2015年9月20日学習内容

地上におけるスピリチュアリズムの推移と「シルバーバーチの交霊会」の特殊性

学習のポイント――人類史上最高の交霊会によってもたらされた『シルバーバーチの霊訓』

スピリチュアリズムは、高級霊が総力を挙げて取り組んでいる「地上人類救済プロジェクト」です。高級霊は、霊的無知に陥り悲劇の中であえいでいる地上人を救うために、霊的真理を地上に降ろすことを計画しました。では、高級霊たちは、具体的にどのようにして霊的真理を地上に降ろそうとしたのでしょうか?

それは「霊界通信」という手段を用いて、ということです。霊界通信とは、霊界から地上の霊媒を通してメッセージや知識を送るものです。霊界との交信は古来、世界各地で行われてきました。日本でも、青森の恐山で昔から行われている「イタコの口寄せ」がよく知られています。イタコと呼ばれる霊媒に死者(霊)が乗り移って、地上の遺族に自分の今の様子を伝えたり、遺族を慰めたりするというものです。

しかし、こうした個人レベルの霊界通信で霊的真理が語られることはありません。スピリチュアリズム運動の中で計画された「霊界通信」とは、通信を送ってくる霊・地上の霊媒・交霊会の参加者といった交霊会に関わるすべてが霊界によって周到に準備されたものです。
スピリチュアリズムでは数々の霊界通信がもたらされました。その中でも『シルバーバーチの霊訓』は、まさに霊界が満を持して地上に伝えた最高レベルの霊界通信です。霊界が総力をあげて準備した「シルバーバーチの交霊会」は、地上人の救済に必要な霊的真理がすべて語られています。

シルバーバーチの交霊会が一般の交霊会と大きく異なる点は、次の4つです。
①地球人類救済の拠点としてのシルバーバーチの交霊会
一般の交霊会は個人が対象で、霊は地上人に個人的なメッセージを伝えてきます。しかしシルバーバーチの交霊会は、「地上人類の救済」を目的としていますから、語られる内容は、常に人類全体を対象とした普遍的で高次元のものです。シルバーバーチの交霊会は、人類救済の拠点・足場となることを目的として霊界が準備したものです。

②霊的神殿としての「シルバーバーチの交霊会」
一般の交霊会は1人の霊が通信を送ってきますが、シルバーバーチの交霊会は、シルバーバーチ1人によって行われているのではありません。スピリチュアリズム運動に関わる多くの霊たちが“霊団”を形成し、交霊会を進めています。シルバーバーチは自らの交霊会を“霊的神殿”とか“霊界と地上を結ぶ架け橋”と表現しています。地上では小さな部屋に集まる数十名のサークルですが、霊界から見れば光輝く神の館に高級霊を中心とした無数の霊たちが結集している様子が見えるのです。

③祈りで始まり、祈りで終わる「シルバーバーチの交霊会」
シルバーバーチの交霊会は、いつもシルバーバーチの祈りで始まり、祈りで終わっていました。交霊会は、霊界人と地上人がそろって神に祈りを捧げる礼拝の時間であったということです。こうした交霊会は他にはありません。私たちはシルバーバーチの祈りを通して、高級霊の純粋な信仰心に触れ、本物の祈りのあり方を知ることができるのです。

④徹底した霊界の準備のもとで実現した「シルバーバーチの交霊会」
シルバーバーチの交霊会は、約60年間行われました。最高レベルの霊界通信がこれほど長い期間継続したことは、奇跡としか言いようがありません。霊界の徹底した準備と万全の協力体制がなければ、60年もの長い間、安定して霊界と交信し続けることは不可能です。霊界からの働きかけによって、その時期にふさわしい参加者が集められ、時間の経過とともに地上と霊団の調和が深まっていきました。霊界主導のシルバーバーチの交霊会は、その目的を果たすために徐々にレベルアップがなされていったのです。そして最終的には極限まで高められ、人類史上最高の交霊会が成立することになりました。

『シルバーバーチの霊訓』は、「地上人類の救済」という最大の目標を達成するための切り札として、霊界の完璧な協力体制のもとでもたらされたものです。私たちは、霊界が膨大なエネルギーと時間を費やして伝えてくれた霊的真理を手にしています。これまでの霊界の苦労と犠牲に報いるために、私たちはできる限りの努力でこの真理を広めていかなければなりません。それが、真っ先に真理を知った者の役目なのです。

参加者の感想

霊界は、ち密な計画のもと、幾多の苦労と研究を重ね、障害や苦難を乗り越えて、最後に最も貴重な霊的真理を地上にもたらしてくれました。それは、人類の霊的成長と地上の真の平和を願ってのことです。それを知った私は、スピリチュアリズムのために貢献する人生を歩みたいと心から思っています。

これまでフォックス家事件については、単なる心霊現象だと思っていました。しかし今日学んで、霊界主導の心霊現象であったことを知りました。スピリチュアリズムのために働いてきた先輩スピリチュアリストたちのように、霊界の道具として働くという信念が持てるくらい努力しなければいけないと、つくづく思い知らされました。

スピリチュアリズム運動の始まりからシルバーバーチの霊訓が降ろされるまでの流れを学ぶことができました。霊界のスケールの大きさと深さと苦労をあらためて感じました。この地上で霊的真理に出会えたことに感謝し、霊界の道具として役立つことができるように、日々、霊的成長の道を歩んでいこうと気持ちをあらたにすることができました。

地上の悲劇を根本から解決するには、霊的無知をなくすことです。今日の学習では、スピリチュアリズム運動の意義を再確認できました。霊界が多くの苦労をして『シルバーバーチの霊訓』が降ろされたことを思うと、自分が霊的真理に出会えたことに感謝します。そして、霊界の苦労を決して無駄にしてはいけないと思いました。

今日は地上におけるスピリチュアリズムの流れを学びました。自分がスピリチュアリズムに導かれた流れにも似ていて、地上に真理が広まる道程の縮図が自分の中でも起きていたことに感動しました。これも霊たちの導きの結果であり、感謝の思いが込み上げてきました。一人でも多くの人に真理を伝えていきたいと思いました。

シルバーバーチの交霊会が単なる交霊会ではなかったことをあらためて学びました。霊界は数千年の時間をかけて霊的真理を地上に根付かせようとしています。霊的真理を学んでいる私たちは、まだ入り口付近にいるにすぎません。遅々とした歩みに焦りを感じますが、霊的成長・霊的真理の普及は、ゆっくりと一歩ずつ確実に進んでいくものであることを肝に銘じて歩んでいきたいと思いました。

本日の学びで感じたことは、世界においても家庭や個人においても、物質中心主義と利己主義の2つのガンから悲劇が起こっているということです。まずは自分の生活の中に霊的知識を活用した生き方をできるだけ取り込み、物質中心主義と利己主義の排除に努め、霊的知識の普及に貢献していきたいと思いました。

今日の学びを通して、スピリチュアリズムに導かれた感謝の思いがわいてきました。霊界は、徹底した準備と万全協力体制のもとで、地上に働きかけてくれました。スピリチュアリズムの初期、霊界の道具として用いられた科学者たちは、長い時間と苦労によって築き上げた名誉や地位を捨て、身を挺して霊的事実を守り抜いてくれました。そうした先駆者の犠牲のおかげで今、私たちは霊的真理という最高の霊訓を手にしています。先輩スピリチュアリストから手渡されたバトンを受け取った者として、その責任を果たしていかなければと強く思いました。

シルバーバーチの交霊会が60年間も続いたこと、また普遍的かつ最高レベルの通信を送ってきたその舞台裏を知り、霊団の苦悩と愛にあらためて心打たれました。
またその歴史の中で、自分の名誉や利己心を捨てて霊界の真の道具となってきた先輩スピリチュアリスト(バーバネルやクルックス博士やスワッファーなど)が存在したこと、そして彼らから私たちがバトンを受け取り、この先の人生を生きていかなければならない……という言葉に涙が出そうになりました。
彼らのように霊界から信頼される道具として、揺るがない信念を持って生きていきたいと強く思いました。


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