2013年9月21日学習内容

「地上人類への最高の福音」

4章偶然・運命の気まぐれ・奇跡・偶発事故というものは存在しません

NHKスペシャル――東日本大震災の被災者が体験した心霊現象

「亡き人との“再会”」を見て→

学習のポイント

シルバーバーチが明らかにした霊的真理は多岐にわたっていますが、“ヒーリング”についての見解も画期的なものの一つです。今回の学習箇所は、世界的に有名なヒーラーであるハリー・エドワーズがシルバーバーチの交霊会に参加したときの様子をまとめたものです。その対話を通して私たちは、スピリチュアリズムが示した“真のヒーリング”についての深い真理を学ぶことができます。

最近では“スピリチュアル・ヒーリング”という言葉がよく使われます。現代医学では薬や手術などで病気を治すのに対して、“スピリチュアル・ヒーリング”ではヒーラーの霊的な力、霊的なエネルギーを用いて治療をします。例えば、気功やレイキ、手当療法や除霊治療などがありますが、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的真理に基づいて進められるヒーリングを特に“スピリット・ヒーリング”と言います。

一般の“スピリチュアル・ヒーリング”と“スピリット・ヒーリング”は、どちらも患者さんのからだに手を当てて治療するように見えるので、見た目には同じように映ります。しかし両者には、大きな違いがあります。その一つがヒーリングの“目的”です。一般にヒーリングの目的と言えば、病気を治すことに決まっています。特に現代医学ではなかなか治らない病気を抱えている患者さんは、病気を治してほしいという一心から、どんなに遠くても、どんなにお金がかかっても、治してくれそうなヒーラーを探して足を運びます。

そうした“スピリチュアル・ヒーリング”の常識に対して“スピリット・ヒーリング”は、まったく違う観点から患者さんにヒーリングをしていきます。“スピリット・ヒーリング”の目的についてシルバーバーチは次のように語っています。
「心霊治療の仕事の大切な要素は、身体を治すことではなく、魂の琴線に触れさせることです。魂を目覚めさせ、身体への支配力を大きくさせ、生きる目的を自覚させ、霊的存在としての本来の自我を表現させることに成功すれば、これは治療家として最大の貢献をしたことになります。」(P131)

“スピリット・ヒーリング”の目的は、病気を治すことではなく、患者さんの霊的覚醒にある、ということです。“スピリット・ヒーリング”を受けたことで、不思議な力(霊力)や目に見えない世界(霊界)があることを実感し、これまでの生き方を正して新しい一歩を歩みだそうと決意することができたなら、そのヒーリングは成功したことになります。病気が治るか治らないかは、問題ではないのです。たとえヒーリングを受けたにもかかわらず、“死”に至ったとしても、患者さんの心が物質中心から霊を中心としたものへと変化し、死後の世界へ旅立つ準備が整えば、そのヒーリングは成功だったということになります。

“スピリット・ヒーリング”では、“病気”や“死”を悲しいこととか不幸な出来事だとは考えていません。“病気”は摂理に反した結果であり、病気による苦しみはカルマを清算し新たな霊的成長の道を再出発できるチャンス、と考えます。また“死”は、地上人生を頑張って生きたことへのご褒美なのです。ですから、病気が治るか治らないか、一日でも長く生きられるかどうかは、問題ではありません。

“スピリット・ヒーリング”を受けたことで病気が治った人たちは、世界中にたくさんいます。一般の人から見れば“奇跡的治癒”ということになりますが、スピリチュアリズムの観点から言えば、“カルマが切れて治るべき時期を迎えた”だけのことです。病気の苦しみを通して成長し、背後の霊によってスピリット・ヒーラーのもとに導かれ、霊医たちによって治療の総仕上げをしてもらった、ということなのです。

このように“スピリット・ヒーリング”は、一般に言われている“スピリチュアル・ヒーリング”と大きく異なります。今回は“スピリット・ヒーリング”のほんの一部を学びました。

(*詳しい内容は、日本スピリチュアル・ヒーラーグループのホームページに掲載されていますので、ぜひご覧ください。)→

参加者の感想

ヒーリングについては何度も学習していて、わかっているつもりでいましたが、今日はあらためて深く学ぶことができました。霊医団についてやヒーラーの役割についてなど、再確認することができました。
NHKの番組については、霊界の働きかけを感じました。こうした番組を通して霊的なことが知られていくようになります。この世に起こるさまざまなことは霊界が関与している、と最近思えるようになりました。霊界が地上人のために働いてくれていることを感じます。

病気で苦しむ人たちに対して、霊界が力を結集してヒーリングを行っている事実を知ると、私たち地上人は何と恵まれた存在なのか、と感謝せずにはいられません。

今日の学習では昨年の公開ヒーリングを思い出しました。相手の身体を癒すことだけでなく、眠っている魂を目覚めさせ、物質中心の考えが間違いであることを気づかせる、という目的を持って働いている霊医の偉大さに大きな感動を覚えました。「たくさんの人を治すことが重要なのではなく、一人でも多くの魂を目覚めさせることの方が大切で、それは私たちスピリチュアリストの働きと同じである」という言葉が強く心に残りました。病気や治療に関して、あまりに奥が深く、私たち地上人のレベルでは計り知れないものを感じました。

スピリット・ヒーリングの目的を再確認できました。病気や治療、霊的覚醒やカルマなど、さまざまなことが関連していて、理解するのが難しいです。霊的真理の普及と霊的成長が真の目的であることを忘れないで、理解を深めていきたいと思いました。
NHKの番組についてですが、怪奇特集や心霊番組がたびたび放映されますが、今回の番組は、とてもていねいに作られていました。被災地に住んでいますが、こうした話をする人はいません。今回のような番組を通して、一人でも多くの人が死後存続に気づいてほしいと思います。

本文の中で、「霊媒」と「心霊治療家」が同じように使われています。必ずしもイコールではないと思いますが、自分には発見でした。私はエネルギーについて切実に感じることがあるので、とても注意しています。普及会の「ヒーリングとホリスティック医学」の本が分かりやすくて、いつも参考にしています。

地上へ真理を普及するために、私たちが果たさなければならないことがたくさんある、と感じました。ヒーラーとして病気の人たちに霊的自覚を促す道具となることも、その一つです。ヒーリングは、カルマが解消し時期がきた人に最大限の効果を発揮するので、その前段階のお手伝いをすることも大きな役割だと思います。例えば、治療を受けやすい体質にするために、間違った食習慣を正すための情報を発信していくことも一つの手段だと思いました。
また、死は決して悲劇ではない、ということを伝えてきたいと思いました。一人でも多くの人に伝えるために、しっかりと霊的真理を学び、理解していかなければならないと強く思いました。

ヒーリングとNHKの番組についての学びで感じたことは、病気も愛する人との死別も、地上人にとっては悲劇ですが、その苦しみを利用して霊界は必死に働きかけてくれている、ということです。霊界人はありとあらゆる手段を使って、地上人の霊的覚醒を促そうとしていることを感じました。
公開ヒーリングに出席したとき、ヒーラーの方たちがとても輝いて見えたのが印象的でした。私も彼女たちのように霊界の道具として人々のお役に立てるようになりたいと思います。

今日の学習で、印象的な言葉がありました。それは「ともに一つの目的のために働く」です。ヒーリングもNHKの番組の内容も、地上人の霊的自覚と霊的覚醒を目的として霊界が働きかけています。この働きかけは地上で結実しつつあると感じました。真理を知ることができた者が意識して霊界とともに働けば、もっと大きな潮流となっていくと思います。私も真理普及の為に霊界の道具となり、働いていきたいと思います。スピリチュアリズムが確実に地上に広まっていることを感じる学びとなりました。

悲しみに暮れている遺族にとって、亡くなった人との再会が大きな力となり、明るく前向きになるための原動力となっている、そんな内容をNHKが放送したことは、非常に画期的なことであり、霊界からの働きかけを感じました。しかし、遺族の心の深い悲しみを取りのぞくためには、霊界という素晴らしい世界のことを知ってもらうこと、つまり霊的真理普及しかないと痛感しました。
またヒーリングでは、スピリット・ヒーリングは、霊的真理普及の一環として霊界から用意されたものであるということを再確認できました。私も、よりよき霊医の道具となれるよう、日々頑張りたいと思います。


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