学習のポイント

今回から「地上人類への最高の福音」を学習していきます。本書のはじめに「日本のシルバーバーチファンの皆さんへ」というトニー・オーツセンからのメッセージが掲載されています。オーツセンは、日本で出版されている「シルバーバーチの霊訓」の中の8冊を編集しています。シルバーバーチの交霊会は、1981年にバーバネルの死をもって終わっていますが、交霊会の参加者で今も地上で生きているのは、オーツセンだけです。彼はまさに交霊会の「生き証人」であり、現在も彼は、イギリスの心霊誌「ツーワールズ」の編集長として活躍しています。いまだに交霊会を中心としているイギリスのスピリチュアリズムにあって、オーツセンは現在のイギリスの実質的な霊的中心人物なのです。

オーツセンは、日本のスピリチュアリストに向けてスピリチュアリズムの本質を簡潔明瞭に伝えてくれています。彼は、シルバーバーチの教えの特徴として、次のように書いています。
「人類は全体として一つの大きな家族であり、民族の別、肌の色の違いに関係なく、地上のすべての人間が霊的に結びついているということです。この事実がないところに、飢えと戦争が絶えない原因があるというのです。シルバーバーチの説く教えにそった生活が営まれるようになれば、地上世界は平和と豊かさに満ちあふれるでしょう。」(P8)

これまでの長い人類史の中で、多くの宗教が起こされ、人々に救いを説いてきました。しかし、いまだに地上には戦争や飢餓、貧困といった悲劇が蔓延しています。地上の宗教ではもはや救いに至ることはできないと判断した霊界は、「スピリチュアリズム」という「人類救済の大プロジェクト」を計画したのです。

霊界が救済のために計画した一番のポイントは「人類に霊的事実・霊的真理を知らせる」ということでした。オーツセンが言うように地上人は、「人類が神を親とする霊的大家族である」という事実を知らないことから戦争や飢えがあるのです。自分の家族・自分の国・自分と同じ民族さえ幸せならそれでいい、という利己的な考えが支配しているから、いつまでたっても真の平和は訪れないのです。

霊界はシルバーバーチをメッセンジャーとして、地上に霊的事実・霊的真理を知らせることに成功しました。地上人には、シルバーバーチの教えを受け入れ、それを実践することで一歩ずつ真の平和と豊かさに近づいていく道が開かれたのです。
霊的無知から脱却し、物質中心主義から霊中心主義へ、利己主義から利他主義へ―この大変革こそが「スピリチュアリズム」がもたらそうとしているものなのです。

今は、その出発点にすぎません。これから先、100年、200年と、この救済プロジェクトは霊界主導で進行していきます。オーツセンも私たち日本のスピリチュアリストも、真っ先にスピリチュアリズムに導かれ、霊的開拓の黎明期に孤軍奮闘している霊的同志です。厳しい開拓の道ですが、地上世界にスピリチュアリズムを普及させていくために、共に力を尽くしていきましょう。国や民族の壁を越えて、シルバーバーチの教えの実践者となっていきましょう。

参加者の感想

交霊会が週に1回、行われていたことにあらためて驚きました。月に1回の読書会でもたいへんなのに週1回ということは、そうとう集中したエネルギーがなければできないことです。それが今、自分たちの学びにつながってきているのだと思います。
スピリチュアリズムは霊の実在を信じるところから出発します。自分もシルバーバーチを学ぶ中で、少しずつ実感できるようになってきました。しかしまだ頭で考えてしまう部分があり、違和感を覚えることもあります。少しずつ、学んでいきたいと思います。

バーバネルは60年間ずっと霊媒を務めてきました。それについては前から知っていましたが、60年間、シルバーバーチの霊訓という霊界通信を伝える道具という大役を務め続けてきたことをあらためて知りました。初期の10年間は、霊訓をおろすための準備期間であり、霊界が霊訓をおろすためにたいへんな苦労をしてきたことも、あらためて知りました。道具になるということは、たいへんなことだと感じました。
バーバネルが60年間、道具として務めたことを考えると、自分が道具としてちゃんと働く期間はとても短いと思いました。

ニューズレターに「これまでの宗教との関わりをきっぱりと断ち切る」とありました。少しびっくりしました。今までは、どうしてもいろいろな宗教とごちゃごちゃになってしまい、シルバーバーチの言葉がしっくりこないときは、これまでの宗教的な考えで補っていました。しかし、そうではないことがわかりました。
シルバーバーチの使命は「破壊的なことと、建設的なこと」とありました。これはこれから私が歩んでいく使命でもあると感じました。

「霊界には神と神の摂理だけを崇拝する共通の信仰・一つの宗教が存在します」とありました。この読書会のメンバーは霊界と共通の認識を持っているので、死んでからも学んだことが無駄になりません。霊界の人たちと同じ考えを持って地上で生きられることをうれしく思いました。
今までの宗教の概念では収まらないのがスピリチュアリズムであり、これまでの宗教との関わりをきっぱりと断ち切らなければならない、とあり、私も少し遠回りしましたが、きっぱりと断ち切ることができたと思います。
バーバネルの60年間の霊媒としての人生を確認し、自分も真剣に残りの人生を道具として生きていきたいと思いました。

「スピリチュアリズムは霊界に存在する唯一の共通の信仰を地上にもたらし…」とありました。スピリチュアリズムは、地上を霊界と共通の信仰にしていく、という壮大な計画であることを確認し、今更ながらすごいなと思いました。1000年先、2000年先になるかわかりませんが、そういう運動の中で道具として自分を役立てられるようにしていきたいと思います。

「霊界最大の秘密を知っているのです」という言葉がとても心に響きました。霊界最大の秘密を時期のきた人が手にして、こうして地上で学べる場所があり、今そこに自分が座っていることが、奇跡的なことに感じられ、胸がいっぱいになりました。
自分が真理に出会ったとき、すぐにこの素晴らしい内容を人に伝えたいと思ってしまいました。この頃やっと道具になることの意味がわかってきて、整理ができるようになりました。
シルバーバーチの年表を見て、どれほどの困難と苦難が、あったのだろうかと思いました。 その時代は、世界戦争があり、また、イギリスは、キリスト教が根強い国で、このようなメッセージを 60年間伝え続けたことは、本当に大変なことだったと思います。
霊界の計画に添っていく形で広められた、霊界最大の秘密である霊訓を手にしているということは、バーバネルをはじめ多くの先輩達の思いのバトンを渡されていたんだという重さを感じました。受け取ったバトンの重さに負けぬよう、もっと深く自分の内面に目をむけ、一日、一日を大切に生きていきたいと決心が強くなりました。

60年間も交霊会が続いたことと、バーバネルがその間、道具となって働いたことに感動しました。自分を無にして道具になることのたいへんさを身にしみて感じました。
また、人間は神を中心とした霊的家族であることの意味の深さも教えていただきました。

地上での考えは、霊界にいってからも変わりません。自分がシルバーバーチのことを知った以上、地上でのさまざまな困難を乗り越え、霊界にいったとき乗り越えてよかったと思えるようになりたいです。

シルバーバーチの本に出会うまでは、自分はひどい考えを持っていました。さまざま葛藤や不満を抱えて、精神的にかなりまいっていました。いろいろな本を読んで、シルバーバーチに出会ったことは奇跡に近いことだと思いました。苦しいことがたくさんありましたが、それは自分の間違いに気づかせるために守護霊が与えてくれた学びであったと、やっと思えるようになってきました。
真理を学んで、自分が出したものが自分に返ってくるということを知りました。それから起きてくる出来事を誰かのせいにすることもなくなりました。自分の心も楽になってきました。そうすると、周りの状況もだんだんよくなってきたように思います。霊的法則にそって生きていくことの大切さを実感しました。

「マスタープランなるものがあり、光輝く存在の方々が推進している」ということですが、その一助として自分も働いていきたいと思っています。堂々と胸をはって、背後に控えている力は、地上で遭遇するいかなる勢力よりも強大であるということを、さらにしっかりと認識して、頑張っていきたいと思います。

スピリチュアリズムは、地球上から悲劇をなくし、地上に永遠の平和をもたらすために興されたものであることを学びました。「そうしたものは根こそぎ一掃しなければいけません。人生が本来の意義を果たすのを妨げるからです。」というシルバーバーチの言葉は、スピリチュアリズムを推進する高級霊全員の思いを代弁しています。この言葉から高級霊たちの熱い思いが伝わってきます。魂の成長にマイナスとなるものに対しては、一切の妥協も許さないという強い姿勢の中に、人間に対する本物の愛・深い愛を強く感じます。
この地上で本物の愛に触れることのできるわたしたちスピリチュアリストは、どれだけ幸せなことかを実感しました。霊界の愛にこたえられるよう、霊的真理をしっかり意識して歩んでいきたいと思います。


TOP↑