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2018年7月14日・15日―学習内容

「神観」の復習と、「祈り」の実習

学習のポイント ――― 「正しい神観」を知って初めて、「正しい祈り」ができる

「祈り」は、宗教にとってなくてはならない実践項目です。キリスト教やイスラム教に代表される地上の宗教では、毎日のように「神」に祈りを捧げています。信仰にすべてを捧げてきた修道者たちは、人生の多くの時間を神への祈りに費やしてきました。
しかし、従来の宗教によって行われてきた祈りは、祈りの対象である神の概念・神観が間違っていたために、ことごとく的外れで無意味な行為になっていました。
つまり、今日に至るまで地上には「正しい祈り」は存在しなかった、ということです。

シルバーバーチによって初めて「正しい神観」が示され、人類は「本当の祈り」をすることができるようになりました。地上人にとって、正しい祈りの一番の手本となるのはシルバーバーチの祈りです。地上にいながらにして、高級霊がどのような祈りをしているのかが分かるということは、人類史上、一度もなかったことです。シルバーバーチは、5つの神の定義を一つに合わせた「真実の神」の姿をしっかりイメージして語りかけています。祈りとは、正しい神の姿を知ったうえで、その神に向けての語りかけである、ということです。

私たちもシルバーバーチのような祈りができるようになりたいものですが、始めから深い祈りができるわけではありません。祈りを日常のものとしていくうちに、徐々に祈りが身についていきます。

祈りを日常生活の中で実践していくために、基本的な注意事項を確認していきます。
①祈りの対象について(誰に向けて祈るのか)
祈りとは、「霊の親」である神に向けて語りかける霊的行為です。祈りの対象は、大霊である「神」だけです。祈りは、霊界にいる天使や守護霊を通じて神に届くことになりますが、どこまでも「唯一の神(大霊)」に向けての働きかけです。

②祈りの時間と場所について(いつ、どこで祈ればいいのか)
一般の人は、祈りは神社や教会でするものだと思っていますが、そうではありません。神はどこにでもいますから、自分が祈ろうと思えば、いつ、どこで祈ってもいいのです。

③祈りは一人ですべきか、皆で一緒でもよいのか
祈りは、神との1対1の交わりですから、一人で行うのが原則です。しかし時には、同じ思いを持った信仰者(スピリチュアリスト)が集って祈祷会や礼拝をする場合もあります。高い理想に燃え、純粋な奉仕精神に満ちている人たちが揃って捧げる祈りは、神との霊的絆を強めることになり、大きな力を発揮することができるようになります。

④祈りは声に出すべきか、心の中ですべきか
祈りは、声に出しても声に出さなくても、どちらでもかまいません。声に出すとおのずと自分の姿勢もしっかりして、真理にそった祈りをしなければならない、という気持ちになります。

⑤神の呼称について(祈りでは、神を何と呼んだらよいのか)
霊的真理にそった正しい神認識に立った祈りなら、呼称は何でもかまいません。シルバーバーチは「大霊」と呼んでいます。日本人の感性や親しみやすさを考えたとき、「神様」「天の親様」「大霊」「大霊様」といった呼び方がしっくりすると思います。

⑥祈りの内容について(どのような言葉を述べればよいのか)
神に語りかける際には、最低限のエチケットを守らなければなりません。それは、神への願い事・神への要求は神に祈ることではありません。物質的な利益や名誉などを求めたり、一方的で身勝手な願い事は、間違っています。摂理に一致した祈りでなければなりません。

⑦祈りノートをつくる(自分のための祈り集)
祈りを日常のものとしていくために、祈りノートをつくるととても役に立ちます。心境が高いときには深い祈りの言葉が浮かんできますので、それをノートに書き留めておきます。意識が集中できないときや、心境が下がってしまって祈りができないときに、祈りノートの言葉を唱えることで、心を引き上げることができます。

私たちは、真っ先に「正しい神観」を知った者として、「正しい祈り」の実践者になっていかなければなりません。皆さんもぜひ、日常生活の中で「祈り」を実践していただきたいと思います。霊の親である神に最高の誠意を持って語りかけていけば、それが「祈り」になるのです。


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