学習のポイント――――

スピリチュアリズムは、「従来の宗教では地上人を救えない」と判断した高級霊たちによって起こされた人類救済計画です。シルバーバーチは、地上人が無用な不安や恐怖を抱くことなく、安心して地上人生の目的を果たすことができるように、高級霊団のメッセンジャーとして霊的真理を説いてくれました。シルバーバーチの霊訓は、私たちにとって地上人生を正しく生きるための最高のガイドブックです。

霊界での生活に備えて地上人がなすべきことは、魂を成長させることです。そのためにどういう心がけで生きるべきかについて、シルバーバーチは端的に語っています。
「これが正しいと思う生き方をすればよいのです。(中略)あくまでも良心の声に従いなさいと申し上げるのです。」(P37)

「良心とは内部に設置されている、神の監視装置―当人にとっての善と悪とを選り分け、進むべき道を決断するための手段」(P37)のことです。地上に生きるすべての人間の心に、良心が宿っています。どんな悪人であっても、必ず心の片隅には良心があります。良心は、霊的親である神から、私たち子供に与えられた霊性の一部です。人間の心の奥深くには神の監視装置、つまり“神の目”がいつも光っています。神の目にかなう行為を選択したとき人間は“これでよかった”と安心し、そうでない場合は、心の痛みを感じます。

人間にとって“善”と“悪”を選り分けるものは、神の願いである霊的成長にプラスとなる行為なのか、そうではない行為なのか、ということです。人間は本来、神の監視装置(良心)によって、霊的成長を促す道を選ぶようになっています。心の底から沸き起こってくるもの(良心)は、いつも善を指向しますから、その声に従って生きれば、魂を成長させることができるのです。

“神の目”をどこまで意識できるかは、各自の霊性によって違ってきます。その意味でシルバーバーチはわざわざ「当人にとっての」という言葉をつけています。霊性が発達している(霊性が高い)人は、高いレベルで神の目を意識できるので、より大きな善を求めます。霊性が未熟な人は、霊性が高い人と比べると、意識の度合いが低いため、小さな善しか指向することができません。しかし、当人にしてみれば、どちらも心の奥底からの善への指向なのです。それはちょうど、大人と子供とでは求めるものに大きな違いがあることに例えられます。また、霊的真理に出会ったばかりの自分と、今、真理の学びを通して、深い世界を知った自分とを比較してみてください。以前は、「これが最善の選択だ」と感じていたものが、今ではもっと高いレベルで「最善の選択」ができるようになっていると思います。

霊的真理に出会った皆さんは、心からの感動を覚え、真理にそった生き方がしたい、真理を実践して魂を成長させたいと願っていることと思います。そうした思いは良心の叫びであり、神の目にかなった生き方を求める人間の霊的本性です。

しかし現実に真理にそった生き方をしようとすると、心の中では“神の目”を意識しながらも、世間の常識やまわりの“人の目”を優先させてしまったり、もっと楽な道を探したりして、良心の声に素直に従うことができません。

シルバーバーチはそうした実情を十分理解した上で、次のような言葉で私たちを勇気づけてくれています。「世間がどう言おうと構うことはありません。まわりの人が何と言おうと気にすることはありません。(中略)この方が得だとか都合がよいとかではなく、心の奥でこうするのが本当だと確信した道を選んで、突き進むのです。」(P37)

私たちは、人の目を気にすることなく、地上の損得を越えて、ひたすら良心の声に忠実に生きていけばいいのです。ときに利己的思いが沸き起こってきたとしても、その思いを振り切って、迷わずに勇気を持って真理にそった一歩を踏み出してまいりましょう。

参加者の感想

こうして読書会に参加できることが、とても幸せなことです。私は真理にたどりつく前の道のりがとてもたいへんで、最近ようやく落ち着いた時間がとれるようになりました。これで気を緩めることなく、もっと多くの人々のためにできることをやっていきたいと思います。

NL29号の最後に「霊的真理を実践する日本人が一人増えることは、それだけ日本全体の霊的な上限ラインが広がることを意味します」とありました。自分はとても責任が大きいということを感じました。地上的な視野でみると、自分が真理を知って実践することがどれだけの影響力を持つことなのかよくわかりませんでした。しかし、霊的視野に立ってみると、自分の実践が他の人に影響していくことがわかりました。守護霊の導きの中で、与えられた資質を伸ばし、実践していくことが大切だと思いました。まだまだ実感が薄いですが、守護霊と一体となって生活していきたいと思いました。

「あくまでも良心の声に従いなさい」というシルバーバーチの言葉が心に残りました。自分にとって今のレベルでの最善を尽くすことが一番だと思いました。最善を尽くす努力をしたいと思います。
霊的真理を伝えることについては、ストレートにシルバーバーチを伝えればいいことがわかりました。

この1か月はとても忙しくて、意識の切り替えが難しかったです。祈りもできない状態でしたが、守護霊には「力を与えてください」とお願いしました。
今日の学習の中で「当人にとっての善と悪を選り分ける」というシルバーバーチの言葉がありました。自分もこの1か月、逃げないようにやってきましたが、結果がなかなか伴わず、これでよかったのかなと思う部分もあります。これからはもっとこうしよう、という向上心を持つことができました。

私も「あくまでも良心の声に従いなさい」という言葉が心に残りました。これまでも良心の声に従ってきましたが、そのために苦い思いもたくさんしてきました。今はまだそれでよかったかどうかわかりませんが、霊界へ行ってから「よかった」と思えれば、とても幸せです。

私も「良心の声に従いなさい」という言葉が心に響きました。以前にも「良心の声は神様からいただいたもの」ということを読みましたので、日常生活で常にそのことを忘れないようにしていました。「摂理から外れるとすぐに心が反応する」というとてもシンプルなことですが、私たちは子供のときからそのようにして導かれてきたのだと思いました。
真理に出会って年月が経ちますが、少しマンネリする時期にかかってきたかもしれないと思っていました。しかしこうして読書会に参加できることは、私にとって奇跡のようなことなので、今日も参加して胸がいっぱいになりました。

フィリップス霊の体験談で、彼はスピリチュアリストだったにもかかわらず、霊界に適応するのにこれだけたいへんだったのですから、霊界のことを知らない人はかなりたいへんなことだと思いました。スピリチュアリストとして地上で生活したフィリップス霊であっても、霊界に行ってから後悔したと思いますので、霊的真理にそって生活することは、想像以上に大切なことなのだと思いました。
NL29号で感じたことは、スピリチュアリズムという霊界の計画は、本格的なものであることをあらためて感じました。迷ったときにもひるまず進むようにしたいと思いました。

久しぶりに参加させていただきました。霊的知識は、霊訓やNLを読むことで自分一人で得ることができます。しかし読書会に来て思うことは、心穏やかに皆さんと瞑想したり、学んだりして、霊力の洗礼を受けることができる、霊的刺激を存分に受けることができる、そういう感じがしました。ここに来て、次の1か月を霊的存在として生きていこうと思うことができます。今までもそうした思いはあったのですが、思いだけで何もしないで1か月が過ぎていきました。私たちはスピリチュアリストですから、霊界があることは知っています。しかしそれだけではだめだと思いました。地上に生まれてきた意味を知ってそれを果たさなければいけないということです。真理はただ知っているだけではだめなので、実践していくことが大切だとあらためて思いました。

「自分で判断して、これが正しいと思う生き方をすればよいのです」という言葉が一番心に残りました。この言葉に背中を押された気がします。今歩んでいる道を歩めばいいんだと思いました。自信を持って、与えられた資質を他人のために役立てたいと思います。「ともかくも人のためになることを心がけなさい」というシルバーバーチの言葉に素直に従い、おおらかな気持ちで1日1日を大切に歩んでいきたいと思いました。

「実践はあくまでもシンプルなもの」という言葉が、印象に残りました。シンプルな真理をシンプルに人に紹介する、シルバーバーチの言葉に対して、素直に取り組めばいいということです。あとは自分がどれだけ努力して歩んでいくかです。見せかけではない本物のスピリチュアリストになるために、真理の学習とともに、実践の努力が欠かせないものだと実感しました。
また、真理の実践者が一人増えると、全体のレベルが上がるという言葉に励まされました。自分も、努力次第で大いに貢献できるのだという思いを胸に歩んでいきます。

神は守護霊という最大の援助者を、地上人一人ひとりに付けてくださいました。それだけでも、大変ありがたいことだと思っていましたが、今日は、更にもう1つ、“良心”という神の監視装置を設定していただいていることを学び、感謝の思いでいっぱいになりました。物質中心の今の世の中にあって、良心の声に従って歩むことは、本当に大変なことです。しかし良心の声に従うことは、そのまま霊主肉従の生きかたにつながっています。霊的成長を願う神の愛の思いから、良心の声が与えられていることを知ったことで、少しだけ、神に近づけたように感じられ嬉しく思いました。勇気を出し、素直な心をもって、良心の声に耳を傾けて歩んでいきたいと思います。


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