2016年9月18日―学習内容
「スピリチュアリズムの思想体系」の概要と「人間観」
学習のポイント――霊的真理を正しく理解するために―スピリチュアリズムの「体系的理解」
今年の始めから7月まで、「スピリチュアリズムの全体像」として、「救済の観点」と「宗教の観点」という2つの視点から学習してきました。高次元の霊的視点からスピリチュアリズムの全体をとらえることで、これまで以上にスピリチュアリズムの理解が深まったことと思います。9月からは、さらに深く理解するために、「スピリチュアリズムの思想」を学んでいきます。「スピリチュアリズムの思想」とは、言い換えれば「霊的真理」のことです。
高級霊は、霊的真理を地上に伝えるために、多くの霊界通信を送ってきました。その中でも量質ともに最高レベルのものが『シルバーバーチの霊訓』です。『シルバーバーチの霊訓』は、霊界通信の最高峰と言えるものです。
一般的に考えれば、『シルバーバーチの霊訓』をしっかり読んでいけば霊的真理が理解できると考えます。しかし、『シルバーバーチの霊訓』で示されている霊的真理は膨大な量に及び、ただ漠然と読んでいるだけでは理解することはできません。そのため、多くのスピリチュアリストは部分的理解や断片的理解で終わっています。
膨大な霊的真理を正しく理解するためには、2つの方向性があります。一つは「全体的理解」です。これは、真理の重要ポイントを網羅した総合的でトータル的な理解です。
スピリチュアリズムの思想(霊的真理)は、"○○観"と言う言葉でまとめられます。例えば、人間にとって重要なテーマである「神について」をまとめたものが「神観」です。そして、「死」や「死後の世界」についてまとめた「死生観」や「死後世界観」、地上人生をどのように過ごせばよいのかという「人生観」などがあります。これらの重要ポイント(○○観)を一つ一つ理解し、さらにそれらが他の宗教や思想とどのように違うのかを理解したとき、スピリチュアリズムの思想の全体を正しく理解したことになります。
そしてもう一つは、「体系的理解」です。重要ポイント(○○観)を、テーマにそって関連付けていくことで思想のグループ化ができていきます。霊的真理をグループ化して理解していくのが「体系的理解」です。具体的には、次のようになっています。
スピリチュアリズム普及会のホームページでは、スピリチュアリズムの思想を、テーマ別に3つのグループに分けて、「思想1」「思想2」「思想3」として公開しています。
「思想1」は、人間が今後たどっていく道筋を中心に真理を整理したものです。人間は地上人生を過ごし、死を迎え、霊界に戻っていくという時間軸で真理をまとめています。
「思想2」は、人間を取り巻く世界という水平軸を中心に真理を整理したものです。人間を成り立たせているのは、「神」「霊界」「地上世界」の3つの世界です。それらがどのようになっているのかをまとめたものです。
「思想3」は、霊的成長と実践を中心に真理を整理したものです。人間にとって一番重要な「霊的成長」は、「実践」によってもたらされます。霊的成長とそのための実践をまとめたものです。
これから少しずつ「思想1」から「思想3」を学び、霊的真理を体系的に理解していきます。霊的真理は、高級霊が地上人のために必死で伝えてくれた救いの御手です。私たちは、霊界の道具として悲劇と不幸で覆われた暗黒の地上世界を霊的真理の光で照らしていくことができるよう、真理の学びに全力で取り組んでいきましょう。
参加者の感想
霊的真理を全体的・体系的に理解していくことがいかに大切かを学ぶことができました。そして、『シルバーバーチの霊訓』が人類にとってかけがえのないものであることも実感しました。今の地上人は「自分が何者なのか」という基本すら知らない人が大多数です。多くの地上人が悲劇の中で苦しんでいます。悲劇をなくすことができるよう、霊的真理の普及のために役に立てるようになりたいと強く思っています。
この1年間、全体像を学んできてスピリチュアリズムへの理解が深まりましたが、今回はさらに深い部分に入って学ぶことができます。今日学んだ「人間観」では、人間の構成がリアルに分かり、あらためて驚きました。また、潜在意識と顕在意識の話では『スピリチュアリズム入門』で図を見たときには理解できませんでしたが、今日すべてがつながり、深く心に入ってきました。人間というものを深く知る素晴らしい時間でした。
読書会に参加して、約1年になります。私は幼い頃から「どうして私は存在しているのだろうか?」という疑問を持っていましたが、スピリチュアリズムはそれに対してわかりやすく教えてくれました。摂理にそって利他愛の精神で生きていくことを知った私は、数年前の不安な生き方から解放され、今はとても安心して生きています。
スピリチュアリズムは人間にとって最も重要で最も崇高なものだと思います。これから時期のきた人に真理を手渡していくことができるよう、努力していきたいと思います。
『シルバーバーチの霊訓』という素晴らしい本に出会い、霊的真理を読書会で学び、より深い理解ができていくことの喜びを感じました。今日学んだ「人間観」は基本的な内容ですが、久しぶりに学ぶことができてその重要性がよく分かりました。すべての人間の本質が「霊」であるという事実、そしてすべての人間が神から愛されていることを、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思いました。
スピリチュアリストにとって一番重要なことは「正しい理解」であるということを念頭に読書会に臨みました。霊的真理の理解が深まるにつれて、周りの人たちとの関わりで苦痛をともなうことが多くなってきました。「人間観」については、あらためて学べたことがたくさんありました。これから、基本となる真理をしっかり学んでいきたいと思います。
人間は霊的存在であり、大霊から与えられた分霊こそが人間の本質であることがよく分かりました。利他的思いは「霊の心」からのもので、利己的思いは「肉の心」からのものだ、ということを忘れないようにしたいと思いました。
『シルバーバーチの霊訓』は、60年以上の交霊会で伝えられたもので膨大な量になります。その霊的知識を正しく理解するのは簡単ではありません。正しく受け止め実践するためには、読書会のような場所で学ぶことがとても重要だと思いました。人間は神から霊を分け与えられ霊肉の両方を持っている特別な存在です。ほとんどの地上人は、その事実を知らず生きています。一人でも多くの人が正しい知識を得て価値ある人生を歩めるよう、霊界とともに真理普及のために頑張っていきたいと思いました。
私たち人間は神から分霊を与えられた霊的存在であるということを考えると、「自分も神の子供なんだ」という実感が湧いてきて本当に嬉しくなります。また自分だけでなく、肌の色や言語の違いを超えて、世界中の人が同じ神の子供であり霊的同胞であるという意識が自然にわいてきます。人類が憎しみ合うのでなく、助け合って生きるためにも、霊的無知をなくさなければとあらためて思いました。
「霊の心を発揮すれば、地上にあっても利他的な生き方ができる」というシルバーバーチの言葉が力となり、勇気と希望がわいてきました。より多くの霊の心(利他愛)を発揮できるよう志を高くもち、実践に励みたいと思います。