2016年3月20日―学習内容
宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像 その2
学習のポイント――『シルバーバーチの霊訓』は、人類史上最高の啓示
先回の学習で、「地上の宗教はすべて失格」ということを学びましたが、宗教の大本となる「神の啓示」についても、地上人は大きな誤解をしてきました。
地上の多くの宗教は、創始者が受けた「神の啓示」から出発しています。霊能者である創始者(教祖)が神から啓示を受け、それを基にして教義や宗教組織ができていきます。世界三大宗教も、それぞれの創始者が神の啓示を受けて発生した啓示宗教です。
しかしシルバーバーチは、宗教の出発点である「神の啓示」について重大な事実を地上に伝えてきました。それは――「これまで神の啓示と言われてきたものは、実際には神からのものではなく、霊界の霊が送ってきたものである」ということです。「神の啓示」と言われてきたものは、神自身が直接示したものではなく、霊からのメッセージだったのです。
啓示を受け取った地上人(教祖)は、啓示は神からのものだと錯覚していました。周りの人々は、啓示を受け取った人間を神の代理者として神のように崇めてきました。信者たちは、教祖が受けた啓示は最高のものであり、唯一の真理だと思い込み、そこから宗教エゴが形成されていきました。これまで地上で繰り広げられてきた悲惨な宗教戦争は、まさに宗教エゴによる悲劇です。地上人は、「啓示」は霊界からのメッセージであり、教祖は神ではなく霊媒である、という宗教の根本に関わる霊的事実を知らないまま、間違った道を歩み続けてきたのです。
シルバーバーチは「啓示」について、さらに画期的なことを伝えてきました。それは、「啓示はその時代の人間にふさわしいものが与えられる」ということです。人間は時代とともに進化しており、「啓示」もそれにともなって自動的に次元が高められていきます。したがって、昔の啓示より現代の啓示の方が、より高次元の内容になっているということです。
では、現在の地球上で最も進んだ高次元の「啓示」は何でしょう? それは、言うまでもなくスピリチュアリズムの霊界通信です。私たちは「霊界通信」という言葉を使っていますが、実はこれは「啓示」そのものです。高級霊からの「啓示」が、スピリチュアリズムの霊界通信なのです。
そして、スピリチュアリズムの霊界通信の中で最高次元のものが『シルバーバーチの霊訓』です。『シルバーバーチの霊訓』は、霊界通信の最高峰ですから、「啓示」として最高のものであり、これまで使われてきた言葉で言えば『シルバーバーチの霊訓』こそ、「神の啓示」ということになります。
『シルバーバーチの霊訓』は、シルバーバーチ個人の見解を啓示として地上に伝えてきたのではありません。イエスをはじめとする高級霊たちが審議を重ね、その総意として地上に送られてきたものです。スピリチュアリズムを推進している高級霊団が、現代の地球に最もふさわしいものを用意し、シルバーバーチはそのマウスピースとして啓示が降ろされたのです。つまり、『シルバーバーチの霊訓』は、人類史上最高の啓示であり、人類にとって真のバイブルなのです。
霊界主導で行われている地球規模の宗教革命は、『シルバーバーチの霊訓』によって示された霊的真理を地上に広めていくことで進展していきます。真理を手にした地上人がそれまでの宗教を捨て、スピリチュアリズムという正しい宗教を信仰することで、従来の宗教は自然に消滅していきます。一人一人の魂を変えていくには何百年もの時間がかかりますが、それでも霊界は最後まで革命の手を休めることはありません。
最高次元の啓示『シルバーバーチの霊訓』を真っ先に手にした私たちは、人類の先頭にたって正しい宗教を人々に伝えていく立場にあります。シルバーバーチを手本として、地上に居ながらにして霊界人と同じ正しい宗教を身を持って実践していくことが、私たちの役目なのです。
参加者の感想
宗教革命の成功はすでに確定していることを知りました。人類史上、最高次元の啓示として『シルバーバーチの霊訓』が降ろされ、それにめぐりあえた私は幸せ者です。そして同時に、大変な使命を担っていることを実感しました。未熟ながら精いっぱい努力し、少しでもお役に立てるスピリチュアリストを目指したいと思います。
多くの人が、「救われたい」という思いで熱心に信仰してきたのですが、その宗教が間違っていた、そして間違った宗教を信仰すればするほど、一番大切な霊的成長の道から外れてしまい、悲惨な争いをつくり出してしまったことを実感しました。そして、間違った宗教を正していこうという霊界の方々の強い決意を感じました。霊的真理に出会い、真の宗教革命に参加できることに感謝し、少しでも霊界の方々のお役に立ちたいという思いを、よりいっそう強くすることができました。
いつも思うのですが、自分が当然理解しているだろうという内容であっても、読書会で学ぶたびに初めて聞くことのように心に響く言葉があります。今回は、正しい祈りのところで、神の愛を感じました。私は無宗教でしたので、「神様、仏様…」という祈りをしていました。今は何が正しい祈りなのかが分かり、自分を見つめることができるようになりました。大きな成長だと思っています。
いつも読書会に参加すると視野が広がり、気持ちが晴れやかになります。日々の生活の煩わしさで悩んでいたことがバカらしくなります。摂理を知った人間は、まず正しく生きることを実践していかなければなりません。周りにも影響を与えられる人間になれるよう、明日からまた頑張ろうと思いました。
宗教に頼る人は弱い人だと思ってきました。しかし家庭を持って守るものができた途端に、宗教に幸せを求めるようになりました。こんな自分勝手な私でしたが、さまざまな体験を通して『シルバーバーチの霊訓』に出会いました。はじめは理解に苦しみましたが、読書会に参加するようになって、少しずつ理解できるようになってきました。これからもじっくり腰を据えて取り組みたいと思います。
人の考え方や生き方に大きな関わりを持つ宗教が間違っていることが、どれほど悲劇をもたらすかがよく理解できました。霊界の宗教が地上に広まっていくこと以外に、人類が幸せになれる道はないのだと思いました。正しい宗教が少しでも早く広まるために、自分が正しく真理を理解し、実践していくことが何よりも大切だと思いました。どんな時でも人の役に立つということを忘れずに生きていこうと思います。
今日の学習で、霊界の思いや働きかけ、地上に対する深い愛を感じました。今まで信じてきたことが間違っていると言われたとき、教団から離脱するのはとても勇気がいることだと思います。しかし、シルバーバーチと出会ったら今までの知識を横に置き、真っ白な思いで学んでほしいと思います。私も心をゼロにして学び直し、少しずつですが実践し、神の摂理を理解することができるようになりました。正しい知識を知ることの大切さを痛感しました。
間違った宗教が正しい宗教に置き換わる……これは何も特別なことではないのだと思いました。「摂理」という神が定めた法則に従って生きることは、霊界人にとっては当たり前であり、地上でもそうなっていくことが当然のことである、と感じました。特別な儀式や祈りをすることが宗教ではなく、日々の生活を摂理に一致させていくことが宗教的な生き方であり、信仰であることが分かりました。霊的真理をしっかり学び「日常生活=霊的真理の実践」であることを目指して、頑張りたいと思います。
スピリチュアリズムの全体像を学び、真理を立体的に理解することができました。シルバーバーチによって初めて地上人に示された霊的真理はたくさんあります。その1つに"摂理の神"がありますが、それを知ることでどれだけ大きな霊的恩恵を受けているのか認識を深めることができました。今こうして『シルバーバーチの霊訓』という最高の真理を学べる幸せを実感し、感謝の思いが湧いてきました。少しでも真理普及のための道具として使っていただけるよう、努力したいと思います。