2013年6月16日学習内容

地上人類への最高の福音

3章知識はすべて、ためになるのです (P109~P112)

ニューズレター28号

「人間の霊的成長を支配する神の摂理(法則)」(2)

学習のポイント

『シルバーバーチの霊訓』の中には、神や人間についての正しい知識、地上生活や死後の世界についての霊的事実など、地上人が知らなければならない霊的真理が全編にわたって語られていますが、それだけでなくシルバーバーチは、地上人生を歩む私たちに、誰よりも深い愛の思いから、多くの励ましの言葉をかけてくれています。

今回の学習箇所のP106からP107では、シルバーバーチが、これから大人へと成長していくポールとルースへメッセージを伝えています。それは地上のいかなる書物も及ばない深遠な叡智からのものであり、肉親の愛をはるかに超えた人類愛に満ちた言葉となっています。これらのメッセージは二人の子供だけでなく、交霊会の参加者や霊的真理に導かれた私たちの心に希望と勇気を与えてくれます。

霊的真理に出会い、その素晴らしさを実感した私たちは、日常生活の中で真理を実践していこうと決心しました。しかし、いざ霊的人生の一歩を踏み出そうとすると、誰もがその難しさに直面します。思いがけない問題が起こってこれまで以上に苦しんだり、真理と現実とのギャップに悩んだりしてさまざまな困難に遭遇することになります。真理を人生の指針として歩んでいけば幸せになれるはずなのに、現実の生活では苦悩することがあまりにも多く、立ちはだかる大きな壁に困惑することになります。シルバーバーチは、数々の試練を受けることになる地上人に次のような言葉をかけてくれています。

もしも人生が始めから終わりまでラクに行ったら、もしも乗り切るべき困難もなく、耐え忍ぶべき試練もなく、克服する障害もないとしたら、そこには何の進歩も得られないことになります。(中略)賞はラクにはもらえず、一生懸命、頑張ったあとにいただくから価値があるのです。そういう価値ある人間になるように努力しなさい。」(P106)

シルバーバーチは、霊的真理を日常で実践することが、地上人にとっていかに難しいことであるかをよく知っているのです。知っていてその上でなお「努力しなさい」と言っているのです。困難や試練は霊的成長のための試金石です。霊的成長という最高に価値ある“賞”をもらうためには、さまざまな困難に果敢に立ち向かっていかなければなりません。シルバーバーチの言う“価値ある人間”とは、地上人生を通して霊的成長を成し遂げた人間のことです。苦難から逃げることなく正しく受け止めて対処した人間には、必ずそれに見合った成長がもたらされるのです。

さらにシルバーバーチは「世間でいう“成功者”になるかならないかは、どうでもよいことです。この世的な成功によって手に入れたものは、そのうちあっさりと価値を失ってしまいます。」(P107)と言っています。

世間でいう“成功者”とは、たくさんのお金やモノを持ち、権力、地位、名声などを手に入れた人のことです。彼らの中には、貧しい生活から出発し苦労のすえにやっと成功を手に入れた人たちもいます。しかし、彼らが霊界に行ったときに評価されるのは、どれだけ真理にそった努力をしてきたか、人のために尽くしてきたか、ただそれだけです。自分の地位や名誉を得るための努力は、どれだけ苦しいものであっても何の価値もありませんし、それによって手に入れた“成功者”の称号は、霊界では一切、通用しません。

お金やモノの豊かさよりも霊的真理にそった生活をしようと懸命に努力し、自分の幸せより人の幸せを願って生きていくことは、霊界に行ったとき“成功者”として認められることになるでしょう。霊的真理を知った人は、地上の地位や名誉に何の魅力も感じないはずです。真に価値あるもの(霊的成長)のためだけに生きられることほど、幸せなことはありません。霊界に行ったとき、真の成功者として守護霊とともに喜びあえるよう、この地上人生を悔いなく歩んでいきましょう。

参加者の感想

スピリチュアリズムによる神観ほど、理性で判断して納得いくものは他にはないと思います。それだけでもスピリチュアリズムを知ることができたことに感謝の思いがわいてきます。もしも突然、死が訪れても、あわてることのないように真理の学習と実践の努力をしていきたいと思います。

今は肉体を持っていますが、霊は永遠に成長していく、この一言が強烈に印象に残りました。この一言に尽きます。

私も、真理に出会うきっかけはそれなりに苦しみがあってのことでした。苦しんでいるときには、なぜ自分だけこんな目に遭わなければならないんだろうと思っていましたが、今はそれがあったからこそ真理と出会うことができた、と言うことができます。今では、悩み過ぎないようになりました。とても楽観的に物事を捉えることができるようになりました。

この1か月もいろいろなことがありました。試練と言えるかどうかわからないような小さなことでも、自分の心が揺れるときがありました。そんなときは、自分の良心で判断して、必ずよい方向にいくと信じて行動しました。自分が少しずつ強くなっていると感じた1か月でした。本文のP107は本当に好きな箇所で、死ぬまで守り続けたいと思っている言葉です。

まだ自分の理解が足りないことがよくわかりました。夢占いとかパワーストーンとか、スピリチュアリズムと神道との融合など、自分の中でうまく整理できなかったのですが、先日、ニューズレターを読んでいて「おもちゃはもう捨てなさい」と書いてあり、納得することができました。自分なりの解釈ではなく、シルバーバーチが降ろしてくれた真理にそって生活していくことができるよう、努力していきたいと思います。

ニューズレターに「的外れの信仰をしてきた地上の宗教」とありましたが、スピリチュアリズムに導かれ、正しい神観を知ることができて本当によかったと思います。限られた地上人生の中で何十年も間違った信仰をしている人がいますが、ムダなことに人生を費やして終わってしまうことは、とてももったいないことだと思いました。

真理を手にする前は、とても小さな世界で静かに生きていたように思います。そんな中でシルバーバーチに出会って、自分の人生がガラリと変わりました。真理を人に伝えようとしましたが、なかなか理解してもらえませんでした。どうしたらいいのかと悩みましたが、霊界の道具になっていくことが一番だと気がつきました。シルバーバーチを知ってからのほうが悩んだり苦しんだり葛藤の日々を送ったように思います。今は、あらゆるものに感謝の思いがわいてきます。静かなる実践者になれるように努力していきます。

P106からP107は、私がとても気に入っていてよく読み返している箇所です。苦難の中にいるときは、涙が出るくらい厳しい言葉に感じますが、自分の心を引き上げてくれるし、鼓舞される言葉です。
また霊界と地上のコミュニケーションの箇所は、スピリチュアリズム運動の霊界側の動きがわかりました。高級霊と一緒に働いていくことができるのは光栄なことだと思いました。

読書会に参加し始めて丸2年が経ちました。まだまだ未熟ではありますが、着実に真理の理解が深まっていると思います。日常生活に真理が少しずつ染み込んできたと思います。これも守護霊や背後の霊のおかげだと感謝しています。これから地上での真理普及のよき道具とならなければいけないと考えています。

先日ちょっと困ったことがあり、どうしよかと思っていました。「克服できない困難はない」という言葉はこれまでも何回も聞いていますが、今日あらためてその言葉を読み、とても励みになりました。明日から頑張ろうという気持ちになれ、こうした場があることがありがたいです。

スピリチュアリズムについて人に話すとき、フォックス家事件から始まったと話せばいいと思っていましたが、それでは不十分だということがわかりました。霊界が長い時間をかけて地上に働きかけてきたことを深く理解しないと、人には語れないことを痛感しました。

スピリチュアリズムの歴史を学び、霊界からの働きかけが途切れることなく続けられていることがよく分かりました。霊界から地上人に対して、尽きることのない霊的向上への働きかけがなされていることに感動し、感謝の思いがわいてきました。
また、今日学んだシルバーバーチの励ましの言葉を心の糧として、価値ある霊的人生を目指していきたいと思います。霊的宝である真理を、一人でも多くの人に伝えていくために、努力していきたいと思います。

シルバーバーチは私たちに対して“この世の成功者になることはない。自分の霊性の最高のものに対して誠実でありなさい”と訴えています。物質中心にしか考えられない人間には、このシルバーバーチの言葉は伝わりませんが、今の私には、シルバーバーチの言葉がそのまま魂に響いてきます。シルバーバーチが示す生き方を理想とし、少しでもそれに近づこうと努力していますが、理想が高すぎて挫けそうになることもしばしばです。それでもあきらめずに頑張れるのは、高級霊たちの並々ならぬ苦労と深くて大きな愛の思いを知ったからです。霊界に信頼を寄せて地上人生を歩めることが私にとって一番の誇りです。人生の最後までこの道を歩み通し、霊界で守護霊と再会できる日を楽しみに、頑張っていこうと思っています。


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