学習のポイント

あらたな決意を胸に、2012年がスタートしました。今年もすがすがしい霊気に包まれて読書会が開催できますことを、神に感謝いたします。

今回の学習の中に「イエスの復活」について、シルバーバーチが語っている箇所があります(P240~P242)。キリスト教では“死後の復活”は、イエスだけに起こった“奇跡”であるとしています。しかしシルバーバーチは「私たちもイエスが使用したのと同じ心霊法則によって地上へ戻り、“死”の彼方の生命の実在を証明しております」(P240)と言っています。そして、イエスだけが特別に死から蘇ったのではなく、すべての人間が蘇ることができる、と言っているのです。

イエスは死んだあと弟子たちの前に生前の姿で現れ、処刑されたときの傷まで見せた、と言われています。キリスト教徒でなくても「死んだ人が生き返ったのだから、それは奇跡だ」と思うでしょう。疑い深い人は、単なる作り話だと考えるかもしれません。しかしそれらはいずれも違っています。スピリチュアリズムが明らかにした事実は、イエスは確かに復活したのですが、それは“単なる心霊現象・幽霊現象”だということです。

スピリチュアリズムの歴史を振り返ってみると、スピリチュアリズム勃興の初期には、多くの物理的心霊現象が霊界人によって引き起こされました。そしてそれらの現象を一流の科学者が研究するという「心霊研究」が盛んに行われました。

クルックス放電管の発明やタリウム元素の発見で有名なクルックス博士は、その代表です。博士はケーティ・キングという霊(いわゆる幽霊)を相手に多くの研究をしました。ケーティ霊は地上人と全く変わらない身体で、呼吸をし、汗もかき、心臓も鼓動していました(詳しくは『スピリチュアリズム入門』参照)。このケーティ霊とイエスの復活は、同じ心霊法則に基づくものであり、「人間には霊魂があり、死後も生き続ける」という霊魂説を地上人に伝えるために霊界が起こした現象です。

霊界は、イエスの時代から(もっと言えばそれ以前から)、地上人にさまざまな形で霊的事実を伝えようとしてきたのです。なぜならば、「人間は霊的存在である」という霊的事実・霊的真理を知ることが、地上人の幸せに直結しているからです。地上人生を価値あるものとして歩むためには、霊的真理を知り、それにそう努力をする以外にはないからです。

イエスがこの地上に生まれてきた目的も「地上人に本当の生き方を教えるため」だったのです。イエスの言動を記したとされる『福音書』の記述の多くは事実ではないとシルバーバーチが言っています。イエスの真実の姿は、シルバーバーチやインペレーターによって、やっと今、地上に伝えられたのです。

イエスが地上で示した「利他愛と自己犠牲」は、聖書の中だけの話ではありません。シルバーバーチは「イエスの崇高な偉大さは2千年前だけで終わったのではありません。現代でもなお続いているのです」(P247)と言っています。私たちは、スピリチュアリズムの総指揮官であるイエスを、同じ地上人の先輩として尊敬し、偉大な霊的人生の師・人間としての生き方の手本として歩んでいきましょう。イエスが地上人生の中で、身を持って教えてくれた「真実の愛の実践」に少しでも近づけるよう、最大限の努力をしていきましょう。

参加者の感想

新年のはじめにふさわしい読書会だったと思います。特にニューズレターのわかりやすさと真剣さを感じました。自分は、シルバーバーチに出会ってすぐにインターネットでニューズレターを読みました。そこで感じたのは、初めて霊訓に出会った人が間違えそうなことを全部排除して正しい方向に導いていく、という姿勢が伝わってきました。
今日、ニューズレターを学習して、こうした文章が書けるというのはたいへんな努力をしているのだろう、ということをあらためて感じました。これだけわかりやすく書いてくれているものは他にはないので、他の言語にも翻訳してほしいと思いました。
自分もスピリチュアリズムというあまりにも膨大な計画に関わっているのですが、自分の存在はあまりにも小さすぎます。しかし“用のない者は一人もいない”という言葉を励みにして、がんばっていきたいと思います。

今日は「祈りや瞑想などの内省的な時間を持つことが魂の成長にとって大切である」いう言葉が心に残りました。私は、そうした時間を持てる立場にありながら、物質的なことを優先してしまいます。1日1回、そうした時間を取るようにはしているのですが、もっと真剣に取り組んでいかなければと思いました。

イエスは遠い存在でした。しかし、私たちにとって偉大な霊的人生の師であり、模範であることを学びました。イエスの自己犠牲のともなった利他愛を見習って、今年も歩んでいきたいと思いました。

先週、宗教についての特別番組を見ました。キリスト教のことも取り上げられていて、映像を思い出しながら今日の学習ができました。テレビの中で、宗教に対して真剣に取り組む姿勢は、とても勉強になりました。ただし、信じているものが間違っているので、とても残念な気持ちがしました。私はスピリチュアリズムを学ぶものとして、彼らの真剣さを見習いながら歩んでいかなければならないと思いました。

今日学んだことは、とても奥が深くてびっくりしました。ニューズレターも一度は目を通した箇所でしたが、ここまで深くイエスの気持ちを理解することなくきてしまいました。イエスが人類救済運動の総指揮官であることを知っているのはスピリチュアリストだけですから、正しいイエス像をもっと理解して、伝えていきたいと思いました。

イエスについて詳しく学ぶことができました。自分の中でイエスの存在を意識したのは、霊訓に出会ってからです。それ以前は、まったく考えたことがなかったです。イエスは本当に実在した方で、2000年前に霊的知識に基づいた実践をした方だということがよくわかりました。イエスの説いた愛の教えを、自分も実践していきたいと思いました。

宗教は、その当時の権力者たちによって都合のいいように利用されてきました。人間が都合よく書き換えてきたものなのか、本当の真理なのか判断できるのは、スピリチュアリストしかいません。スピリチュアリズムによってもたらされた本当の真理を少しでも広めていきたいと思っています。そのためには、自分自身のレベルを上げていかなければならないと思いました。

シルバーバーチは霊訓の中で「納得できないものは拒否しなさい」と言っていますが、一つとして拒否するものはありません。今日はイエスについて、素晴らしい内容を学ばせていただきました。
自分は一歩外に出ると物質にとらわれてしまうのですが、常に「霊主肉従」を心がけて生きていきたいと思っています。

久しぶりに聖書を読む機会を与えてもらってありがとうございました。シルバーバーチは「聖書は夾雑物がたくさんある」と言っていますが、いくつかはイエスが当時言ったことが書かれていると思います。マタイの中にある「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、主なるあなたの神を愛しなさい」ということと「自分を愛するようにあなたの隣人を愛せよ」とありますが、これは真実だと思います。イエスが語った「利他愛」を土台として人々に奉仕することが大切なことだとあらためて思いました。

イエスは、地球人類の霊的頂点に立っている高級霊で、今も人類救済のために働いていることを学びました。人間イエスの生き方は、地上人が見本とすべき生き方ですから、少しでも近づけるように努力していくことが地上人生でなすべきことだと思います。これまでイエスを見習い、利他愛を実践して人々のために生命を捧げた人々がいます。私も霊的真理を手にすることができた者として、イエスが導くスピリチュアリズムに貢献する歩みをしていきたいと思います。

高級天使であったイエスが、人間として地上に誕生するということは、これまでの天使の身分を捨てて、人間として生きるということです。シルバーバーチが他のところで、光り輝く高級霊は、「二度と地上には再生したくないと思っている」といった率直な気持ちが述べられています。霊界から見るとこの地上は陰湿な地獄そのものです。しかし、その高級霊より更に進化した天使・イエスが地上に誕生したということですから、イエスのはらった犠牲が如何に大きなものであったかは私たちの想像をはるかに超えたものだと思います。
私たち地上人のためにはらったイエスの犠牲を思えば、地上人生の数十年をスピリチュアリズムに全力を捧げても足りないくらいだと思います。地上人は、肉体を持っているからこそできる貢献の道がありますので、スピリチュアリストとしてやるべきことを見極め、がんばっていきたいと思います。


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