2020年 9月12日・13日―学習内容
宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その1
地上の宗教の実態と、霊界の宗教
学習のポイント ―――
スピリチュアリズムによる宗教革命とは、地上の間違った宗教を一掃し、地上に正しい宗教を確立すること
今年1年間は、スピリチュアリズムの全体像を学習していく予定で、読書会を進めています。その全体像は、2つの観点からまとめることができます。1つは「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」で2月から7月まで学習しました。9月からは、もう1つの観点である「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」を学んでいきます。
宗教の観点からスピリチュアリズムを見たときの定義は、次のようになります。
・霊界主導の人類史上、最大の宗教革命
・霊的真理による、地球人類最大の宗教革命
皆さんの中には、「スピリチュアリズムが「宗教革命」だということは考えたこともなかった」という方がいらっしゃるかもしれません。『シルバーバーチの霊訓』の中には、キリスト教の間違いを厳しく非難している箇所がたくさん出てきます。高級霊たちは、キリスト教だけでなく、地上の間違った宗教を一掃し、地上に正しい宗教を確立していこうと計画し、スピリチュアリズム運動を進めています。
スピリチュアリズムの宗教革命とは、地球上のすべての宗教を、霊界の宗教に置き換えようとする宗教の大変革のことです。
なぜ、宗教革命が必要なのでしょうか? それは、地上の宗教はすべて失格だからです。地上には無数と言えるほどの宗教があり、ほとんどの地上人が何らかの宗教を信じています。しかし、霊界から見たとき、地上には正しい宗教は何一つ存在しないのです。
シルバーバーチが述べている地上の宗教の間違いは、4つのポイントにまとめることができます。
①地上の宗教は、霊的無知から間違った教えを説いています。
これまで地上の宗教は、神や霊魂、死や死後の世界といった、人間にとって最も重要な霊的事実を何も知らない中で、教義を説いてきました。霊界から見たとき、従来の宗教が説く教義はどれも間違っているのです。
②地上の宗教は、本来の使命を果たしていません。
宗教の使命は人類の霊的成長です。しかし、これまで宗教はその使命を果たしてきませんでした。
③地上の宗教は、人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長を妨げてきました。
人々は、間違った教えによって霊的成長の機会を奪われてきました。人間にとって霊的成長ができないことほど不幸なことはありません。人々は、宗教によって幸せになるどころか、間違った人生を歩むことになってしまったのです。宗教は、人類にとって有害な存在となっているのです。
④地上の宗教は、組織エゴを増大させ、地上の戦争・紛争などのさまざまな悲劇をもたらしてきました。
宗教は、人々の心を一つとして、地上に平和をもたらすものですが、現実には、宗教による争いが絶えることはありません。「自分たちだけが幸せになればいい」という利己的な思いによって、多くの人の命が奪われる悲惨な状況は、今も続いています。
こうした地上の宗教の実態を見ていくと、地上の宗教は存在しない方がよい、ということになります。高級霊たちは、地上の間違った宗教をすべてなくし、霊界の宗教(正しい宗教)に置き換えようとしているのです。霊界の宗教・正しい宗教とは、スピリチュアリズムのことです。スピリチュアリズムが普及することで、地上に正しい宗教が確立し、全人類が霊的成長の道を歩むことができるようになるのです。
今後、間違った宗教から抜け出し、真の宗教・本当の信仰を求めて歩もうとする人たちが、どんどん増えてきます。間違った宗教の中で、葛藤の日々を続けている人、心から納得できる真の信仰を求めている人、後悔のない本当の生き方を求めている人、私たちは、そうした人たちに霊的真理を手渡していくのです。
イエスを中心とする高級霊たちが示してくれた、唯一の救いの道であるスピリチュアリズムを、1人でも多くの人に伝えていきましょう。霊的真理にそって人生を歩んでいくことこそ、真の信仰であることを、身をもって示していきましょう。
■今回も、会場に参加できない方とオンラインでつないで読書会を行いました。札幌、宮城、福島、茨城にお住いの方たちと埼玉会場とをネットでつなぎ、読書会に参加していただきました。「オンラインは初めて」という方もいらっしゃいましたが、皆さんが「霊的真理を学びたい!」という強い思いを持って意欲的に読書会に臨んでくださいました。 (※埼玉会場の感想は、オンラインで参加した方の感想も含まれています)