2014年5月18日学習内容

「シルバーバーチは語る」

4章明日の世界

学習のポイント―――“新しい世界”の構築に向けて、スピリチュアリストが担う役割とは

今月は4章のシルバーバーチの言葉を通して、新しい世界に向けての進展を確認しました。シルバーバーチは、古い世界(現在の地球)と新しい世界(未来の地球)を比較して、次のように言っています。 「これまでの人間は、何かよいものを手に入れると、それを人のために使用せずに独り占めにしようと画策し、結果的にはいずれ崩壊するに決まっているような社会組織を構築してきました。大霊からいただいた資質を発達させ、それを人のために役立てる方向で使用するようになれば、永遠なるものを基盤とした社会組織が構築されるでしょう。」(P68)

現在の地球(古い世界)は、お金やモノに価値をおく物質中心の世界であり、“独り占め”が当たり前になっています。自分だけ、自分の国だけが豊かになればいいという利己主義に支配されているために、戦争や貧困などのさまざまな悲劇が世界中に蔓延しています。それに対して未来の地球(新しい世界)は、“永遠なるものを基盤とした社会組織”、つまり霊的真理を基盤とする世界であり、“人のため”という利他主義を常識とする世界だとシルバーバーチは言っています。

悲惨な争いや飢餓、貧困が絶えない地上の現実を考えると、利他主義が常識となるような世界の到来は、夢のような話としか思えません。長い歴史の中で地上人は、互いに愛し合う平和な世界を目指してさまざまな改革を試みてきましたが、いずれも“理想”に終わっています。しかし今回、“理想の世界を実現させる計画”が持ち上がり、それが今、進展しているのです。

今回の計画は、これまでとは次元もスケールも全く違うものであり、地上人の想像を超えたものと言えます。それは計画の主役がイエスを頂点とする高級霊団であるということです。この計画は、地上人ではなく、霊界のイエスがリーダーとなって立案された「地球人類救済計画」です。そして計画を実現させるための具体的な戦略が“スピリチュアリズム運動”なのです。

シルバーバーチが「私には地上世界はこれほどまで立派になり得るのだ、こうならねばならないのだということが分かっております」(P67)と言っているように、計画の主導者である高級霊団によって、地上世界が新しい世界に向けて進んでいく道筋がすでにつけられています。しかし、この計画は、霊界側の一方的な力だけで成就するものではありません。

「地上界の皆さんと霊界の私たちの連携によって、今こそ地球人類が必要としているものをお届けしてまいります」(P72)とあるように、霊界側と地上人の連携によって霊的真理が地上に普及し、計画が進展していきます。霊的真理を真っ先に手にした私たちスピリチュアリストは、霊界の大軍団と一緒になって霊的真理を人々に伝えていく役目があるのです。

スピリチュアリストは、新しい世界を構築するために先頭をきって歩んでいかなければなりません。私たちは、高級霊たちから、計画推進のための協力者・援助者として働くことを期待されています。「無償の献身を通してのみ、地球人類は救われるのです。サービスです」(P71)とシルバーバーチは言っています。戦争によって平和が訪れるのではありません。奇跡によって人類が救われるのではありません。“無償の献身”という神が定めた摂理によってしか、真の平和・真の安らぎはもたらされないのです。

霊的真理を手にした私たちが、まず“無償の献身”(利他愛)を実践していくことです。人類救済のためには、それしかないのです。明るい未来を後世の人たちに手渡すために、私たちは、できるかぎりの努力で真理の実践を心がけていきましょう。シルバーバーチが言っています。「それは無理ですとおっしゃるかもしれませんが、私は可能だと申し上げます。それが人間としての正しい生き方だからです。」(P69)

参加者の感想

スピリチュアリズムを普及させることは、時間がかかるとシルバーバーチは言っていますが、自分としては少しでも早く真理を普及させなければいけないのではないかと思います。しかし霊性の向上と同時進行だと思いますから、急いでも結局ゆっくりしかできないことも分かりました。

今日もスピリチュアリズムの全体像を学びましたが、とてもよく理解できました。短い地上人生で真理に出会えたこととその重要性を深く認識し、少しでも霊界の方々に認めてもらえるようになりたいと思いました。本物の生き方、価値ある地上人生を送りたいです。

本当の幸せ、真の平和な世界を実現するためには、どれほど時間がかかるように思えても、霊的真理が普及していくことでしか実現しないことを学びました。「自分のことを忘れ人のために精を出すとき、あなた方を通して大霊が働くのです」というシルバーバーチの言葉はハードルの高いものですが、「それが人間としての正しい生き方だからです」という教えに素直に従い、道具として役に立てるようになりたいと思います。

霊界と地上人の絆や連携が真理普及に不可欠だということが心に残りました。「自覚するしないに関係なく、利他的行為をする人は新しい世界のために使われる」とありましたが、霊界から見てスピリチュアリストの存在は大きいと実感しました。霊的真理を知っているのと知らないのとでは相当な違いだと思います。スピリチュアリストとしての誇りを持って、霊界との絆をしっかりとつなぎながら生きていきたいと思いました。

この箇所は何回も読んでいるのですが、読み逃していた箇所がありました。それは「地球人類は、無償の献身を通してのみ救われる」という言葉です。「無償の献身を通して」ではなく「通してのみ」という言葉に、シルバーバーチの強い思いを感じました。よくよく心しておきたいと思いました。

私も「無償の献身を通してのみ地球人類は救われるのです」という言葉が心に残りました。この数か月の間に大病をし、ここまで復帰できました。生きるか死ぬかというときに、もし生き延びられたら残りの人生でやりたいことを考えました。その時、せっかく真理に導かれたのだから、自分でも読書会ができるようにしっかりと真理を学びたいと思いました。

いずれ地上天国が到来するとシルバーバーチが言っていますが、そのために働けるのは真理を知った者であることが分かりました。霊界の道具として働こうという強い気持ちを持ち続けることが大切です。霊界の人たちと協力して働ける人間になれるよう、読書会で学んだことを日常生活で活かし、真理にそえるよう努力していこうと思います。

霊界主導で進められている真理普及の活動ですが、地上で真理を受け取り広めていく地上人が必要です。真理を手にしたスピリチュアリストがしっかりと真理を理解して、人々に手渡していくことが大切であることを強く意識することができました。私たちが霊界とのつながりを深めていなかければなりません。日々、祈りを通して守護霊との連携を深め、向上心を持って、真理普及の努力をしていこうと思いました。

地上天国が早く実現するか遅くなるかは、地上人にかかっています。スピリチュアリストとしてやるべきことがたくさんあり、なかなか難しいことも実感しています。話にあったように道具として地上で働ける時間は短いです。皆さんも同じだと思いますが、私もここで引き下がるつもりはありません。霊界軍団の橋頭保として役立てるように頑張っていきたいと思いました。

シルバーバーチが語る明日の世界を知ることで、地上世界が霊界のような利他愛あふれる世界になるということが分かりました。真理をより深く学び、摂理にそった生き方を通して、霊界の方々とのつながりを強化していきたいと思います。

「大霊からいただいた霊的資質を発達させ、それを人のために役立てる方向で使用するようになれば、永遠なるものを基盤とした社会組織が構築されるでしょう」とシルバーバーチが言っていますが、与えられた資質に磨きをかけ、よりよい世界になるように、まずは目の前の課題に取り組んでいきたいと思います。

スピリチュアリストは、自覚するしないに関係なく、新しい世界の実現のために活用されることを学びました。私たちが自覚を持って歩むことで、霊界側はより一層道具として活用してくださるので、霊的真理の理解を深め、強い自覚のもと歩んでいきたいと思います。新しい世界が単なる夢物語ではなく、確かなものであると信じられることは、大きな喜びであり、希望です。新しい世界が実現するには、何百年、何千年かかるか分かりませんが、今地上にいるときだけでなく、霊界に行った後も、スピリチュアリズム運動のお手伝いができるように頑張っていきたいと思います。


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