2015年4月19日―学習内容

『シルバーバーチは語る』―シルバーバーチの動物観

5章絶対的摂理の存在

11章進化の土壌としての地上生活

23章さまざまな疑問に答える

学習のポイント――――人間と動物は、ともに助け合いながら進化していく関係

今回は、シルバーバーチによって示された動物についての考え方―「動物観」について学んでいきます。

シルバーバーチが登場する以前の高級霊界通信では、動物についてほとんど語られていません。『シルバーバーチの霊訓』によって初めて、動物についての最高次元の真理が地上に降ろされることになりました。『シルバーバーチの霊訓』ほど動物に対する愛を強調している霊界通信は他にはありません。

シルバーバーチの動物観の一番のポイントは、人間は第2の神として動物を愛する責任があるということです。地上にいる無数の生命体の中で、人間だけが神を知ることができるように造られています。そしてそのために、人間には高度な知性が与えられています。動物とは全く違う特別な存在として造られた人間は、神の代理者として、つまり第2の神として動物や植物を愛し、神に代わって愛を与える立場にあります。

動物は人間にとって愛の対象です。動物は人間から愛されることによって「神の愛」を間接的に受けることになり、愛された分だけ霊的に進化するようになっています。また人間は、動物を愛することで、動物から愛されるようになり、喜びを得ることになります。人間と動物は、ともに助け合いながら進化していく関係にあるのです。

人間も動物も、神によって造られた大霊の家族の一員です。しかし人間は、同じ仲間である動物を虐待し続けています。シルバーバーチが動物への虐待として強く非難しているのは、肉食と動物実験についてです。シルバーバーチは「すべて生命あるものは神のものです。いかなる形にせよ生命を奪うことは許されません」(P100)と強い口調で訴えています。

現代の地上では、肉食は当たり前の食習慣です。しかし、霊的観点から見たとき、食用にするために動物を殺すことは摂理に反しています。犬や猫はペットとして可愛がりますが、同じ動物である牛や豚は、自分たちの食用のために平気で殺すというのは、人間中心主義とエゴイズムに立った間違った行為です。動物に対する人間の残虐性・冷酷さはまさに、全宇宙の中で下から2番目という人間の霊性の低さと愛の欠如から発しているものです。人類は肉食の習慣を止め、神が与えてくれた大地の恵みを食料としなければなりません。

今後、霊的真理が普及するにつれて、地上から肉食や動物実験などの動物虐待が徐々に消滅していくことになりますが、それには何百年という長い期間が必要となります。肉食の間違いをいち早く知った私たちスピリチュアリストは、真っ先に菜食主義の手本を示していく立場にあります。肉食が当然の現代にあって菜食を実践することは、強い決意と大きな勇気がいります。しかしシルバーバーチは、次のようにアドバイスしてくれています。 「未熟な世界においては完全な理想が実現されることは期待できません。しかし、だからと言って、理想へ向けての努力をしないでよいということにはなりません。」(道しるべ P131)

肉食を止めることは、動物も含めたより広い意味での「利他愛の実践」です。少しでも理想に近づけるよう、努力していくことが私たちの歩みなのです。

参加者の感想

人間も動物も、神という同じ親から創造されました。人間と動物は、ともに助け合うために地上に生まれてきたのですから、動物虐待は明らかに間違っています。動植物を助けることは人間に対する利他愛と同じですから、どちらも実践していきたいと思いました。

人間と動物の関係について、より体系的に学ぶことができました。人間に対する同胞意識だけでなく、動物、植物、すべてが同じ生命であるということに大霊の愛の深さを感じました。地上で第2の神としての役割を少しでも果たせるよう、努力していきたいと思います。

小さい頃から犬や鳥や魚、猫、草木とともに過ごしてきた私は、『シルバーバーチの霊訓』に出会ったとき、動物や植物について自分と同じ思いの人がいたことに感激したことを思い出しました。動物や植物から受けた愛や霊的励ましを、今、あらためて思い出し、感謝しています。

子供の頃から動植物が大好きでした。動物や植物が愛を与えてくれたことにとても感謝しています。しかし、動植物から愛をもらっていた私が、『シルバーバーチの霊訓』を手にするまで、肉食が間違いだとは夢にも思いませんでした。真理を知り、肉食をやめれば貧しい人々の命も救われることを知りました。これからもできる限り、努力していきたいです。

動物は大霊の家族の一員であり、人間の愛が動物の進化を促していくことを学びました。動物実験、肉食は摂理に反する行為であり、絶対に許されることではないと強く思いました。これから菜食主義の手本となれるよう、努力していこうと思います。

今日は、霊的観点から動物への愛を深く学ぶことができました。肉食の問題で「ペットはかわいがるのに、肉食のために動物が殺害されることには心の痛みを感じない」という言葉に情けなさを感じ、心が重くなりました。自分は完全からほど遠い人間ですが、一刻も早く世の中に霊的真理が普及してほしいと強く思いました。シルバーバーチの掲げる理想は実践するのが本当に難しいですが、この地上人生の間に本気で努力しなければならないという気持ちになりました。

ペットをかわいがりながら肉食をしたり、新薬の開発のために動物を強制的に病気にさせたり解剖したりすることを当たり前だと思っている人が、日本には特に多いと感じます。少しでも人間のエゴ性に気付き、霊的感性を高め合えるような社会になっていけるように、スピリチュアリストが手本を見せていかなければなりません。自分はその手本になれるよう、努力していきたと思います。

今日の学びで、動物は人間にとって都合よく使われるために存在しているのではないことがよく分かりました。人間は動物の進化を促すことができるので、それに協力する義務があることを学びました。地上でともに歩む仲間を食べる、金儲けのために利用する、実験目的で殺し続ける、こうした過ちは、自分ができるところから正していきたいと思いました。動物の霊的進化という視点を忘れずに、動物たちに接していきたいと思います。

「スピリチュアリストは菜食主義の手本を示す立場」という言葉が強く印象に残りました。30年弱の間、完全ではないものの肉を食べない生活をしてきました。最初は、レストランに入るときも買い物をするときも、肉を除くのはたいへんだったことを思い出します。今回、魚を食べることについて触れていただき、ありがとうございました。理想に近づけるよう、努力していきたいと思います。

大半の人が常識としている肉食や動物実験など、動物虐待がいかに間違っているかを霊的な観点から学びました。これまで当たり前と思っていた習慣を一気に変えることは難しいことです。しかし、動物虐待は人間中心のエゴから発生している行為であり、利他性の摂理に反した行為です。また、人間中心主義の結果として飢餓や貧困といった問題が引き起こされていることを考えると、人間の責任としてこれらの問題と向き合わなくてはならないと思います。まずは真理を知った者から、肉食をはじめとする動物虐待に繋がる行為を止めて、動物を愛していく立場へと変わっていかなければと痛感しました。せっかくの地上人生です。霊界へいったときに後悔することのないよう、歩んでいきたいです。

「動物も人間も同じ大霊の家族であり仲間」という言葉に胸が痛くなりました。私たち地上人は、自分たちのエゴのために本来守らなければならない弱い立場の「友だち」を虐待し、殺しているのです。こんな悲しい関係はないと感じました。霊性が低いとはいえ、本当にごめんね…と涙が出る思いです。
大霊は、すべての生き物が地球上で生きていけるように食べ物を準備してくださったのに、食用の家畜を育てるための餌として大量の穀物を与えています。その結果、多くの国や人々が飢餓や飢えで今なお苦しんでいるのですから本末転倒です。
動物虐待のことは、スピリチュアリストの1人として、周りに伝えていかなければならないことだと思っています。
シルバーバーチの霊界通信で初めて明かされたという「動物」の存在意義を知ることができ、心の底から感謝しています。


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