学習のポイント

地上では、自国を守るために軍が組織され、ひとたび他国との戦争になれば、軍人たち(兵士たち)は命を懸けて戦います。かつて日本も世界を相手に大きな戦争をし、たくさんの兵士たちが命を惜しむことなく散っていきました。しかし地上の戦いからは、何一つ得られるものはありません。物質中心主義と利己主義から発した戦争は、神の摂理から大きく外れた行為以外の何ものでもありません。
しかし、「地上人類救済」のためにイエスを総指揮官として組織された霊界の大軍団による戦いは、すべてを捧げて参加するに値する戦いです。シルバーバーチは、ある日の交霊会に招かれた青年軍人に対して、次のような言葉をかけています。

「あなたは今は英国軍人でいらっしゃいますが、そのあなたにもぜひ参加していただかねばならない、もっと大きな戦いがあります。(中略)どうかあなたも、地上世界を毒している諸悪の駆逐のために、私たちの味方になってください。私たちの新たな道具として、一命を捧げていただけませんか。」(P55)

霊界ではイエスを最高責任者として、幾世紀も前から「地上人類救済」のためのさまざまな働きかけがなされてきました。地上人には何も知らされない中で行われてきた戦いですが、高級霊たちは、自己犠牲をいとわず、すべてを懸けてこの大きな戦いに挑んできました。そしてやっと「シルバーバーチの霊訓」という形で、霊界からの働きかけの全貌が明らかにされたのです。

霊界は「地上世界を毒している諸悪」をなすために戦っています。地上人の霊的無知から派生している物質中心主義と利己主義をなくし、地上人に霊的覚醒をもたらし、「魂の成長」という本来の目的にそった歩みができるように、全力で戦い続けてくれています。この戦いのすべては地上人のためにあり、高級霊たちの参戦への動機は「地上人に幸せになってほしい」という、一切の見返りを期待しない純粋な愛によるものなのです。

「地上人類救済」を成就するためには、一人でも多くの地上人に霊的真理を知らせ、それを実践させることです。そのために霊界は、シルバーバーチの交霊会を通して霊的真理を伝えてきました。しかし、霊界がいくら「霊的真理を普及させたい」と思っても、霊界人だけの働きかけでは目的を達成することはできません。霊界人と一緒に地上で戦う神の兵士・地上の道具がいなくては、作戦を進めることはできません。

シルバーバーチ「は味方になってください」「道具として一命を捧げてください」(P55)と言っています。「霊界の大軍団の兵士として、霊的無知をなくすために一緒に戦ってください」「地上の道具として、スピリチュアリズムのために一生を捧げてください」と言っているのです。高級霊たちは、地上に降ろされた霊的真理をしっかりと受け止め、真理を日常生活に活かす努力をし、時期のきた人に真理を手渡す、という地上ならではの任務を遂行する兵士を求めています。スピリチュアリズム普及のために、片手間ではなく、生涯を懸けて真剣に取り組んでくれる信頼に足るパートナーを求めているのです。

神の兵士として霊界の大軍団と一緒に働くことを決意し実行する地上人だけが、本物のスピリチュアリストとして霊界からの承認を得ることができます。それは、シルバーバーチが言うように、勲章もバッジも等級もありません。この世の地位や名誉や名声は何も与えられないのです。しかし、「絶対的な忠誠心と堅忍不抜の献身的精神をもって臨めば、必ずや勝利を手にすることができることを、私がお約束します」(P55)という霊界からの絶大な応援と勝利のお墨付きを得ることができるのです。地上の約束のほとんどが霊界では全く通用しないという現実の中で、霊界の保証が得られることほど心強いことはありません。

「神の兵士」としての地上人生は、どんな職業で名を上げ富を得るよりも、価値ある人生となります。ためらうことなく神の兵士としての人生を歩むことは、霊界に通じる霊的宝を積む歩みとなっていきます。それこそ、この世のどんな処世術よりも賢明な生き方と言えるのです。

参加者の感想

日の学びで、あらためて(自分の)魂の目覚めを意識しました。人生を懸けてスピリチュアリズムをやりたいという決意をあらたにしました。どんなに時間がかかるかわかりませんが、将来、読書会を開けるようになりたいです。

今日は、厳しい言葉をたくさんいただきました。「スピリチュアリズムを片手間にするか、スピリチュアリズムを中心とした人生を歩むか」とか、「スピリチュアリズムのために一命を捧げられるか」などです。これらがとても厳しいものとして自分に響いてきたということは、自分の意識が低いからだと思います。
実践レベルでスピリチュアリズムをやっている人たちは、世界から見ればごくわずかだと知り、自分は貴重な存在なんだと思いました。もう少し時間をかけて意識を高め、早く道具として使ってもらえるようになりたいと思いました。

今までの宗教が、精神的な平安を求めるために一時的なことばかりやっていたことを実感しました。シルバーバーチは「魂の向上を目指すために地上人生がある」と、とても簡単に言っています。これが本当の真実なのだとあらためて思いました。

これまで欲張った祈りやおこがましい祈りばかりしていました。最近では、人のために役に立つチャンスを与えてください、と祈っています。もっと自分が霊界の道具に徹して、時期のきた人に霊的真理を手渡せるような機会を与えてもらえるよう、努力していきたいです。

P54でシルバーバーチが、周りからの反対や非難に対して、力強く語っている箇所が好きです。「諸悪の駆逐のために道具になってください。一命を捧げてください」と言っていますが、この言葉が心に強く響き、頑張っていきたいと思いました。また、スピリチュアリズムを片手間にやるのか、人生を懸けてやるのか、という言葉がありましたが、自分は人生を懸けてやっていきたいです。

P54のシルバーバーチの姿勢が心に残りました。それからNL26号の「ともにがんばりましょう」の中で、真理を徹底して学び深く理解しなければならないとあり、自分はまずそれを実践していく必要がある、と思いました。

「幾世紀も前から、真理普及のための強大な霊的軍団が組織されているのです」とあり、そうした霊界の導きの中で地上にいながら霊的真理を手にすることができたことの重みを感じました。「シルバーバーチの霊訓」を手にして、それを読み、こうして読書会に参加できるのも、すべて霊界の導きです。本当にありがたいと思いました。
「あなたへ届けられる召集令状は、人のために自分を役立てることを求めています」という言葉が心に残りました。

「たったひとつの魂でも救うことができれば、それだけであなたの人生はムダではなかったことになります」という言葉が印象に残りました。時期のきた人に真理を手渡すには、まず自分が真理を徹底して学び、理解する必要があります。この深い言葉をしっかり受け止め、もう一度自分を見直していきたいと思います。また時期のきた人に真理を手渡せるように早くなっていきたいです。

「自分が何をするべきか」という意識を持って「シルバーバーチの霊訓」を読み、実践の決意を高めていきたいと思います。霊訓を繰り返し読み、自分のものにしていかないと、すぐに楽なほうに流されてしまいます。そうならないよう、自分を鼓舞していきたいです。

日々の生活の中では霊的意識が乏しくなります。霊的意識を高め、今一度、謙虚になって、霊的真理にそった生活に努め、霊界の道具として真理の普及をしていきたいと思います。自分のスピリチュアリズムへの理解は、まだまだだと思っています。真理を受け入れる時期がきた人にシルバーバーチの霊訓を伝えることができるようになりたいと思います。

シルバーバーチから直接スピリチュアリズムへの参加要請を受けたら、舞い上がって倒れてしまうと思います。そんなことは起こりませんが、今、現実にシルバーバーチが願っている「道具として歩む努力」をしていることを誇りに思います。
真理の実践は思うようにはいきませんが、私が励みとしているシルバーバーチの言葉に「できないと知りつつも、理想を説いております。しかし、そうあろうと努力することはできます」というのがあります。努力しなければ何も始まりません。失敗もあるでしょうが、真理実践の努力、そして道具として働くことで日本のスピリチュアリズムの礎を築いていけるよう歩んでいきたいと思います。

読書会では毎回、シルバーバーチはこんなことを伝えようとしていたのか、と一人では読み取ることのできない内容を学んでいます。今日はシルバーバーチが述べた「新たな道具として、一命を捧げていただきませんか」という言葉が強く響いてきました。私自身微力ではあっても、霊界の道具になりたいと心から願っています。道具として使っていただけるのなら、どんな小さなことでもいい、人目に付かないようなことでもいいので使ってください、という思いで毎日お祈りをしています。人生の最後までこの思いを持ち続け、本当によかったと言えるように、また守護霊から「最後までよくがんばったね」といって迎えてもらえるように、がんばっていきたいと思います。


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