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2018年5月19日・20日―学習内容

スピリチュアリズムの全体像<2> 宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像

学習のポイント ――― スピリチュアリズム運動とは、人類史上、最大の宗教革命

私たちスピリチュアリストは、1人でも多くの人に霊的真理を伝えていく立場に立ってします。その役目を果たすためには、まず「自分たちが携わっているスピリチュアリズムとはどのようなものか」ということを、しっかり把握していなければなりません。
スピリチュアリズムの全体像を理解するには、2つの観点があります。その一つが前回学習した「救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」です。そして、もう一つが、今回の「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」です。

宗教の観点から見たスピリチュアリズムの定義は、次のようになります。
 ・霊界主導の人類史上、最大の宗教革命
 ・霊的真理による地球上、最大の宗教革命

この定義から分かるように、スピリチュアリズムとは、霊界人が主導し、地上に霊的真理を普及させることによって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようする、宗教の大革命のことです。

地上の宗教を霊界の宗教に置き換える、というと、「霊界にも宗教があるのだろうか?」と思うかもしれませんが、霊界にも宗教があります。そして、霊界の宗教こそ正しい宗教と言えるものです。高級霊たちは、スピリチュアリズムによって、霊界の宗教・正しい宗教を、地上に根付かせようとしているのです。

なぜ、霊界人たちは、地上に宗教革命を起こそうとしたのでしょうか? それは、地上の宗教がすべて間違っているからです。霊界人から見ると地上の宗教はすべて失格です。
地上の宗教の問題点は大きく4つにまとめることができます。
①霊的無知から間違った教えを説いている……大半の宗教の教義には、神や霊魂、死や死後の世界といった霊的事柄が含まれていますが、その内容は霊的事実とは大きく異なっています。
②本来の使命を果たしていない……宗教の本来の使命は、人類の霊的成長を促すことにあります。しかし、地上の宗教は、霊的真理を知らないため、どうすれば霊的成長ができるのかを人々に教えることができません。
③人類にとって有害な存在になっている……本来の使命を果たしていないどころか、間違った教えで人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長を妨げています。
④組織エゴを増大させ、地上に戦争・紛争などのさまざまな悲劇をもたらしている

このように、地上の宗教の実態を見ていくと、その間違いがよく分かります。霊界人たちは、地上の間違った宗教を一掃し、霊界の宗教・正しい宗教を地上に普及させようとしてスピリチュアリズム運動を興しました。スピリチュアリズムとは、霊界の宗教を手本にした宗教であり、霊界の宗教の地上版です。私たちスピリチュアリストは、地上にいながらにして、霊界の人たちと同じ宗教を信仰していくということです。

霊界の宗教を手本にした、正しい宗教とは、次のようになります。
①信仰対象は、大霊である「神」と神が造った「摂理」のみ
②摂理に一致した生き方(摂理にそった日常生活での実践)が、そのまま信仰実践になる
③宗教組織や宗教形式は必要ない(教祖・教義・儀式・布教活動・宗教的組織は必要ない)
④自らの努力によって自分自身を救う自力救済的生き方へと導く
⑤一人一人の霊的成長と、霊的同胞世界の確立を目的とした生き方へと導く

人間にとって最も大切なことは「霊的成長」です。一人一人が、霊的成長こそ地上人生の目的であることを自覚し、神の摂理に忠実な生き方をするように導くのが真の宗教の役目です。霊界の人々が常識としている「摂理にそった利他的な生き方」を、地上でも常識として歩んでいくことを教えているのがスピリチュアリズムなのです。

スピリチュアリズムによる宗教革命は、まだ始まったばかりです。これから数百年~千年の時をかけて革命が進んでいきます。革命が達成されるまでの期間をどれだけ短くできるかは、霊的真理を知り、宗教革命の意義を理解した地上のスピリチュアリストにかかっています。70数億の人間の中で、真っ先に霊的真理を手にした私たちは、霊界の道具となってその責任を果たしていくという重要な立場にあるのです。


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