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2018年6月16日・17日―学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅱ]の概要と、「神観」

学習のポイント ――― シルバーバーチによって明らかにされた画期的な神観 その1

今回から、スピリチュアリズムの思想体系[Ⅱ]の学習に入りました。スピリチュアリズムの思想体系とは、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的真理の重要なポイントをまとめて、体系化したものです。思想体系は、[Ⅰ]から[Ⅲ]まであり、すべてスピリチュアリズム普及会のホームページに掲載しています。これから学んでいく思想体系[Ⅱ]では、神観、霊的世界観、地上世界観を学習していきます。今回は「神観」を学びました。

「神」についての問題は、人類にとって最も重要なテーマです。これまで地上には、さまざまな宗教があり、それぞれ異なる神観を主張してきました。多くの人々が神の存在を信じ、一生懸命、信仰してきました。しかし、霊界から見たとき、人類は神への正しい理解がないまま、間違った神をイメージして信仰してきたと言えます。

スピリチュアリズムによって、霊界人たちが信仰している「神」の基本的な内容が地上人に伝えられ、地上人は神を正しく理解するができるようになりました。スピリチュアリズムの神観は、画期的なものですが、シルバーバーチは、スピリチュアリズムの神観をさらにレベルアップさせ、地上人類に最高レベルの神観を示しました。

シルバーバーチによって明らかにされた神観は5つにまとめることができます。それは「神の定義」となります。
①創造主としての神
②大霊としての神
③愛の始原としての神(愛なる神)・究極の愛としての神
④摂理としての神
⑤究極の理想・目標としての神

以下が、それぞれのポイントの概要です。
① 創造主としての神
神は、霊界、宇宙、そしてそこに存在する全生命体・全存在物を創造しました。人間も、神によって造られました。人間は、大霊である神から霊を分け与えられて誕生しました。神は「人間」をひとまとめで創造したのではありません。一人一人の人間に霊を分け与え、かけがえのない子供として創造したのです。人間は神の「霊的子供」であり、人間には「神の分霊」が内在しています。つまり人間は「ミニチュアの神」と言えます。「神の分霊(ミニチュアの神)」が人間の本体です。

② 大霊としての神
シルバーバーチは神を「大霊」と呼んでいます。神は「大霊」ですから、文字通り「大きな霊」です。「霊」には形はありません。これまで多くの人々は、神は人間の姿をした存在だと考えてきましたが、そうではありません。神は、無形であり、無限の存在です。「大霊」という言葉は、人間が考えるあらゆる区別・形式・概念を超越しているということを意味しています。そして、神は被造世界・被造物に遍在しています。神は、霊界・宇宙、すべてを包み込むような広がりを持った大きな心のような存在であり、無限の大きな意識体です。

③ 愛の始原としての神(愛なる神)・究極の愛としての神
神は人間にとって「霊的親」であり、神と人間は「愛」によって結ばれています。そして、人間同士は同じ神を親とする霊的兄弟姉妹で、人間同士も「愛」によって結ばれています。つまり、神の愛が神と人間、また人間同士を結び付ける霊的絆となっているのです。

④ 摂理としての神
摂理としての神は、シルバーバーチの神観の最大の特徴であり、最も重要な神観です。神は全存在物を創造するに際して、それらを支配し、維持・運行するために「摂理」を設けました。「摂理」は、一切の間違いもなく、一つの例外もなく、完璧です。神の摂理の完璧性は、神の完全性・絶対性・全知全能性の反映です。「摂理」は、機械的な厳格さで世界を支配しています。特別な恩寵やえこひいきは一切ありません。神の摂理が、すべての人間に分け隔てなく働くことによって、完全平等の世界、完全公平な愛が展開するようになっています。「摂理」は、人間が幸福に至る道筋として神が設けたものです。厳格な「摂理」の背後には、神の愛があるのです。

⑤ 究極の理想・目標としての神
人間は、永遠の霊的成長の道をたどるようになっています。それは、終わりのない神への接近のプロセスです。人間にとって神は、永遠に目指し続ける究極の目標であり、理想ということです。

以上が、シルバーバーチの神観の重要なポイントです。これまで、人生も命もすべてを懸けて信仰してきた人たちがたくさんいます。しかし悲しいことに、そうした人たちは本当の神の姿を知らないまま、間違った神に祈りを捧げてきたのです。シルバーバーチによって正しい神観が伝えられたことで、地上人は正しい信仰をしていくことができるようになりました。私たちは、いち早く「正しい神の姿」を知った者として、正しい信仰実践の手本を示していく立場にあるのです。


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