2013年5月19日学習内容

地上人類への最高の福音

3章知識はすべて、ためになるのです(P97~P102)

ニューズレター28号

人間の霊的成長を支配する神の摂理(法則)

学習のポイント

今回もルースとポールが、子供ならではの率直さでシルバーバーチにさまざまなことを尋ねています。「人類にとって最大の発見は何だと思われますか?」というルースの質問は、大人たちにもとても興味深いものです。

シルバーバーチはまず“最大の発見”とは、物的発見か霊的発見か、どちらについての質問なのかと言っています。ここですでに私たち地上人とシルバーバーチとでは、視点が違うことがわかります。

“最大の発見”と言えば地上人は、ニュートン、ガリレオ、アインシュタイン……など、名を馳せた偉人たちの数々の発見を思い浮かべます。過去の偉大な発見は地上の文明化を推し進め、人類は物質的に大きな飛躍をしてきました。21世紀の現代に生きる私たちは、300年前、400年前の人々に比べて多くの知識を持ち、物質的に恵まれた生活をしています。偉人たちの発見によって、これまで知らなかったことが明らかになり人々の生活は大きく変わることになりました。長い時間をかけて人類は、物質に関する疑問をひとつひとつ解き明かし、それを生活の中で役立ててきたのです。

しかしどれほど大きな物的発見をし、それによって科学が進歩しても、「人間とはどんな存在なのだろうか? 動物とどう違うのだろうか?」「人間は死んだらどうなるのだろうか?」「生きる目的とはなんだろうか?」……といった、誰もが抱く人間としての根源的な疑問に答えを示すことはできませんでした。人類は遠い宇宙や深い地中の解明を進めることができても、真の平和や幸せという世界中の人々の心からの願いを、いまだに成就させることができません。

物質中心の視野しか持たない地上人に対してシルバーバーチは、霊的視点からすべてを解き明かしてくれます。霊的視点に立ったときの“最大の発見”は「人間が動物とは違うということを知ったこと、自我意識というものがあることを知ったこと、霊性を自覚したこと」とシルバーバーチが言っています。さらに「人間が肉体だけの存在ではないこと、物質を超えた存在であること、やがて朽ち果てて土に帰っていく物質的容器とは違う存在であることを知ったこと」(P98)と付け加えています。

つまり人類は、霊界からもたらされた霊的真理によって、それまで知ることのできなかった多くの霊的知識を得ることができたのです。人間が本当に知りたかったこと―「自分とは何か?」「どうしたら幸せになれるのか?」という問いへの答えを見つけることができたのです。「人間は永遠に生きる霊的存在であり、この地上は一時の住処である」という霊的事実を前にしたとき、人類にとって霊的真理との出会いは、物的発見よりもはるかに重要な発見であり、最大にして最高に価値ある発見であることがわかります。私たち地上人はやっと、地上で生きるために欠かすことのできない霊的真理という神の叡智を発見することができたのです。

その発見は、人間が自分の努力で見つけたものではありません。地上人の霊的無知に心を痛め続けてきた高級霊たちがスピリチュアリズムによって地上人類を救済しようという計画の中でなされてきました。物的発見も霊的発見も、世紀の大発見の陰には必ず霊界からの導きがあり、すべては地上人類の幸せのために与えられたものなのです。

霊的真理を知ることで地上人の生活は、物質的変化ではなく霊的に大きく変化していくことになります。シルバーバーチは「精神と霊に宿された才能を開発し、その上で、物質的文明の産物を自分ひとりのためでなく他のすべての人のために活用するようになれば、いわゆる地上天国が実現します」(P101)と言っています。

400年前にガリレオが唱えた「地動説」は、今では誰一人疑う人はいません。それと同じように、スピリチュアリズムによって示された霊的真理が今後、世界中の人々の常識となっていけば、地上には必ず真の平和と幸せがもたらされるのです。私たちは、真っ先に霊的真理を手にすることができました。スピリチュアリズム運動の先頭を歩める幸せに感謝し、その責任をしっかりと果たしていかなければなりません。

参加者の感想

シルバーバーチの交霊会に直接参加するよりも、繰り返し本で学べる今のほうがいい環境だということをあらためて確認することができました。そして病気についてですが、病気はそこから学ぶことがある、ということでした。私も病気を抱えていますが、その病気があるからこそ霊的真理を知ることができたので、今ではとても感謝しています。病気は地上ならではのものなので、この苦しみをしっかり味わって、人のお役立って、あの世へ帰ったとき「よく頑張ったね」と言われるようになりたいです。

とてもいい雰囲気で読書会が進められていて、参加できてよかったです。4月から社会人になりました。これまでの学生時代は、霊訓を読む時間がたくさんありました。しかし社会人になってなかなか自分で学習する時間がとれなくて、こうした会に参加でき、貴重な体験をさせていただきました。
P99のシルバーバーチの言葉から高級霊ならではの意識と謙虚さを感じました。私もそれに少しでも近づけるようになりたいと思いました。

P102に「道具はそのうちそろいます」とありました。一人一人がスピリチュアリズムを生活の中で実践していくことで、それが道具となっていく、ということでした。せっかくスピリチュアリズムを知ったのですから、真剣に道具意識を持って生きていかなければいけないと思いました。

ニューズレターで“神の摂理を知ることで神のほんの一部を知ることになる”とありました。昔から雪の結晶は同じものが二つとない、と言います。そこからも神のすごさを感じます。
前回、伝道について学びましたが、私は霊的知識が大切だと思い、よく友人や知人に話していました。しかしなかなか受け入れてもらえませんでした。無理に話す必要はない、まず自分の霊性を高めることが大切と聞き、気持ちが整理できました。

神は間接的に人間と関わりあいを持つ、と学び、目からうろこの思いでした。以前、仏教を熱心にやっていたので、そのときの名残があって、神は何でも直接聞いてくれると思っていました。今日学んで、もう一度祈りについて考えていきたいと思います。
また“奇跡”はあると思っていたのですが、それも間違いでした。摂理にそってやっていくことで摂理にそった結果が出るということなので、自分の思いを摂理にそったものにしていくことが大切だと感じました。

人生の目的がわからず、心に闇を抱えている人がたくさんいるから、霊界がこの真理を地上におろしてくれました。霊訓に出会う前の自分は、真理を知らない側の人間でしたが、今は真理を学び、自分が霊界の人たちと同じ目線で見ることができるようになっていることを感じました。この世的な大きな仕事をするのではなく、真理を正しく受け入れて生きていく人が本当の意味での霊媒になる、ということをあらためて心に刻みました。

“幸せになるためには神の摂理にのっとって生きる、それゆえに神の摂理を正しく知る”とてもシンプルですが、その確認ができました。
今回の読書会も、もし自分ひとりで読んでいたら数分で読み飛ばしてしまうのですが、こうしてじっくり掘り下げて学ぶことができるので、とてもありがたいと思いました。

スピリチュアリズムによって自分が地上で生きる意味を知ることができました。暗闇に光が灯ったような気持ちになりました。今日、その気持ちを思い出すことができました。今は、正しく真理を理解し実践する難しさに直面しています。長きにわたって霊界からの導きを受けていますから、自分の欠点をなくし、実践の努力をしていきたいと思います。

地上天国の実現のためには、霊的真理の普及しかないということをあらためて感じました。自分を摂理にそわせて霊界の道具になることができれば、地上人類救済計画に加わることができる、ということもわかりました。時間をかけて真理が広まっていく中で、微力ながら霊界の道具として働けるように努力していきたいと思いました。

私もシルバーバーチの交霊会に参加したかったと思ったことがありました。しかし本で読むことで、霊的真理を体系的に学ぶことができることがわかりました。そして本を読むことが交霊会に参加していることになる‥‥‥まったくその通りだと思いました。
神観についてですが、以前、ご利益信仰をしていたことがあります。今日学んで、情けない時期があったことを反省しました。スピリチュアリズムを通して正しい神との関わり方を知りました。真理にそった正しい生き方をしていきたいと思いました。

真理に出会い、神と霊界が実在することや自分がなぜいるのかを知ることができました。真理を知ることは、自分を知ることになりました。そして、人生の目的が霊的成長にあることも知ることができました。霊的真理を知ったからといって、地上人生が楽になるわけではありませんが、欲望という荷物は確実に軽くなります。他の人にも、今までとは違う人生があることを知ってほしいと思います。これからも、真理普及のために道具として働いていきたいと思います。

摂理・法則というと、どこか冷たく、近寄りがたいイメージをもってしまいます。しかし、それはまったくの誤解であるということ、摂理があればこそ、すべての人間が神から完全・平等に愛されている、ということがよく分かりました。世界中の人々が、このことを知るだけでも、人々の心に大きな変革がもたらされるだろうと思います。それほど重要な真理を手にしていることを忘れることなく、日々懸命に過ごしたいと思います。

最近、「努力」とは何かを考えていました。努力した人でも、結果が出せる人とそうでない人がいます。また、どこまで努力すれば望む結果が得られるか?ということを考えていました。
今日の学びで、「奇跡はない」ということと「祈り」について学び、努力の行いだけではなく、その動機によって結果が変わってくるのだと、自分の中で繋がりました。動機の純粋さを常に意識しながら、今あるハードルを乗り越えたいです。


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