を通しての利他愛の実践
④苦しみの甘受

スピリチュアリストがなすべき実践内容は、この4つに集約されます。霊的真理は、知的に理解するだけでなく、実践をすることで体得することができるようになります。「霊的真理」が自分の血となり、肉となるということです。

日々の生活の中では、必ず真理だけでは理解が及ばない問題が生じてきます。そうしたとき、「神によって、すべてが良きように図られる」「どんなときも、神の導きがあり、決して悪いようにはならない」――こうした純粋な信仰心を持つことで、さまざまな問題を乗り越えていくことができるようになります。

霊的真理の正しい理解と正しい実践のうえに、神と摂理への絶対信頼・正しい信仰心を積み上げたものが、スピリチュアリストとしての正しい生き方、すなわち、霊的人生ということです。地上の人間は、霊的真理に忠実な生き方・正しい信仰実践をなしていくことで、 「霊的成長」という最高の霊的宝を手にすることができるようになります。「霊的成長」こそが、スピリチュアリズムによって得られる「真の救い」です。 救いは、神仏にすがることで得られるものではありません。霊的真理に基づいた実践によって魂が成長し、真の喜びを手にすることが本当の救いなのです。


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