2019年7月20日・21日―学習内容
スピリチュアリズムの思想体系[Ⅱ] 「霊的世界観」その4
地上人と霊界の関係
学習のポイント ――― 誰もが1人の守護霊によって守り導かれて地上人生を送る
今回は「霊的世界観」の4回目として、地上人と霊界との関係について学びました。地上の人間は、霊界からさまざまな働きかけを受けていますが、なかでも、地上人1人1人にとって、一番身近なものが「守護霊」からの働きかけです。
私たちは、地上に生まれ、長くても100年ほどの人生を過ごしていきますが、地上人生の間、ずっと守り導いてくれる霊的存在者がいます。それが、守護霊です。地上に生まれたときから、すべての人間に守護霊がついています。世の中の人はよく、「自分は独りぼっちだ」「頼れる人がいなくて、孤独で寂しい」と嘆きます。しかし、独りぼっちで人生を送る人間はいません。誰もが、地上に生まれてから、ずっと1人の守護霊によって守り導かれ、地上人生を送っていくことになります。
守護霊は、生涯にわたって私たちを導き続けてくれますが、守護霊の導きの目的は、人間の「霊的成長」です。守護霊は、私たちの性格・気質・前世・カルマの内容、さらには今後の人生行路まで、あらゆることを知り尽くしています。私たちが地上に再生するときに、自分で選択した試練の内容についても知っています。
そして、その内容に基づいて、私たちがカルマを清算し、霊的成長をしていくのにふさわしい困難や厳しい道を用意してくれます。私たちがその困難を乗り越え、成長することができるように、摂理の範囲内で、可能な限り援助してくれるのです。まさに守護霊は、私たちにとって、「生涯の個人教師」であり、「専属の霊的教師」です。
守護霊は私たちを、地上の肉親よりも深い愛で愛し、見返りを期待することのない純粋な利他愛・神の愛で愛してくれる存在です。すべての人間が、守護霊の完全で純粋な利他愛で愛されています。今、孤独のどん底で悲しみに暮れている人も、決して一人ではありません。愛されていない人、心配されていない人は、一人もいません。すべての人間が、守護霊から、宇宙より大きな愛で愛されているのです。
守護霊の導きは、愛情からの献身的な働きかけであり、純粋な利他愛の実践行為です。守護霊は、私たちが落ち込んだときには、背後から励ましとエネルギーを注いでくれます。
くじけそうになったときには、勇気を与え、悲しい時・寂しい時には、慰めを与えてくれます。私たちが、間違った道を歩もうとしたり、本能の誘惑に負けそうになった時には、必死にそれを押しとどめようとしてくれます。どんなときにも、摂理の範囲内で、可能なかぎり援助をしてくれるのです。
地上で生活しているすべての人間が、守護霊の愛と導きを受けて人生を歩んでいますが、 そうした守護霊の存在に気付いている人はほとんどいません。地上人が、守護霊の働きかけと導きを正しく受け止めることができるようになれば、守護霊との関係は、ずっと強固で密接なものになります。地上の人間が守護霊の存在を知り、守護霊に近づく努力をするなら、守護霊からの導きや影響力を、もっとストレートに受けられるようになります。
守護霊と私たちは、これまでも、喜びをともに喜び、悲しみをともに悲しみ、笑いと涙を分け合ってきました。守護霊が、常に神の愛で私たちを愛してくれていることを忘れず、守護霊と二人三脚でこの地上人生を歩んでいきましょう。