2015年12月20日学習内容

霊界のよき道具を目指して

1年を振り返って―参加者の皆さんの体験発表

学習のポイント――スピリチュアリズム普及のために、霊界のよき道具になりましょう

早いもので、今年最後の読書会になりました。今回は、今年学習した内容を振り返り、さらに新しい年を迎えるに当たって、各自がもう一度決意を固め直す時間となりました。

今年の読書会は主に、「スピリチュアリズムの本質と全体像」を学んできました。私たちは今、スピリチュアリストとして日々、霊的真理にそった生活をしたいと願って努力しています。私たちの人生の中心はスピリチュアリズムですが、その「スピリチュアリズム」とは、どのようなものなのか、またシルバーバーチをはじめとする高級霊たちは、何をしようとしているのか――そうしたスピリチュアリズムの本質と全体像を、私たちはしっかりと理解していなければなりません。スピリチュアリズムの全体像がすっきりと整理されて頭の中に入っていれば、『シルバーバーチの霊訓』を読むに当たっても、これまで以上に深く理解することができるようになります。

「スピリチュアリズムとは、霊界主導の地球人類救済計画である」―これがスピリチュアリズムの本質を最も的確に表現している定義です。この定義を踏まえてスピリチュアリズムの重要ポイントを示すと、次のようになります。

  • ・スピリチュアリズム運動の主役……霊界の人々(霊界主導)
  • ・スピリチュアリズムの目的……地球人類の救済
  • ・なぜスピリチュアリズム運動が起こされたのか?
  • ……地球人類が悲劇の中で苦しみ、不幸にあえいでいるから
  • ・スピリチュアリズム運動はどのようにして進められていくのか?
  • ……霊的真理を地上に降ろすことによって、人類を救済していく

こうした定義を確認すると、それまでぼんやりしていたことが明確に理解できるようになります。スピリチュアリストは、スピリチュアリズムについて正しく明瞭に説明できるようでなければなりません。今年1年をかけて、スピリチュアリズムの一番肝心な内容を学習したことで、参加者の皆さんの理解がぐっと深まり、スピリチュアリストとしての意欲が増したように感じています。

今年最後のシルバーバーチの言葉として、下記の言葉を拝読しました。

「忘れないでいただきたいのは、皆さん方のような地上での道具がなくては、私たちはなにもなし得ないということです。皆さんは私たちに闘いのための武具を供給してくださっているようなものなのです。皆さんの力をお借りする以外に地上には頼りにすべき手だてが何もないのです。喜んで私たちに身を委ねてくださる人以外に、道具とすべきものがないのです。」(『霊性進化の道しるべ』P115)

シルバーバーチの切々とした訴えが私たちの胸に迫ってきます。自分たちの利益を一切求めず、ひたすら地上人の救いのために犠牲を買って出てくれている高級霊が、私たち地上人に「皆さんの力をお借りする以外に、地上には頼りにすべき手だてが何もないのです」と言っているのです。

スピリチュアリズムは霊界主導で進められている大計画ですが、霊界人と思いを一つとして働く"道具"がなくては、計画は進展しません。霊的真理という最高の宝・永遠の宝を与えていただいた私たちがその恩恵に報いるために喜んで霊界人の道具となる決意をするなら、霊界人はどれほど喜ぶことでしょう。

皆さんは、残りの人生を何のために生きていこうと考えていますか? 自分のためですか? 愛する家族のためですか? 霊的真理を手にした私たちが霊界人の道具として歩んでいくなら、自分も家族も含め、さらには未来の地上人に至るまで、すべての人々の真の救い・真の幸せのために貢献することができるのです。高級霊の崇高にして壮大な人類救済計画の一員として、少しでも役に立つことができるなら、この人生は最も価値あるものとなります。私たちは"霊界人の道具"として働くことで、個人の枠を超えた最高の人生を送ることができるのです。

新しい年も、ともに学び励まし合い、さらなる貢献の道を歩んでまいりましょう。

参加者の感想

この1年で学んだことは、霊的真理を手にしたらそれを正しく理解し実践するということです。来年の目標は、霊的真理を身近な人からでもいいので、少しずつ伝えていくことです。それには『シルバーバーチの霊訓』を何度も読み、しっかりと理解し、人に聞かれたとき正しく答えられるようでなければなりません。その目標に向けて努力していきます。

今年は昨年に比べて、スピリチュアリズムがより身近に感じられるようになりました。8月に体調を崩したとき、シルバーバーチの言葉が支えになりました。また光の中で手をつないでいる人が見えたことがあり、霊界が励ましてくれたと感じました。悲惨なニュースを見るたびに、霊的真理の普及の必要性を強く感じます。霊界のお役に立つために、真理を自分の言葉で語れるようになりたいです。

今年は、霊訓を体系的に学ぶことができ、本当に貴重な時間でした。今も一人で霊訓を読んでいたら…と思うとゾッとします。全体像を学んだことで、自分の生き方や考え方に奥行が出たことは大きな収穫でした。日本に生まれ、日本の読書会に出会えたことに感謝しています。

今年は、霊的真理を正しく理解し、実践することの大切さをあらためて強く意識することができました。この1年は「大霊の摂理にかなった利他愛とはどのようなものか」ということを今まで以上に考えることが多かったです。真の利他愛とは相手の霊的成長を願って真剣に祈ることだと思います。これまで以上に信仰心が強化された年でした。

今年は、この世的な見方ではなく、霊的な見方ができるようになりました。シルバーバーチと出会って10年です。この読書会を知り、仲間がいることを知り、思い切って参加して本当によかったです。来年は、祈りの時間を充実させたいと思います。正しい実践は正しい理解からです。人に正しく伝えることができるよう学んでいきたいです。

自分が苦手としていることに挑戦するという大きな体験をしました。その体験を通して、苦しみの甘受が霊的成長に必要なものであることを実感しました。まだまだ自分が未熟であることを再確認し、さらなる成長が促されたことに感謝の念がこみあげてきました。決して現状に甘んじることなく、さらなる霊的高みを目指して、真理普及のために自分を捧げることが使命であると信じています。

霊的同志の皆さんと一緒に勉強できることに感謝しています。『シルバーバーチの霊訓』と出会ったばかりの頃、私は霊訓を早く他の人にも教えてあげたいと焦っていました。しかし、その前にまず時間をかけてじっくり学ばなければならないと気づきました。霊界の道具となって働くという至上の喜びに向かって、日々、祈りと学びを重ねていきたいと思います。

私は「自分にできることをやろう」という気持ちで日々過ごしています。具体的には、①霊的知識の普及として「この人は…」と思う人に霊訓の本をプレゼントする ②ヒーリングの紹介 ③奉仕の機会を逃さないように、常に霊界の道具としての体制を整える、です。③のために、より正しい知識を身につけるように毎晩、霊訓を読むようにしています。そして自分が感度のいいアンテナでありアンプになる、そして説明力をつける、という努力をしています。来年も霊的奉仕を続けていきたいです。

自分の現状は、試練が続いています。しかしシルバーバーチの言葉通り、この試練を通して自分を鍛えていく他はないと思っています。霊的真理にしがみつき、滅私奉公の精神で、気合で乗り越えていきたいと思います。自分も他の霊的同胞も、霊的真理を正しく学び、試練を乗り越えていくためには霊的真理を学ぶ場所をできるだけ多く設け、維持することが必須であることを実感しました。真理の全体像を理解することの重要性がよく分かった1年でした。


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