学習のポイント――――スピリチュアリズムは地球人類救済計画

最近インターネットなどで「スピリチュアル」とか「スピリチュアリズム」という言葉を使う人たちが増えてきました。そして「スピリチュアリスト」を自称する人もたくさんいます。皆さんも、「自分はスピリチュアリズムを学んでいるスピリチュアリストだ」という自覚を持って読書会に参加されていることと思います。では、その「スピリチュアリズム」とはどのようなことでしょうか?

ある人は、スピリチュアリズムとは心霊現象を研究することだと考えています。また別の人は、霊的エネルギーによってヒーリングをすることだと思っています。また、死者を呼び出してメッセージを聞くことだと思っている人もたくさんいます。しかしそうしたことは、スピリチュアリズムのほんの一部にすぎません。スピリチュアリズムとは、私たちの想像をはるかに超える壮大な大計画なのです。

スピリチュアリズムを一言で言えば、「地球人類救済計画」です。これがスピリチュアリズムの定義です。この定義の中に、スピリチュアリズムの本質が明確に示されています。それを簡単に見ていきましょう。

まず、スピリチュアリズムの主役です。一般のスピリチュアリストは、スピリチュアリズム運動の主役は自分たちだと思っています。自分たちが率先してスピリチュアリズムを普及させていく、と考えています。しかしスピリチュアリズム運動の主役は、霊界の人々です。高級霊たちがスピリチュアリズムの主役であり、そのトップはイエスです。スピリチュアリズムは、地上人によって興されたものではなく、イエスをはじめとする高級霊たちによって計画された運動です。

次に、スピリチュアリズムの目的は何かということです。一般的に何らかの運動には必ず目的があります。その目的に向けて運動が進められます。スピリチュアリズム運動の目的は、地球人類救済です。地球人類を救うことがスピリチュアリズムの目的であり、その目的に向かって着々と進められています。

では、なぜスピリチュアリズム運動が起こされたのでしょうか?霊界人たちはなぜ、地球人類救済を計画したのでしょうか?それは、地球人類が悲劇の中で苦しみ、不幸にあえいでいるからです。もし地球人類が苦しむことなく皆幸せに暮らしていたら、救済の必要はありません。私たち地上人からすれば「多少の苦しさはあっても何とか暮らしているので、手助けは必要ない」と思うかもしれません。しかし霊的視点で見たとき、地上はまさに暗黒の地獄と言えます。地上の至る所で悲劇が発生し、地上人はあってはならない苦しみや不幸の只中にいるのです。
戦争、貧困や飢餓、間違った宗教による霊的牢獄化、精神的堕落や退廃、動物虐待や環境破壊など、霊界から見たとき、目を覆いたくなるような悲惨な状況が、何千年もの間、続いてきたのです。

地上人は、自分たちの力でなんとか悲劇をなくそうと努力してきました。政治や宗教、科学など、あらゆる手段で平和と安定を模索してきました。しかし現代に至っても、地上から悲劇はなくなっていません。
高級霊は、地上から悲劇を一掃し、苦しむ地上人を救うためには、霊界から手助けをするしか方法はないと判断したのです。それが、スピリチュアリズムです。

スピリチュアリズムは、どのように進められているかというと、霊的真理を地上に降ろすことによって人類を救済しようとしています。シルバーバーチは次のように語っています。
「地上の人間がその本来の姿で生きていくには、大霊の摂理、霊的真理を理解する以外にはないからです。」(P36)

地上人が救われるには、霊的真理を理解する以外にありません。つまりスピリチュアリズムによって地上に伝えられた霊的真理を地上人が受け入れ、それにそって生きることでしか、地球人類は救われないということです。

私たちスピリチュアリストは、スピリチュアリズムについて正しく理解し、人々に伝えていく立場にあります。スピリチュアリズムとはどのようなものであるかをもう一度整理することで、シルバーバーチの言葉が意味することがいっそう深く理解できるようになっていきます。

参加者の感想

スピリチュアリズムの計画のスケールの大きさを、あらためて感じました。地上人が本来の姿で生きていけるようになるためには、霊的真理を理解し実践していく他に道はない、ということが心に残りました。「あなた方は身体は物質界にあっても、実質的には常に霊的世界で生活しているのです」というシルバーバーチの言葉をいつも心にとめて、日々、過ごしたいと思います。

ふとした時に地上の悲劇が頭の中を占領し、息苦しくなる時があります。この時間も餓死している人、いつ命を奪われるかわからないような状況に身をおいている人がいるのだと思うと、自分が何一つ役に立てないことに対して、焦りのようなものが湧き上がってきます。しかし霊界のよき道具になれるように日々、真理に忠実な生活を送っていれば、直接的でなくても間接的にお役に立てるのだと、あらためて感じました。

この世界で起きている悲劇を思うと心が痛みます。また身近で、「霊的知識を知っていたらこんなことにはならなかったのになあ」と感じることがよくあります。私がスピリチュアリズムに精進していくことは、これらのことにいつか役立っていくことを思い、よき道具となり使っていただけるように、努力を続けていきたいと思います。

地上の不幸や悲劇の原因は霊的無知によるものです。高級霊の方々が、不幸の中にいることすら気づいていない人類を救うために降ろしてくださったのが霊的真理です。霊的真理を知り、何が人間にとって一番重要なことなのかを知った自分は、ここまで導いてくれた霊界の人々を裏切らないように、残りの人生を真剣に生きていきたいと思いました。

真理を手にする前、テレビなどで世界の恵まれない子供たちの様子を見て、涙を流し心を痛めていました。そして、自分はなんて幸せなんだろうと思っていました。霊界の純粋な愛を知ってから、以前の自分は偽善者だったことを思い知らされました。不幸な人と比べないと幸せを感じることができなかったのです。こんな自分ですが、世界を変える闘いの末端の兵士となれることを知りました。真理の実践者として霊界のよき道具になれるよう頑張っていきたいです。

社会は世の中の悲劇を、制度を変えることで改善させようとしています。スピリチュアリズムは物質中心主義・利己主義という人間の内面を改善することで世界を変えようとしています。私も霊界主導の地球人類救済計画の意味を理解し、1日も早くそれに参画できる人間になりたいと願います。

スピリチュアリズム運動とは何かをあらためて確認でき、とても意義ある勉強でした。貧困や飢餓の問題も日本で暮らしていると実感がわきませんが、地球全体の状況を知り、驚くとともに、自制していかなければならないと感じました。霊的真理に基づいた生き方をし、よき道具になれるよう気持ちを新たにしました。

地上の悲劇を具体的に目の前に突き付けられ、「何とかしなければいけない」と居てもたってもいられない気持ちになりました。私たちよりもっと地上の悲劇を理解している霊界の人たちは、いたたまれない思いでいるだろうと思います。こうした現実があるということを忘れずに、霊界人たちと思いを一つにして、霊界の期待に応えられるようになりたいと思いました。そのためにも、これからもっと真理を学び、実践して、少しでも霊的成長をしていきたいと思います。

救済を必要としているのは霊界人ではなく地上で生きる霊、つまり地上人であることを再確認しました。地上が霊的に向上するためには、一人一人が霊的真理を学び成長していく他に方法はありません。霊的真理を伝えられるよき道具となれるよう、しっかり学んでいきたいと思います。

自分は人生の大部分を肉主霊従で歩んできました。「生きるために」と言いつつ、物的欲望を満たし、自己のために努力してきてしまったと思います。しかし今、スピリチュアリズムの霊的真理を知ることにより、自分が求めてきたのは「神」であり「霊的向上」であることが分かりました。人が本当に幸福になるためには、親である神の愛を知り、神の子供として利他愛の実践をすることです。すべての人が物質という影のような存在ではなく、光輝く霊という存在に触れる機会を得られるようになることを祈ります。今日この時から、新たな一歩を踏み出そうと思います。

私は真理を知った者の責任として、一人でも多くの時期のきた同胞に霊訓の存在を伝えたいと思い、私なりに努力してきました。しかし実際は、たった一人の同胞にさえ真理の火種を点火することはできませんでした。そして、まずは自分が霊界の道具としてふさわしくなければならないという結論に至りました。私はまだまだ時間をかけて自分を磨かなければなりません。霊主肉従と利他愛と病苦への正しい捉え方を実践し、霊界から援助していただけるように努力していきたいと思います。

大半の日本人が、戦争や貧困・飢餓といった問題を身近に感じることなく暮らしています。しかし実際には、今この瞬間も戦争に怯え苦しんでいる人々や、今日の食べ物にもこと欠く貧しい人々が大勢いるという現実を知り、同じ人間として、胸が締め付けられる思いでした。未熟な地上人のために、すべての時間とエネルギーをかけて救済に臨んでくださっている高級霊たちには、本当に感謝の思いしかありません。利己的な人間の心が根本から変わるためには、霊的真理を知るしかありません。悲劇をなくしていくためにも真理の実践と普及を強く意識し、全力で歩んでいこう、と決意をあらたにしました。


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