2012年6月17日学習内容

「地上人類への最高の福音」

1章このわたしが誰であるかは、どうでもよいことです

 ニューズレター24号――「スピリチュアリズムのさらなる発展期を迎えて」

 1.霊界から見たスピリチュアリズムとは

学習のポイント

地上には多くの悲劇が蔓延し「涙と苦しみと悲しみに満ち満ちて」(P38)います。今このときも、戦争や紛争の恐怖に怯えながら暮らしている人々、その日の食べ物にも事欠くような貧困の中で、人間として最低限の生活さえできない人々が、この地上に何十億人もいます。また、物質的には何の不自由もない先進国では、心の拠りどころを失った人々が不安や絶望の中で苦悩しています。

そうした地上のあらゆる問題を突き詰めていくと、地上人が「霊的に無知である」という一点にたどり着きます。地上人は、自分がどんな存在なのかも分からず、誰も避けられない「死」や死後の世界についての事実も知らないために、目の前の物資にこそ価値がある、自分さえよければそれでいいと思っています。霊的無知によって地上は、物質中心主義と利己主義に支配され、多くの悲劇を生じさせることになってしまいました。

霊界から見ればこの地上は、「霊的無知」という暗闇に覆われた世界です。高級霊たちは暗黒の中で苦しむ地上人を「何とかして救いたい!」と切望し、スピリチュアリズムという人類救済運動を興してくださいました。シルバーバーチは「私たちはその闇にささやかな霊的真理の明かりを灯してさしあげようと努力しているところです」(P39)と言っています。

「ささやかな霊的真理の明かり」と言っていますが、シルバーバーチが灯してくれた真理の光は、暗黒の中で苦悩する地上人にとって、何ものにもかえがたい希望の光です。人間は地上で、空気や水なしでは肉体生命を維持できないように、魂は霊的真理の光がなくては「生きる」ことはできません。真理の光があってこそ神の子供として、この地上で霊的成長という本来の目的を果たすことができるのです。

私たちスピリチュアリストは、真っ先に霊的真理を手にすることができた幸いなる者たちです。霊的真理によって魂が息を吹き返し、真理にそった生活をすることで、少しずつ魂成長の方向に歩みを進めることができるようになりました。霊的無知から解放された私たちがなすべきことを、シルバーバーチは次のように言っています。「あなたが生涯でたった一人の魂に光明を見出させてあげることができたら…… たった一人の人間の肩の荷を軽くしてあげ、前途に横たわる石ころを取り除いてあげることができたら、それは地上の全財産にも勝る貴重な行為をしたことになるのです」(P39)

これはたった一人でいいから、あなたから時期のきた人に霊的真理を手渡してください。そうすれば、あなたが救われたように、霊的同胞の魂も救われ、互いに永遠の霊的成長の道を歩むことができるのですということを意味しています。シルバーバーチは「生涯で、たった一人でいいのです」と言っていますが、時期のきた人に出会って「霊的真理」を手渡すことはそれだけ難しいことなのです。そしてその困難な役目を果たすことができるのは、高級霊の願いを知っているスピリチュアリストしかいないのです。

時期のきた人に霊的真理を手渡す行為は、最高に価値ある奉仕です。なぜならそれは、相手を霊的無知から救い出し、霊的成長のためのあらたな出発を手助けすることになるからです。私たちスピリチュアリストは、高級霊たちと一緒になって、真理普及を推し進める使命を担っています。その役目を通して、地上の人々に最高の奉仕と利他愛の実践ができるようになっています。

地上人として、これほど素晴らしい奉仕の道はありません。今一度、最高に恵まれた立場に立っていることに感謝し、霊的真理普及のために全力で取り組んでいく決意を固めてまいりましょう。

参加者の感想

公開ヒーリングを受けたことがあるのですが、この読書会に参加するときも、そのときと同じ喜びの思いで参加しています。今日は、霊界の方々は、たった一人の地上人を導くために、莫大な労力をかけてくださっていることを学びました。霊界の方々の気持ちに応えたいという思いでいっぱいになりました。

「たった一人の魂に光明を見出させてあげるだけでいい…」という言葉がありましたが、たった一人でも難しいと思いました。霊訓を読み始めた頃、シルバーバーチがとてもいいものだと思って、ぜひ広めたいと思いました。しかし、読み進めていくうちに自分が真理の実践ができていないことに気がつき、反省しました。自分がもっと勉強して変わっていかなければいけないと思いました。まだまだ先は長いです。
介護の仕事をしていますが、目の前の人たちに伝えていきたいという思いはありますが、それができない辛さがあります。伝えていくために、自分が変わっていく必要があると思っています。

「有利な条件と不利な条件がある」という箇所が、自分ではよくわからなかったのですが、説明してもらって理解できました。自分の欠点や苦手な部分は自分で克服しなければならないということはわかっていましたが、あらためてその通りだと思いました。
相手に真理を伝えようとしても受け取ってくれるだろうかと躊躇してしまうことが多いのですが、受け取るかどうかは相手の問題だということもわかりました。

先月学んだ「良心の声に従う」ということを実践するチャンスがありました。自分が後悔しないように、自分の利益に関係なく実践することができました。
「自分にしかない才能を人のために役立てなさい」という言葉を、ちょうど子供たちに教えたばかりでした。今日学習してよく分かりました。
ニューズレターで、98%が霊界の導きで、残り2%が地上人のなすべきこととありましたが、その2%でさえ自由意志によって道から外れてしまうことがあります。自分はもっと努力しなければいけないと思いました。

真理を知ってから、今回生まれてきた意味がわかるようになりました。今、生かされていることが神の愛によるものであり、大切な人生であることがよくわかります。真理をしっかり理解して、本当の人生を生きていかなければいけないと思いました。
自分ができることは神への感謝と真理の実践です。心の中でいつも人の役に立ちたいという思いをなくさずに生きていれば、霊界の導きで時期のきた人に出会うことができるのではないかと思っています。

自分も時期がきて霊界から導かれ、スピリチュアリズムに出会えたことを実感しています。学生の頃から抱いていた疑問が、真理を知ることで解決しました。霊的知識を得たからにはそれを実行していく責任がありますが、自分はまだそれができていないと思います。
何か困ったことがあったとき、今まではくじけることが多かったのですが、自分を冷静に見つめ真理に照らして乗り越えなければいけない、と思えるようになりました。

98%が霊界からの導きである、ということが心に残りました。自分のためにいろいろなものが用意されていることを実感しています。守護霊は先の先まで考えてくれていて、自分ではわからないのですが、過去の経験が役に立つことがたくさんあります。目には見えないですが、守護霊が導いてくれていることを感じました。

「たった一人でいいので、霊的真理を伝えれば、その人の魂が救われる」という言葉がありましたが、真理を伝えることはそれほど難しいことだと教えていただきました。夫に真理を言っても全然理解してもらえず、なぜなんだろうと思っていました。今日学んで、自分がやることではなく、霊界の導きにまかせてゆっくり待とうと思いました。
霊界サイドと地上サイドの救済プロセスで、霊界サイドが98%ということでした。これまでの人生を振り返って、違う道にいくと必ず戻されているので、無駄な抵抗はしないことだと思いました。この流れにそっていこうと思います。

心の奥で、こうするのが本当だと確信した道を歩めればいいのですが、そうではない道を歩んでいることがあります。それは努めて直したいと思いました。
人に手助けをするようなとき、あらかじめ、こうなるべきではないか、と自分勝手に予測しているところがあったように思います。それはたぶん間違いで、すべて霊界にまかせるのがいいのだと思います。自分としては、焦らず、「自分ができることをしていく」という道具意識に徹して行動するのが一番いいのだと思いました。

ニューズレターの中で、霊界人の人類を救おうとする強い思いと献身的な行為を学びました。霊界人たちには、自分の想像を超えたたいへんな労苦があったのだと思います。こうして霊的真理を学ぶことができるのも、霊界からの導きがあればこそ、と感謝の思いがわいてきました。霊界に行ったときに、霊界人の苦労に最敬礼することになると思います。
霊訓では、シルバーバーチが「ほかのことは信じていただかなくても結構ですから」と言って説いたことは、「人のためになることをする」でした。地上にはいろいろな奉仕活動があり、どれも大切なことです。しかし霊的真理を知ったスピリチュアリストの奉仕は、真理を伝えるために霊界の道具として働くことだと確認することができました。道具として働くために、真理をしっかり学び実践していきたいと思います。真理普及のために役に立てるよう努力していきます。

今回の学び全体を通して、霊界は常に地上人の霊的成長を一番に願い働きかけていることを確認しました。その中でも霊訓のP40の守護霊に関する内容は強く印象に残りました。守護霊は本当に切実な思いで、私という一人の人間のために献身的に働きかけてくれています。私たちは、守護霊から深い愛を受け、いつも守り導かれていることを知っています。しかし一般の人はそれを知りませんから、苦しみや困難に出会うと、不安や孤独の中に追いやられます。私たちは窮地に立たされるほど、守護霊の愛を思い起こし、乗り越える力を得ることができます。それは本当に幸せなことだと思います。守護霊に感謝し、その思いに応えられるよう実践に励んでいきたいと思います。


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