2014年3月16日学習内容

「シルバーバーチは語る」 

第1章シルバーバーチの使命→

学習のポイント―――シルバーバーチはスピリチュアリストの手本

今回から『シルバーバーチは語る』をテキストとして学習を進めていきます。『シルバーバーチは語る』は、交霊会が始まってから15年ほど経った1938年に、「シルバーバーチの霊訓」として最初に出版されたものです。この本は「シルバーバーチの霊訓」の代表作とも言えるもので、“神”についてや“正しい祈り”“再生”についてなど、スピリチュアリズムの基本的な真理を総合的に取り上げており、入門書としてふさわしいものになっています。

しかし、交霊会の初期に出版されたため、真理の全体像が見えていないところで編集していることが随所で感じられます。私たちはそれを補いながら学ぶことで、当時の交霊会の参加者以上の感動を味わい、真理のエッセンスを学ぶことができます。

『シルバーバーチの霊訓』の通信霊は、言うまでもなく“シルバーバーチ霊”です。シルバーバーチというのはニックネームで、3千年前に地上で生活していたということだけが明かされています。大半の地上人は霊界通信に対して、だれが送ってきた通信なのかということに一番関心を向けます。通信霊が「歴史上の有名な人物である」と名乗るだけで、その通信を信用してしまいます。

シルバーバーチは、地上人が好奇心から通信内容を判断するのではなく、地上人の理性によってメッセージの価値を判断してもらおうとしたのです。それが次の言葉に明確に示されています。 「私は、地上時代の姓名を絶対に明かさないという重荷を自ら背負いました。仰々しい名前や称号や地位、名声は持ち出すまい。私が述べることと態度で、私という存在を判断してもらいたいと思ったのです。」(P25)

さらにシルバーバーチは「私は、この地上へ私を派遣した霊団のマウスピースにすぎず、私という一個の存在としての栄誉とか褒賞を求める気持ちはみじんもありません。(中略)こうして地上界へ(真理を)お届けするための道具であることに喜びを感じているのです。」(P27~28)と語っています。

「私を派遣した霊団」とは、イエスを総指揮官として「地球人類救済計画」を推進している高級霊団のことです。シルバーバーチは「自分はマウスピースである」「地上へ真理を届ける道具である」と言っています。つまり、シルバーバーチが語るメッセージは、シルバーバーチ個人の判断によるものではなく、高級霊団の総意を代表して語っているということです。この言葉には、高級霊団の見事なまでの役割分担の様子と、その任務に徹する純粋さ・謙虚さがひしひしと伝わってきます。いつも煩悩と闘っている地上人には、一点の曇りもない決意で最高の任務に全力で取り組んでいる高級霊の言葉が、心に突き刺さってきます。

どれだけの犠牲を払っても、どんなに苦労を重ねても、自分の名前すら告げず、名誉も褒賞も一切求めない高級霊の謙虚さは、私たちに大きな感動を与えてくれます。そして同時に、私たちスピリチュアリストが目指すべき人間像を示してくれています。真理を手にし、その実践に努力している私たちの手本は、高級霊の謙虚な姿勢に他なりません。

シルバーバーチは、霊的真理そのものだけでなく、“真の謙虚さ”という最も重要な実践の核心を自らの態度で私たちに教えてくれています。

シルバーバーチが“高級霊団の道具”であるように、私たちスピリチュアリストも地上における“高級霊団の一員”であり“霊界の道具”として、真理普及に全力で取り組まなければなりません。自分の地位や名誉や褒賞を求めることなく、無名の戦士としてこの地上人生をスピリチュアリズムのために捧げていきましょう。それが最も価値ある生き方であることは、霊界に行ったとき証明されるのです。

参加者の感想

「シルバーバーチとは」「霊訓とは」「シルバーバーチの霊訓が誕生するまでのいきさつ」など、自分の中で理解しているつもりが、あらためて問われると言葉に詰まってしまいます。今日はそうした内容を一つ一つ確認することができ、真理の理解が深くなったと感じました。

今日の学習はすでに学んでいたことですが、人に伝えることを考えたとき、しっかりと習得すべき内容だと思いました。また「地上の人間に理想とすべき人間像があるのではなく、霊界の高級霊を手本としなければならない」というお話がありました。高級霊を見習って常に高みを目指さなければならないことを感じました。

「シルバーバーチの霊訓」に出会った頃の新鮮な気持ちに戻ることができました。人間はとかく自分を高く見せたいと思いがちですが、自分がなしてきたことを神だけが分かってくださればいい、そういう謙虚で純粋な地上人生を歩んでいきたいと思いました。

「人に伝える」という視点で霊訓を見ると、今までとは違った読み方ができることを知りました。シルバーバーチをはじめとする高級霊の謙虚さを少しでも日常生活の中で心がけていきたいです。霊界の道具として少しでも役に立つように努力していきたいと思います。

「スワッファーとは」「シルバーバーチとは」と聞かれたとき、なかなか言葉が出てきませんでした。頭では分かっているつもりでも、人に伝えるためには自分がしっかりと理解していなければならないことを強く感じました。また、シルバーバーチは参加者の質問に答えるときも、すべての人に通じるように答えていたということを聞き、シルバーバーチの素晴らしさを再確認しました。

今日学んだ内容は、人から聞かれてもなかなか答えるのに難しいと思うことばかりでした。知っていることをアウトプットしていくことで理解が深まってくると思います。人に伝えることは難しいですが、基本を大切にして努力していこうと思います。

「シルバーバーチの霊訓」が地上に降ろされるまでの準備やプロセスを学びました。普段、日常生活で接するものは物質的なものですが、その背後に霊的な働きかけがあることを感じました。自分も高級霊の態度を手本にしていきたいと思いました。

真理を伝えるとき、相手の信頼を得るために「何年くらい霊訓を読んできた」とか「読書会に参加している」とか言いがちですが、そこから得られる信頼は、そのときだけのものであることがわかりました。真の信頼を得られるようにしなければならないことを感じました。

シルバーバーチの決心が心に強く響きました。「自らの行為で真理の手本を示す」というシルバーバーチの謙虚さ、純粋さ、人類愛を見習いたいと思います。また「霊訓」を地上に降ろす大変さをあらためて学び、シルバーバーチに出会えたことの幸せと感謝の思いが深くなりました。この感謝は、霊界のよき道具となることでお返ししていこうと思います。

自分にとっては当然のこととなっているスピリチュアリズムの用語や内容を、相手にきちんと説明できるようにしていきたいです。また、真理を伝えるものとして恥ずかしくないように、シルバーバーチが示してくれた謙虚な姿勢を見習いたいと思いました。「ただお役に立てればそれでいい」という言葉をいつも心の中にとどめておきたいと思います。

「霊訓」を地上に降ろすためのシルバーバーチの強い決意と綿密な計画や準備が伝わってきました。シルバーバーチを中心とした霊団の深い愛と犠牲精神に感動しました。今も私を鼓舞し、支えていてくれる守護霊や高級霊たちの愛情を感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

「個人の栄誉や褒章を求めない」「道具であることを喜ぶ」そうした高級霊の言葉から、スピリチュアリストの生き方を再確認できました。仕事をしていく中で、人から評価されたいという気持ちが強くなっている自分を反省しました。これは前からわかっていてなかなか変えられない自分の課題ですが、今日から前向きにチャレンジしていきたいと思いました。

「霊訓」がいつ書かれたのか、どういう背景があるのかなど、より深く理解する視点を学ぶことができました。「シルバーバーチは語る」は霊訓の基本ですが、あらためて学ぶことで忘れていたことや十分に理解していない部分があることに気付かされました。時期のきた人にきちんと説明できるようにポイントを明確にしながら読む訓練をしたいと思います。

シルバーバーチは「この世のすべての問題は、スピリチュアリズムが展開し、霊的真理が人々の日常生活にいきわたることで解決できる」と述べています。私はこの言葉を初めて読んだとき、夢のような話にしか思えませんでした。しかし今は本当にそうなっていくと確信しています。霊的真理が広がることで、戦争や飢餓、不幸や悲劇もすべて根本から解決できると信じます。地上人は、小さな力しか持っていませんが、信念を貫き通し、奉仕の道に励んでいこうと思っています。


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