2014年11月15日学習内容

「シルバーバーチは語る」

9章キリスト教のどこが間違っているのか→

学習のポイント―――“正しい宗教”とは

太古から人間は、常に宗教にすがり、救いと幸福を求めてきました。人類の歴史の中で宗教が存在しなかった時代はありません。そして現在、70億の人間が地上で暮らしていますが、その80%以上の人々が何らかの宗教を持っています。これだけ科学が発達した現代でも、大半の地上人が宗教と関わりを持っているのです。

宗教を熱心に信仰している人は、自分が信じている宗教が一番正しい・神の御心に適っていると思っています。しかし、シルバーバーチは霊訓の中で、たびたび従来の宗教を厳しく批判しています。それは、霊的観点から見たとき、これまでの宗教はことごとく間違っているからです。

たとえば従来の宗教は、教義を守ることは最も重要なことであると考えてきました。しかしシルバーバーチは、教義について次のように言っています。 「教義は必ず足かせになるということを忘れないでください。教義を重んじることで立派になるのではありません。教義を無視しても立派になれるのです。」(P158)

地上人は、教団から教えられた教義を守り、教義で決められた儀式や作法を行うことが信仰であると思い込んできました。教義に忠実であればあるほど熱心な信仰者とされ、救いと幸せがもたらされると考えてきたのです。
しかし霊界から見たとき、従来の宗教の教義は人間が勝手につくり出したものでしかありません。霊的真理とかけ離れた内容ばかりです。これまでの教義は、人々を救いに導くどころか人々の魂を縛り、人間にとって一番重要な霊的成長の足かせ・邪魔をしてしまうのです。そうした間違った教義は、ないほうがいいのです。

さらにシルバーバーチは、地上の宗教は教祖を絶対的存在として神のようにあがめてきましたが、それも間違っていると言っています。
「いかなる人物であろうと、一個の人間に忠誠を捧げてはいけない。(中略)絶対的忠誠を捧げるべきは宇宙の摂理である。」(P148)
信仰の対象は教祖ではなく、“神(大霊)”と神が造られた“摂理”でなければなりません。

このようにシルバーバーチは、従来の宗教の間違いを具体的に指摘し、正しい宗教とはどのようなものかを私たちに教えてくれています。シルバーバーチが明らかにした正しい宗教とは、次のようなものです。
「真の宗教とは、同胞に奉仕することによって大霊に奉仕することです。(中略)いつどこにいても人のために役立つことをすることです。同胞の重荷を軽くしてあげることです。それが宗教です。」(P163)
宗教とは、無償の奉仕をすることです。宗教は、教団に所属することでも教義を守ることでもありません。一人一人が“神の摂理”に一致した生き方・利他愛の実践に励むことです。そして、地上人生の目的である“霊的成長”へと人々を導くものなのです。

シルバーバーチは、人類史上初めて、霊的観点から宗教本来のあり方を示しました。スピリチュアリズムは、霊界人が当たり前のように実践している“正しい宗教”を地上に確立しようとする運動です。今後、地上の宗教は徐々に崩壊していきます。そして、霊的真理を受け入れ、それを実践する地上人(スピリチュアリスト)が増えていきます。現在、地上には数えきれないほどの宗教が存在しますが、遠い将来、地上はスピリチュアリズムという唯一の正しい宗教に集約されていくようになります。私たちスピリチュアリストはその先駆けとして、今、霊的真理の理解と実践に励んでいるのです。

参加者の感想

地上のこれまでの宗教は、「神」と「死」に対する明確な解答を持ち合わせていないため、真の意味での「救い」と「幸福」をもたらすことができなかったことを知りました。宗教とは、人々のために役立つ生き方です。それは日々の善行を積み重ねていくことです。これからも頑張って実践していきたいと思いました。

地上人の視点で鍵穴からのぞくようにして見たものと、霊界から大きな視点で見たものとのスケールの違いをあらためて感じました。霊訓を読み始めた頃は、スピリチュアリズムは宗教革命であるという側面があることに気が付きませんでしたが、今日の学習で、それが明確になりました。摂理にそった生き方を日々心がけ、真の幸せを届ける霊界の道具になれるように努力していきたいと思います。

今日心に残ったのは、70億近い地上人の8割以上が何らかの宗教を持っているということです。目に見えないし科学では証明できない宗教が、人間の心にとって切っても切れない存在であることに驚きました。人は必ず「死」について考えるし、自分がどんな存在であるかを知りたいのです。それだけに、一人でも多くの人が間違った宗教から抜け出し、霊的牢獄から解放されなければならないと真剣に思いました。

シルバーバーチが人類史上初めて、霊的観点から宗教本来のあり方を示したのがスピリチュアリズムです。そのスピリチュアリズムに出会えた喜びをあらたにしました。また、霊的成長が人間にとって一番の幸せという言葉で、すっきりと晴れやかな気持ちになりました。

今日は正しい宗教について学び、とても分かりやすく理解できました。人間にとって真の喜びは霊的成長をすることです。「摂理」にそった生き方が大切であるということが、得心できました。そしてそれが霊界でも通用することも分かりました。本当に価値あるすごいことだという実感とともに、重い責任と受け止め、人の役に立つ生き方をしていきたいと思いました。

これまで組織宗教にいた自分にとって、「シルバーバーチの霊訓」と出会ったことは、いくら感謝してもしきれません。正しい神・正しい宗教を知ることによって、間違いなく私の魂は解放されました。これから、与えられた地上人生の中で自由意志を正しく使い、最高に価値ある正しい生き方がしたいと強く思いました。

今回のテーマは、とても納得して聞くことができました。私は子供の頃、親からの勧めである宗教に入りました。子供だったので、それに従うしかありませんでした。しかしどうしても納得できず、その宗教から離れました。その後、苦しい出来事があると子供の頃の宗教にすがった方が楽なのかもしれないと思うことがありました。しかしスピリチュアリズムを知り、スピリチュアリズムがすべての基本であり、絶対であることが確認でき、本当に幸せだと感謝しています。利他愛を目指して生きていきたいと思います。

スピリチュアリズムに出会う前、死や霊的存在についての答えを探していました。人類史上初めての霊的観点からの宗教であるスピリチュアリズムに出会えて、本当に幸せだとあらためて感じました。間違った宗教を信じ切っている人々や宗教への関心が薄れている人々に、摂理に一致した生き方、つまり利他愛の実践が宗教的生き方であることを伝えていきたいと思いました。霊界から正しいことを伝える役割とチャンスをいただけるよう、真理の理解を深め生活を正していきたいと思いました。

シルバーバーチによるキリスト教批判は、地上のすべての宗教に対するものであることがよく分かりました。歴史上最大の宗教革命の地上における担い手として、できるかぎりの努力をしたいと思いました。高級霊を手本として、日々、実践の努力をしていこうと、決意をあらたにしました。

地上の宗教の間違いについては、今まで何度か学習していましたが、再度の学習で理解が深まりました。今の地上人のほとんどが間違った信仰の中で生きています。霊的真理を知った私たちは、真理を忠実に実践し、正しい神信仰の確立の一端を担っていきたいと思います。

常に穏やかで、愛に満ち溢れているシルバーバーチですが、そのシルバーバーチが、「地上の宗教は人類の敵である。むしろない方がましである」と衝撃的が発言をしています。この一言から、シルバーバーチが地上の間違った宗教を一掃し、地上人に正しい生き方をしてほしいと真剣に願ってくれていることが伝わってきました。そして、自分はそうした熱い思いにどれだけ応えられているのかを考えさせられました。今の自分にできること、しなければならないことに向けて、さらに真剣に取り組んでいこうと思いました。とても有意義な学びとなりました。


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