学習のポイント

これまでの宗教では、「死後の世界」に対する明確な内容を示したものはありませんでした。地上人は死後どうなるのか、死後の世界があるならそれはどんな世界なのか、そうした誰もが抱く疑問に対して、詳細な情報を与えてくれたのがシルバーバーチです。

霊界人から見ればこれまでの宗教や思想で説かれてきた「死後の世界」は、霊界全体のごく一部分を語っていたにすぎず、それも多くは間違った内容でした。死後の世界については、地上人がどれほど思考をめぐらせたとしても、それは憶測でしかありません。霊界人、それも高い世界に住む高級霊が広い視野から地上人に伝えてくれる内容こそが、真実の「霊界情報」であり、まさに「霊界からの現地報告」と言えるものです。

シルバーバーチは、霊界について画期的な事実を語っています。その一つが次の言葉です。
「霊界には幾層にもつらなる生命の世界が存在します。そこに生活する者の霊的成長度によって格付けされている世界です。段階的な上下の差があり―互いに融合し合っておりますが―それぞれの界層には、そこに住まうだけの霊的成長を達成した者がいっしょに生活しています。」(P23)

昔から宗教では、死後の世界を天国と地獄に分けてきました。また、霊界の界層は7つあるとか、9つあると言っている神秘思想もあります。しかし、シルバーバーチの現地報告によれば、霊界の界層は無数にあり、しかもそれが融合し合っている、というのです。地上人は界層というと、ビルのように1階、2階と上に重なっていく“階層”を想像してしまいます。しかし現実の霊界の界層は区切りや仕切りといったものは存在せず、グラデーション的に連なっているというのです。そして各界層では、霊的成長度が同じ者たちが一緒に生活しています。これは別のところでは「類魂(グループ・ソウル)」として説明されています。霊的成長レベルはそれぞれの類魂で異なりますから、霊界には無数の界層が存在することになります。

「霊界には無数の界層がある」という霊的事実は、これまでの宗教や思想では決して語られることはありませんでした。長い人類史上の中でシルバーバーチが初めて明かした重大な霊的事実の一つです。

さらにシルバーバーチは「現在のあなたは、これまでのあなたの行為―その身体で行ったこと、心で行ったこと、つまりは生活全体の総合結果であるということです。その本来の姿は地上にいる間は見えませんが、死の敷居をまたいで肉体から切り離された瞬間から、そのありのままの姿がさらけ出されるのです。」(P29)と言っています。

人間は死ねば終わりではありません。それどころか、死んでからは一切ごまかしがきかない世界で生きていかなければならないのです。地上ではどんな悪感情を持っても、口にしなければ誰にもわかりません。また誰も見ていなければ、不正行為もまかり通ってしまいます。しかしそれらは、その人の魂に刻み込まれ、霊界に行ったときにすべてがさらけ出されることになります。

私たちも決して例外ではありません。いくら「利他愛実践」の大切さを語ったとしても、死ぬまでに何を思いどんなことを行ってきたのかが、霊界で明らかにされるのです。今生で「霊的真理」という最高の財産を手にした私たちは、霊界で後悔しない生き方をしていかなければなりません。神や高級霊たちの前で、スピリチュアリストとして最善を尽くしましたと言えるよう、ひたすら努力してまいりましょう。

参加者の感想

スピリチュアリズムの年表は、とてもわかりやすかったです。霊界の存在を地上人に教えるために、霊界が徐々に準備してきたことがよく理解できました。心霊現象から始まって、交霊会、霊界通信へと進展し、今、自分たちが最高の教えを受けていることがよくわかりました。

キリスト教のことがよく出てきますが、どうしても自分には、海の向こうのことのように感じるときがあります。しかし、霊界は日本のこともちゃんと考えてくれていて、実践できるスピリチュアリストが日本から出てくるように導いていたことが、心に残りました。
しかし、自分のことを振り返ってみると、真理の深い理解ができていないし、真理の大切さがまだわかっていないように思います。もっとしっかり理解して、霊主肉従のレベルを上げたいと思います。

シルバーバーチはやはり、霊界通信の中で一番だと深く実感しました。以前スピリチュアリズム普及会の人からシルバーバーチを読んでいるだけで病気治療が起こってくると教えていただいたことがあります。確かに読んでいると、他の霊訓では得られない柔らかで暖かなエネルギーを受け取ることができます。この素晴らしい霊訓を広げるために役に立てるよう、毎日努力していきたいと思います。

「つまり現在のあなたは、これまでのあなたの行為―その身体で行ったこと、心で行ったこと、つまりは生活全体の総合結果であるということです」という言葉が心に残りました。シルバーバーチに出会えたということは、それまでの総合結果として出会えたということです。自分はたいした霊性でもないのに、シルバーバーチに出会えたことを思うと、とてもうれしいです。

ニューズレターの中の「シルバーバーチの霊訓は、スピリチュアリズムという大計画の中で地球人にもたらされた最高の叡智であり、霊的宝なのです。そこには何百年もの期間をかけて準備してきた霊界の高級霊の熱い思い、地上人類の救いへの強い意欲が集約されています」という言葉がありました。この言葉を自分の生活の中で思い起こし、できるできないに関わらず、真理をそのまま受け入れて、自分の幹をしっかりさせていこうと思いました。そうすることで霊界も応援してくれるし、奉仕の機会も与えられると思いました。

この1か月で、ニューズレターの守護霊についてのところを読み返しました。守護霊は私たちが困難を乗り越え、成長できるように応援してくれることはわかっていました。しかし「守護霊は、私たちが再生前に選択した内容を熟知していて、その内容に基づいてカルマを清算し成長していくために必要な状況を作り出す」とありました。魂を成長させるための厳しい道を用意するのも守護霊であることは、今まで知りませんでした。私に起こってくる苦しみや困難は、守護霊がもたらしてくれたものだということを、初めて知りました。守護霊はそこまで私のことを考えて、人生の舞台づくりをしてくれていることを知り、安心して苦しんでいけるような気がしました。

真理を知らない地上の多くの人たちは富や地位や名誉を大切にして、そのために人生の大半を使っています。しかしここにいる私たちは、真理という永遠の宝を手にしました。「本当の財産とは、地上での日常生活で発揮した霊的資質だったのです」というシルバーバーチの言葉が理解できる、ということはすごいことだとあらためて感じました。シルバーバーチは、実践の仕方を丁寧に教えてくれています。霊界の人たちの愛の思いを受けとめて、正しく実践していこうと思います。その決心が、また強くなりました。

はじめの瞑想のときから感動して、涙が止まりませんでした。今日は、利他的生活で成長するということを学びました。それをするために私たちは生まれてきたのです。それはわかっていたのですが、その道は自分にとっては厳しすぎて、逃げ出したくなっていました。それを忘れて生活したいと思っていました。最初は、利他的生活は簡単だと思っていたのですが、やっていくうちに自分の道が見えてきて、今日ここに来て勉強したということは、しっかりやっていってください、という守護霊の導きだと思います。そろそろ覚悟を決めて、進んでいきたいと思いました。

「自分を忘れ、人を思いやる生活を送れば、霊性が発達します」という言葉がありました。こういう生活ができればいいなと思っていますが、なかなかできないで葛藤しています。それとシルバーバーチの真理は、本当に素晴らしいものだと思って、多くの人に本を紹介するのですが、その反応がないのがほとんどです。いつになったら気がついてくれるのかと思うのですが、気づいてもらえないのが現実です。ただスピリチュアリズムは、今日学んだ歴史にあるように、100年、200年という単位で動いているので、自分もあきらめずに少しずつやっていきたいと思います。これからも道具として、一生懸命やっていきたいと思います。

「その本当のあなたの、その時その時の“質”の程度は、それまでどういう生き方をしてきたかによって決まります。」という箇所から、自分の“質”(霊的レベル)を高めるには、摂理にそった生き方(利他的な生き方)が大切なことを学びました。多くの宗教が説く、信じるだけや、祈るだけでは成長はできません。シルバーバーチをはじめとする高級霊の方々が苦労してもたらしてくれた霊的真理を実践して、はじめて成長できるのです。霊的真理を手にすることができたことに感謝し、霊的宝である「シルバーバーチの霊訓」を、他の人に伝えることができるような生き方をしていきたいと思います。

「原因と結果の法則」についてのシルバーバーチの言葉が心に響きました。因果律は、身分の上下に関係なく働いていること、またどんなに偉い人であろうとそれを変えることはできません。この摂理の中に神の愛を感じました。神は人間に対してえこひいきや選り好みを絶対にしません。つまり、すべての人間は神から完全平等で公平な愛を受けているということです。私たちは、自分が感じている以上に神から深い愛で愛されているのです。それを知ったことで、喜びと同時にこれからも摂理を信じてがんばろうという力が湧いてきました。


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