2012年11月18日学習内容

地上人類への最高の福音

2章悟りは苦しみの中から生まれるのです(P64~P67)

ニューズレター35号――地球人類の悲劇・不幸を、自分の問題として考えましょう

2.地球上の悲劇の根本原因――霊的無知・物質至上主義・利己主義→

学習のポイント

これまでの人類の歴史を振り返ったとき、争いや戦争、飢餓や貧困が絶えず繰り返されてきました。現在も、世界のどこかで戦争が行われており、今日の食べ物にも事欠く人々がたくさんいます。地上はいつの時代でも、さまざまな悲劇が蔓延してきました。

高級霊たちは、そうした地上の悲劇を目のあたりにして長い間ずっと心を痛め、なんとかして悲劇を取り除こうと力を注いでくださいました。高級霊が地上人類の幸せを願う愛の強さと純粋さは、地上のどんな博愛主義者も足元にも及びません。どれほど優れた聖人も偉人も、高級霊の愛にはかないません。“地上人類を救いたい”という高級霊の純粋な愛と情熱が集約され、今、地上で展開しているのがスピリチュアリズムです。

人々を苦しめてきた悲劇の原因はいったい何なのでしょうか? 地上人はこれまでも、戦争や飢餓、貧困などに対して政治による働きかけや経済的援助など、いろいろな手段を講じてきました。しかしそれらはいずれも一時のものにすぎず、根本的な解決は何もなされていません。結局、地上人自身の力では、原因を取り除くことはできないまま、現代に至っています。

シルバーバーチは、次のように言っています。「あらゆる問題を煮詰めれば、その原因はたった一つの事実を知らないことに帰着するのです。すなわち、人間は本来が霊的存在であり、大霊からの遺産(神性)を受け継いでいるがゆえに、生まれながらにしていくつかの権利を有しているということです。」(P66~67)

すべての問題の根源は、地上人が“最も大切な霊的事実”を知らないことにある、というのです。地上人の霊的無知が、悲劇の元凶であるとシルバーバーチは指摘しています。地上人は、自分が“霊的親である神から霊を付与され、永遠に成長を続ける霊的存在である”という事実を知らずに今日まで生きてきました。“死ねばすべてが終わる”という間違った認識によって、目の前の物質だけがすべてだと考え、少しでも多くのモノを手に入れることが幸せにつながると思い込んできました。モノの豊かさを幸せの指標とし、自分と家族の利益だけを求め続けてきたのです。

霊的無知によって、物質中心主義と利己主義が横行している地上を見てシルバーバーチは「今、地上世界が必要としているのは、基本的な霊的知識である」(P64)と言っています。すべてを見通している高級霊たちは、霊的知識を伝え、悲劇の根本原因である霊的無知から解放することが何より地上人に必要なことだと判断しました。霊的真理を知って、一人一人が真理に基づいた地上人生を送ることで、地上人は霊的幸せを手にすることができるようになります。地上から戦争や貧困といった悲劇をなくすためには、物質中心主義から霊中心主義へ、利己主義から利他主義へという魂の大変革をなしていくしかないのです。

今、地上はスピリチュアリズムによって、これまでの地上人が体験したことのない価値観の大転換が起ころうとしています。地上はこれから、霊界の働きかけによって、“霊を中心とした価値観”へと変わっていく時代に入ったのです。私たちスピリチュアリストは、“シルバーバーチの霊訓”と出会ったことで霊的真理を知り、いち早く霊的無知から解放されました。他の地上人に先駆けて、霊を中心とした人生を歩み出すことができました。この先、何百年と続く大転換時代の最先端を歩んでいるのが、私たちスピリチュアリストなのです。

「どうか、その若さで霊的知識を手にされたことを喜んでください。…あなたは人生の春にそれを手にされました。それを成就すべき夏が、これから訪れます。」(P67)とシルバーバーチは私たちを励ましてくれています。年齢に関係なく、霊的真理を手にしたそのときが、人生の春です。スピリチュアリズムの普及をライフワークとして残りの地上人生を生きるなら、素晴らしい霊的実りの秋を迎えることができるのです。

参加者の感想

霊的真理は高級霊からのものであり、実用のためのものだということを確認しました。
霊的真理を手にしたときが「人生の春」だと知って安心しました。地球上の多くの悲劇や問題は、霊的無知の一言に尽きます。それを解決するためには真理を普及することです。利他愛の実践も、ただなんでも闇雲に手助けするのではなく、相手を思いその人が自分の力でできるようになる形で実践していこうと思います。

ずいぶん前にニューズレター35号「霊的無知から発生した2つのガンと6つの悲劇」を読んだとき、世界の複雑な状況が単純明快に説明されていて、深く納得したことを思い出しました。普段の生活では小さなことにとらわれたり悩んだりしてしまいますが、35号の内容のように、世の中はシンプルだということをいつも忘れないようにしたいです。広い目で世界を見ていきたいと思います。

私は以前、読書会でせっかくみんな集まるんだからもっと議論をすればいい、と思っていた時期がありました。今日は、地上人同士、同じレベルで議論しても何の役にもたたないというシルバーバーチの言葉が印象に残りました。
動物虐待については、全世界の人々が肉食はよくない、ということを知っていたら食料の奪い合いもなくなります。今はまだ霊的無知ゆえに、すぐには肉食はなくならないと感じました。

真理を知る前は、自分が困っている人のために何かできたらいいな、と思っていました。そうした思いを持っていながら、何もできずに自分や家族のことで精一杯でした。
今日は、霊的知識に何らかの価値を見出した人々が、その普及に意欲を燃やしたとき、議論や言い合いで時間をムダにするのではなく、地上生活で霊的真理を学べるような環境にしていくことが大切だ、と学びました。
自分が得た知識を日々の生活の中で実践することの重要性を感じました。

地上人が自らの無知によって物質中心主義と利己主義に陥っていることをあらためて理解することができました。周りを見渡すと、自分の利己性から悲劇を引き起こし、それに苦しめられていることを実感します。霊的知識を手にすることができた我々は、少しでも地上の悲劇の連鎖をなくすために、真理にそった生活を心がけ、真理普及に努める責任があることを強く感じました。

霊的真理によって、自分が生きる意味や目的を知って生活していることが本当に幸せなことだと思いました。自分が、他の人よりも霊的知識を知っているという優越感を持つだけで終わらせるのではなく、知識があるということは責任をともなうということを胸に刻まなければ、と思いました。霊的真理を普及させていくことの重要性を感じることができました。

深く感銘を受けたところは、ニューズレター35号の「人間は死ねば無になると思われていることから、今の地上人の幸せはひたすら物質的欲望を満たすこと、本能的快楽を求めることに向かっています」という箇所です。
これらのことは、道徳では歯止めがきかないことであり、死後の世界観をしっかり認識していないと、欲望がエスカレートしていき、人はさらに楽な方へと向かっていってしまうことを学び、あらためて霊的無知の恐さにうなずくばかりでした。
またシルバーバーチの「霊的知識を知らない人たちが、毎日どれほど霊界に送り込まれてくるか。それを見れば、この繰り返しに終止符を打ちたい、何とか地上を改革したいと思うはずです」という言葉に、とても胸が痛くなりました。「本当にごめんね」という気持ちで一杯になりました。高級霊たちに少しでも思いを近づけて、自分ができることをやっていきたいと思いました。

今日の学びで、自分が真理を知る前のことを思い出しました。私は以前、精神的に病んでいた時期があって、いつしか「人間は死ぬために生きている」という思いにとらわれていました。その時は、何もする気がなくて、ただ惰性で生きているだけでした。そんな私にも転機が訪れ、スピリチュアリズムと出会い、これで救われると思いました。はっきりしたことは、霊的無知が人間を不幸にしていることです。人はみな幸せを求めているのに、その努力がムダになり不幸になってしまいます。私が霊的真理を知って救われたように、他の人にも霊的真理を知ってほしいと思います。これからも、真理普及のために貢献していきたいと思います。

地上のすべての悲劇は、霊的無知が原因であることを学びました。地球上のすべての悲劇が霊的無知から派生しているといわれても、それを理解できる人は、霊的真理を手にしている人の中でも、さらにごく一部の人だけです。それを思うと、私たちの果たすべき責任がいかに大きなものであるのかを感じます。霊的真理の普及以外に、人々を救う手立てがないのですから、小さな自分にとらわれることなく、どのようにしたら少しでも多くの真理普及のお手伝いができるのかを考え、そのための努力を惜しまず、日々歩んで行きたいと思います。気を引き締め、地道に努力を続けていくのみだと思いました。


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