2015年11月15日学習内容

霊的真理の正しい理解と実践

イギリスのスピリチュアリズムの現状について

学習のポイント――旧態依然のイギリスのスピリチュアリズム

今回は、9月と10月に学んだスピリチュアリズムの全体像の復習をし、さらにイギリスのスピリチュアリズムの現状を見ることで、これからの読書会のあり方を確認しました。

これまでイギリスは、世界のスピリチュアリズム界をリードし、その発展に大きな貢献をしてきました。霊界通信の最高峰である『シルバーバーチの霊訓』を生み出したイギリスは、"スピリチュアリズムの本場"と言われており、現在でも大勢の会員を抱えるスピリチュアリストの協会があります。そしてイギリス各地には数多くのスピリチュアリスト・チャーチがあり、定評のある心霊誌も発行されています。

イギリスの代表的な心霊誌は「サイキック・ニューズ」と「ツーワールズ」です。これらを見ることでイギリスのスピリチュアリズムの現状がよく分かります。手元にある「サイキック・ニューズ」のページをめくってみると、たくさんのスピリチュアリスト・チャーチの広告が掲載されています。広告には、霊媒による霊視や霊聴、モノから霊的情報を読み取るサイコメトリー、霊に個人的なことを相談するシッティングのスケジュールが書かれており、霊能力開発セミナーやヒーリングの広告もあります。

「サイキック・ニューズ」は、モーリス・バーバネルが創刊した雑誌であり、『シルバーバーチの霊訓』を世に出すために霊界が準備したと言われています。大きな使命を担って創刊された心霊誌に、こうした「心霊現象レベル」の広告がたくさん掲載されていることは、私たちにとって大きな驚きです。シルバーバーチは「実践レベル」のスピリチュアリズムを強調しているにもかかわらず、イギリスのスピリチュアリズム界はいまだに心霊現象を中心としているのです。

9月に「スピリチュアリズムの地上における推移」を学習しましたが、心霊現象は、霊界通信を地上にもたらすための準備として霊界が演出したものです。霊界の目的は、高級霊界通信によって地上人に霊的真理を伝えることでした。イギリスのスピリチュアリズム界は、『シルバーバーチの霊訓』という最高の霊界通信を受け取っていながら、いまだに19世紀後半から20世紀初頭に起こされた交霊会や心霊現象にとどまっています。本来なら、いち早くシルバーバーチが語った霊的真理の理解と実践を世界に訴えていなかければならない立場にありながら、前に進むことができないでいるのです。

では、日本のスピリチュアリズム界はどうでしょうか? インターネットなどで見ると、日本のスピリチュアリズムもイギリスと大差ないものがたくさんあることが分かります。しかし、ここ4、5年の間に『シルバーバーチの霊訓』を中心とした読書会が各地で開催されるようになってきました。まだその数はほんのわずかですが、『シルバーバーチの霊訓』に基づく「実践中心のスピリチュアリズム」の展開が日本で始まっています。それは、イギリスのスピリチュアリズムには見られない新しい展開であり、霊界が望む信仰実践としてのスピリチュアリズム(ハイレベル・スピリチュアリズム)を目指しての歩みです。

私たちの読書会も、霊的真理の正しい理解と実践を促すことを目的としています。シルバーバーチの教えを忠実に実践するスピリチュアリストの集まりを目指して、少しずつですがレベルアップを図っています。日本の読書会は、イギリスのスピリチュアリスト・チャーチを超え、世界のスピリチュアリズム界を実践の方向へとリードしていく存在となることが期待されています。私たちは、霊界と思いを一つとして、ハイレベル・スピリチュアリズムの定着に向けて、全力を傾けていきたいと思っています。

参加者の感想

シルバーバーチの教えを広めるためには、私たちが高い意識を持ち、霊界としっかりつながっていかなければならないと思いました。霊界の道具として少しずつ努力しながら頑張っていきたいです。

「シルバーバーチの霊訓」を本当の意味で理解し実践していくためには、客観的な視点を持った理解が必要なことを学びました。また、世界に目を向けたとき、スピリチュアリズムに対するとらえ方が日本とはかなり異なることに驚きました。一歩一歩、学びと実践を積み重ね、霊的真理の光を届ける道具として役に立ちたいと強く思いました。

手にした霊的真理を正しく理解し、それを実践することの大切さを痛感しました。霊的知識があっても、それを実践しなければ本当のスピリチュアリストとは言えません。これからも努力しようと思いました。

日本が世界で唯一、スピリチュアリズムを実践している国だということを知りました。そうした中で読書会に参加している私たちは、霊界からの大きな期待と導きを受けています。その期待を決して裏切ってはいけないと思いました。

「シルバーバーチの霊訓」が単なる読み物ではなく、実践の手引書であることがあらためて分かりました。時間がかかっても、正しい理解とそれを実践に移すことが最も重要なことです。4つの実践項目を常に意識し、残りの地上人生を価値あるものにしていきたいと思います。

真理を正しく理解するということが、いかに大変なことかがよく分かりました。これからシルバーバーチを読んでいく時には、実践を意識して読むようにしたいです。シルバーバーチを人に伝えるために押さえておくべき重要なポイントを、これから時間をかけて理解していきたいと思いました。今日は、真理普及をライフワークとし、霊界の道具として歩んでいきたいという思いを、一段と強くすることができました。

イギリスと日本のスピリチュアリズム事情を学び、日本における霊的真理の理解と実践がたいへん重要であり、責任があることを学びました。いまだに現象レベルに拘泥しているイギリスに対して、日本は数は少ないですが実践的スピリチュアリズムが広まりつつあります。霊界が望むスピリチュアリズムを、責任を持って推し進めていきたいです。霊界の道具として、真のスピリチュアリズム普及にまい進していきたいと思いました。

イギリスと日本のスピリチュアリズムの現状について学びました。現象レベルや知識レベルのままで前に進んでいかないイギリスの現状を見て、霊界の人々はどんな思いでいるのだろうかと思うと、同じ地上人として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。真理は実践のためにあります。霊的成長をなすために霊界が真理を降ろしてくれていることをくり返し学べる私たちは、どれだけ恵まれているのかを実感しました。ハイレベル・スピリチュアリズムが世界中に広がるよう、また霊界の期待に応えられるよう、残りの人生を精いっぱい歩んでいこうと思いました。

今回、イギリスと日本のスピリチュアリズムの違いを学び、心から日本に生まれてきて良かったと感じました。 その中でもハイレベルな「実行・信仰レベルのシルバーバーチ読書会」に参加させていただいているわけですから、本当に素晴らしい環境と場所を用意してもらっているのだと思いました。あとは自分自身が常に高い意識を持って、霊界が必要とする人間になれるよう着実に歩いていくことができれば本当に最高の人生なのだと思います。努力していきたいと思います。


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