2012年12月16日学習内容

続スピリチュアリズム入門

第2部第5章霊的真理による楽天的な人生を目指して

一年を振り返って

学習のポイント

「毎日を楽しく過ごしたい」「明るく、前向きな気持ちで人生を送りたい」―誰もがこうした思いを持って日々、歩んでいます。しかし現実には悩みや不安、さまざまなストレスを抱えながら日常を過ごしているのではないでしょうか。少しでも明るく楽しく生きるためには、否定的な考え方(ネガティブ・シンキング)をやめて、前向き志向の「ポジティブ・シンキング」を身につけましょう、と言われています。書店に行くと、「プラス思考」「前向きになる方法」などの「ポジティブ・シンキング」になるための本がたくさん並んでいます。

こうした本でよく言われるのは、「常に、嬉しいこと、楽しいことを思い描く」「あるがままを受け入れて、すべてをプラスに考える」「失敗しても悲観しないで、積極的に行動する」などというものです。また、一時ブームを起こした「信念の魔術」と言われるものは、マイナスのイメージを持たず、自分の願うこと、プラスのイメージだけを強く思い描くことで、人生が好転するようになる、というものです。しかし、これらの本を読んで実行しても、大半の人は数ヶ月しか続きません。何十年も染みついた自分の思考習慣を変えることは、容易なことではないのです。

一般で言われている「ポジティブ・シンキング」には、肝心な人生観・価値観に対する考慮がまったくありません。自分の軸足をどこにおいて生きていくべきなのか、何が一番価値あるものなのか、人生の目的は何なのか、そうした生きていく上での根幹となるものがない中では、いくら方法を探ってみても表面だけを変えることしかできず、本当のポジティブ・シンキングに至ることはできません。

私たちスピリチュアリストは、霊的真理という最高の指針を得ることができました。地上人生をいかに生きていくべきかを、明確に知ることできました。霊的真理にそった考え方を身につけることによって、確固たる価値観、人生観を持つことができるようになったのです。これまでの地上的視点から、永遠の霊的世界を見据えた霊的視点で考えることで、心の持ち方の大転換をすることができたのです。「私たちは永遠に霊的成長をしていく存在であり、すべてが霊的成長のためにあること」「地上人生は霊的成長の訓練場であり、一時の逗留先であること」―こうした、霊的真理に基づいた価値観に立って初めて、真のポジティブ・シンキングで考えることができるようになるのです。

霊的真理が私たちの心に定着すればするほど、日常生活で悩んだり、不安に思ったりすることが少なくなっていきます。神と霊界に委ねて、ゆったりと歩んでいけばいいことが実感できればできるほど、おおらかで明るく生きられるようになっていきます。もし、楽天的になれない、心配や取り越し苦労が絶えないとするなら、まだ霊的真理の理解が十分ではない、真理が心にしみこんでいない、ということになります。

私たちスピリチュアリストのなすべきことは「心を正し、生活を正し、犠牲をいとわず、利他愛の実践に専念する」ことです。常にこの基本を心の中心に据え、自分のベストを尽くすことで、地上の誰よりもポジティブ・シンキングで生きていくことができます。霊的楽天性を持って、毎日を有意義に過ごすことができるのです。

今年1年を振り返って、皆さんは霊的楽天性を持って生活することができたでしょうか? 余分な心配や不安を抱えたり、自分の小さなカラの中で悩んだりしなかったでしょうか?
1年の締めくくりとして、もう一度、霊的真理で心を整理し、霊的視野をしっかりと取り戻してまいりましょう。来年も、高級霊の方々とともに、人々の幸せのため、人々の役に立つために、全力で歩んでまいりましょう。

参加者の感想

11月、公開ヒーリングにも参加しました。申し込みのときから、霊医の方々から愛が流れてくるのがわかりました。こんなに愛されているんだから、自分が努力しないでどうする、という気持ちに変わりました。
ヒーリングを受けて変わったことは、それまでは「霊主肉従を実践すれば、体と心が変わるんだ」と思っていましたが、ヒーリングのあとでは「よりよい道具になるために霊主肉従の努力をするんだ」というふうに変わりました。

死は誰もが経験しなければならないものです。しかし、誰もが死に対して目を背けています。なぜ人間は死を迎えるのだろうか、一生懸命、頑張っても死がやってくる、これは私が、気がめいったときにいつも頭に浮かんできたことです。これを考えると、ますます落ち込んでくるので、考えないようにしていました。しかし、ごまかすことも限界にきて、何とかしなければと思いました。いろいろな本を読みあさりましたが、解決できませんでした。そうしたとき、やっとシルバーバーチの霊訓に出会うことができました。
シルバーバーチの言葉で、これまでの疑問がいっぺんに消えました。死に対する恐怖も消えました。読書会に参加して5年あまりになります。一人で学んでいたのでは、ここまで深い理解はできませんでした。深く理解すればするほど、気持ちに余裕ができるようになってきました。霊的視野で物事を見ることができるようになったからです。あまり力まず、しかし確実に魂が向上するよう、これからも努力しようと思っています。

以前、私はニセヒーラーによってひどい目に会いました。そこで本能的思いを刺激されたので全身全霊で真理の学びに取り組まないと、すぐに地上的意識に流されてしまいました。霊肉の闘いがすさまじく、とても大変でした。このままではだめだと思い、スピリチュアリストとして最低ラインに立つ決心をしました。日常生活の中で、食生活の改善と瞑想、霊訓を読むことを実践していきました。
最近、やっと、葛藤しなくても霊訓を手にできるまでになりました。真理にめぐり会えたときよりも、これからが私にとって本当にスタートラインだと感じています。気持ちをあらたに、日々、地道な努力を重ねていきたいと思います。

この1年も健康面に気をつけました。早朝ウォーキングのために早寝早起きを実行しました。早朝の静かな時間に祈りも続けました。
仕事を通じて、いろいろな出会いもありました。悩みを打ち明けたりもされました。支援やお手伝いをしてきたのですが、相手に必要以上に頼られるようになってしまって、愛の実践の難しさを感じました。相手に対して厳しさを持たなければいけない、本当の愛はただ与えるだけではなく、厳しさもともなわないと結局相手のためにならない、ということを感じ、とても勉強になりました。
来年は、今年のことを教訓にして、精神面で手助けできるようにしていきたいです。もっと勉強して自分を高めていこうと思います。

読書会に通い始めて2年半になります。ここに通うようになって、毎回、霊訓への理解が深まっていく喜びを感じています。そして、それと同時に起こってきたのが、乗り越えなければならない数々の試練でした。どんな状況でも、私を支えるのは真理しかありませんから、必死に真理にしがみついて道を選択してきました。ときには方法が見つからない、今回はもうだめかもしれない、と思うこともありましたが、突然別の道が用意された、ということもありました。思い返しても、一つ一つが苦しかったですが、守護霊が苦しみを最小限にとどめてくれた、ずいぶん守ってもらったな、と感じています。
シルバーバーチの霊訓の中で常に心に留めている言葉があります。それは「地上の評価は求めなくていい」というものです。とても力になっている言葉ですが、将来自分が本当に霊界の道具になったとき、もっともっとこの言葉にしがみつきながら生きていくような気がしています。
来年もいろいろなことがやってくると思いますが、人へのやさしさと愛を見失わずに、一つ一つの試練を乗り越えていきたいと思います。

霊界の導きなくしては、シルバーバーチに出会えなかったことを感じます。自分が傲慢な気持ちになったときは、霊訓の言葉が自分を戒めてくれます。謙虚になればなるほど、シンプルな摂理を深く感じました。いただくことと学ぶことしかないありがたい日々でした。霊訓と出会ったときは、神様とか霊界には興味はありませんでした。ただ人々を助けたいという思いだけで、読書会に参加しました。始めは、この知識を人々にどう伝えたらいいのか、道具として使ってもらうためにはどうしたらいいのだろう、と思いましたが、どんな小さなことでも実践することで不安や迷いが消えました。
真理を学び実践していくことで、地上にいながら階段を上がれるチャンスをいただきました。真理と出会った頃とは比較にならない愛と感謝と喜びを感じています。これからもベストを尽くしていきたいと思っています。

今年7月に転職しました。40歳後半での転職は、思っていた以上にたいへんでした。ゼロからのスタートになりました。1か月に1回、この読書会に参加して学び、皆さんの感想を聞くことで、心を立て直すことができました。最近やっと仕事に慣れてきました。真理を知らなければ、たぶん辞めていたと思います。愛されるのではなく、愛する人になりたいと思います。利他愛の実践に優るものはないと思っています。読書会の場は、神様が与えてくれた場所だと思いました。

今年は、生活環境が目まぐるしく変わりました。仕事に慣れるのにも悪戦苦闘しています。こうした急激な環境変化も霊界の導きがあるのではないかと感じています。霊界の道具として、スピリチュアリズム普及のために果たさなければならないことがある、その準備期間である、というふうに考えています。今の環境にいることは私にとって大きく成長する機会を与えられているのだと思っています。
人口が密集する首都圏では、喧騒にさらされ、静寂な精神状態を保つのが困難です。そうした環境で霊的エネルギーを維持するためには、霊主肉従の実践と背後に控える霊たちとの結びつきを強めなければならないと考えています。そのために通勤時間や職場でニューズレターや霊訓を読むように心がけています。また静寂な時間をつくり、神や守護霊を思い、祈るようにしています。
困難に出会ったときは利己的な思いがわいてきますが、前向きに困難に立ち向かうために、シルバーバーチの霊訓が支えとなってくれます。8月の読書会で学んだ内容が、今の自分に最も必要なことだったので、とても感動しました。霊界にいったときに後悔しないように自分をしっかり磨かなければいけないと奮起しました。霊界との絆の深まりを感じた年でした。

私がスピリチュアリズムと出会ったのは7年前です。その頃の私は、恥ずかしいほど利己的な人間でした。自分の孤独を周りや環境のせいにしていました。スピリチュアリズムと出会って、苦しみの原因が利己愛にあることに気がつきました。真理を知ったからといってすぐに利己性がなくなるわけではありませんが、スピリチュアリズムを知らなければ自分の弱さや欠点を今のようには理解できなかったと思います。自分と向き合うことは、ときに苦しいこともありますが、霊的真理が私に困難を乗り越えていく勇気を与えてくれました。
今年は私にとって激動の年となりました。苦しい思いをすることもたびたびありましたが、そのたびに自分の心を真理にそわせようと努力し、なんとか切り抜けていくことができました。読書会に参加し、同じ志を持った方々とお会いでき、ともに真理を学べることは、とてもうれしいことです。霊的意識を取り戻し、心を高めることができますし、霊界との絆を深めていくことができることを実感しています。
これから先も一生かけて、真理の理解を深めていきたいと思っています。霊界に自分のすべてを捧げ、これからも歩んでいきたいと思います。

シルバーバーチは「葛藤や苦しみは魂の肥やし」と言っていますが、平穏すぎると学びが少なくなります。苦しみの中から何かを見つけ出すことができるのは、スピリチュアリストの特権だと思います。苦しみを苦しみとしかとらえられない人に少しでも真理を伝えていきたいと思っています。そのためには、自分を高めていく努力が必要です。実践し続けることは難しいですが、守護霊とのつながりを強め、頑張っていこうと思います。

今年1年は、日向と日陰の、日向のありがたさを身にしみて感じました。それくらい日陰が多かったです。これからも引き続き、人に尽くせるように、また苦しみに対してもあきらめないようにしていきたいと思っています。
来年もいろいろな経験をすると思いますが、守護霊と二人三脚で歩んでいきたいと思います。

霊的真理を学べることがうれしく、感謝の一年でした。以前、真理を読んでいても心に染み込まない時期があったのでなおさらです。今は真理を学ぶたびに、スピリチュアリズムのために働きたいという思いがわいてきます。
シルバーバーチが教えてくれたことの一つに、「真理は実践してこそ活きる」という言葉があります。真理実践にトライし続けてきたことで、自分の意識が変わってきました。真理の学習も、以前より深く理解できるようになりました。
今年最後の学びは、「スピリチュアリズムは最高のポジティブ・シンキング的生き方」でした。振り返ってみれば、このネガティブな自分が、真理に出会ったことで、知らないうちにポジティブに生きていました。以前は、地上で生きていると罪ばかり重ねるので、早く霊界に行ったほうがよいと考えたこともありました。しかし、スピリチュアリズムのために貢献しないで霊界入りしたら、せっかくの地上人生がもったいないことになります。霊的真理を知って、地上人生の意義を知ることができたのです。ネガティブだった自分を、最高にポジティブに変えてくれた素晴らしい霊的真理を普及するために、精一杯、働いていきたいと思っています。
新しい年はこれまで以上に感謝の思いを持って、一人でも多くの人にスピリチュアリズムを伝えていきたいと思います。

時間とともに、スピリチュアリズムに出会えた喜びと感謝の思いが大きくなっています。 自分の未熟さから、神がつくられた摂理に対して、厳しく、時には辛く感じることもありますが、摂理の背後にある神の配慮を考えると、自分はこんなにも神から愛されているんだと胸が熱くなり、涙がこみ上げてくることがあります。それはスピリチュアリズムに出会っていなかったら絶対に味わうことのできなかった、かけがえのない感動であり喜びです。
真理を知らなかったときは、生きる目的がわからず、ただ惰性に流されるしかありませんでした。生きがいもなく、心から満たされることもありませんでした。今は真理と関係のない人生は考えることができません。
今は、最高の霊的真理を“一人でも多くの人に手渡したい”という思いを強く持っています。霊界のよき道具になりたいという思いは、私の心からの願いです。人生の最後の最後まで道具として働けるように努力していきたいと思っています。


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