2011年3月20日学習内容

シルバーバーチは語る

第4章明日の世界

「今、私たちができること…祈ること・霊界の道具として働くこと」

学習のポイント

巨大地震から1週間余りが経ちました。この大災害を目の当たりにして、皆さん、さまざまな思いに包まれていることと思います。こうした非常事態に、霊的真理でもう一度、足元を固め、スピリチュアリストとしての役目を確認するために読書会を開催できたことを、心から感謝いたします。

テレビから流れてくる被災地の無残な様子や避難所で過ごしていらっしゃる方々を見ると、本当に心が痛みます。不眠不休で救助活動をしている自衛隊の方々、地元自治体・病院関係者・ボランティアの方々…それぞれが、心身共に精一杯の働きをなさっている姿に心打たれます。

皆さんきっと“今すぐにでも被災地に行って力になりたい!”と、焦るような思いを持っていらっしゃるのではないでしょうか。

災害を免れた私たちができることは、義援金、食料、衣類、飲料水などの物的支援はもちろんですが、「スピリチュアリストである私たちにしかできないこと」があります。それは、霊的視点に立った「魂の援助」です。それは目に見えない援助ですが、霊界と地上をつなぐ架け橋となって、一人一人の永遠の成長を手助けする最高の援助となるものです。
霊的真理を伝え、霊的救いの道を示すことは、スピリチュアリストにしかできないのです。

多くの方が一瞬にして、この世からあの世に逝ってしまいました。おそらく大半の人々は、未だ混沌とした状態をさまよっているのではないでしょうか。
私たちは、亡くなった方々が一刻も早く死を自覚し、霊たちの導きによって、肉体の苦痛から解放されることを祈りましょう。

また、愛する人を一瞬にして亡くし悲しみの涙にくれている地上に残された人たちに「死は愛する者同士を裂くことはできません。愛する人は今もなお、あなたの身近にいるのです」という事実を伝え、少しでも心の傷が癒されることを祈りましょう。

さらに、被災し、身も心も疲れ希望を失っている人たちに、決して一人ぼっちで苦しんでいるのではない、守護霊が導き、支えていてくれること、そしてこの苦難の先には必ず希望が待っていることを伝えていきましょう。「被災した方々がこの苦しみに耐え、乗り越えていけるよう、力を与えてください」と神に祈りましょう。

これから日本は、多くの困難を抱えていくことになるでしょう。しかしシルバーバーチは次のように語っています。
「これからも難問が前途をよぎることでしょう。が、皆さんもそれをよぎって進めばよろしい。一緒に留まっていてはなりません。解消できないほど大きな難問、背負えないほどの重い荷物というものはありません。弱気になってはいけません。明日がもたらすものを、断固たる意志と不敵の精神で迎えるのです。そうすれば万事うまくいきます。」(最高の福音・P149)

大きな困難が、魂変革のチャンスとなり、霊的真理を中心とする新しい世界への一歩となっていくことを祈りましょう。
「我先に…」というエゴ性から利他の思いへ、モノの追及より心(霊)の豊かさへと、日本が、そして世界が変わっていくことを祈ってまいりましょう。

「霊的真理を常に意識している人たちが一致団結して、物質界に立ち込めている無知の霧をはらすためにその力を使用すれば、どれほど大きな仕事ができることでしょう。」(語る・P72)とあるように、私たちスピリチュアリストは、高い志を持ち、心をひとつとして、これからの困難な時代をリードしていく役目があるのです。

一人でも多くの日本人が、そして世界中の人々が、一刻も早く新しい価値観(霊的真理)を持つことができるように、霊界の道具として全力を尽くしていきましょう。

参加者の感想

震災にあった人たちは、本当に大変だと思います。震災にあった人たちも私たちも、助け合うことの大切さを学ばせていただきました。これまでのモノがあふれた生活、電気や水道にもこまらない生活を反省しました。今回の震災によって、いろいろな意味で、真理に近づくようになったと思いました。
災害にあった人たちも大変ですが、世界に目を向けたとき、もっと大変な人たちがたくさんいます。私が知ったこの真理で、少しでも役に立ちたいと思いました。

今回、たくさんの方が霊界にいったわけですが、真理を知らない人はとまどっていないだろうか、霊界がごったがえして高級霊たちはたいへんな思いをしているのではないだろうか、などと考えました。 真理を知っている人と知らない人の差は、霊界へ帰ってからだけでなく、日々の生き方に差が出ることを感じました。
今日「新しい人類」というお話がありましたが、スピリチュアリストとして新しいタイプの喜び、新しい人生の価値観を次の世代に伝えていきたいと思いました。

震災にあった人たちはお気の毒なのですが、そうしたことがあったからこそ全国的に「人のために役に立ちたい」という気持ちが広がっていることは、いいことだと思います。亡くなった人のなかでどれくらいの人が死後の世界を信じていたのかわかりませんが、一刻も早く死を自覚して、落ち着いてほしいと思います。

今日の4章も自分では読んでいるのですが、こうした形で皆さんと読むことで、理解が深められました。
「人のために」ということはずっと昔から考えていました。ただそれはとても難しくて、「人のため」と思っていても自分のためにやっていることも多いです。そういう思いを何度も経験してきました。
去年からいろいろな導きがあり、祈りの力の大きさを感じています。人ために何かをしてあげる、という中で「祈り」はとても大切なことだと思います。どういう形であれ、伝わっていくものです。私は毎朝4時に起きて、祈りの時間をとっています。今は「祈り」の大切さをひしひしと感じている毎日です。

今回の地震の映像を見ていろいろ感じたのですが、自分の中にある「物質的な価値観」の根深さを感じました。真理を知っても物質的価値観をなかなかぬぐうことができない自分を感じました。霊的真理で自分を律し、実践していかなければならないのですが、なかなかそれができません。物質的価値観、利己性がこれほど根深いものであることを感じ、ショックでした。本当に真剣に取り組まなければならないと思いました。
こうした読書会に参加してはじめて、霊界の勢力の働きかけを感じます。
新しく出発させていただきたいと思いました。

神戸のときも支援にいったのですが、今回は地震の規模が大きくて、支援に行くこともできず、どうやって役に立てばいいのか、と考えています。自分に何ができるのかと考えています。真理を知ったものとして、「役に立ちたい」と思うだけでなく実践していきたいと思いました。

こういう事態がおきて、いつもより霊的真理が身にしみて入ってきました。真理を知っていたので、地震があっても心配しないで冷静にいられました。死後の世界を知っていてよかったです。普段当たり前に使っている電気やガソリンがなくなったことで、どれだけ自分が無駄な使い方をしていたか、反省させられました。
今、日本人の心が変わってきて、霊的真理が広がっていくチャンスだと思います。
今回の災害は、いろいろなことに気付く大切な出来事だったと思います。

今日は「スピリチュアリストは、新しい人類、開拓者である」ということを学びました。日本人はこうしたときもちゃんと並ぶし、略奪行為もない、ということが海外で報道されています。同じ日本人としてうれしいです。物質的なものは少しずつ落ち着いてくると思いますが、被災した人たちの悲しみのケアが必要になってきます。そのときこそ、私たちスピリチュアリストが「人間は霊的存在である」「死は別れではないこと」などの真理を伝えていかなければならないと思います。
これからまだ原発などの心配もあるのですが、所詮肉体は地上だけのものなので、霊的真理に立った堂々とした姿を示していこうと思います。霊界の期待にできるだけそっていきたいと思います。
こういうときだからこそ、みんなで集まり、シルバーバーチを読むことができて感謝しています。

近年増えている世界中の自然災害や今回の地震による混乱を見ていると、今日学んだ「明日の世界」という内容に、重みや凄みを感じます。自然は法則に従って動いていますが、問題はそこで災害に遭遇する人間についてです。そこには人間のカルマが関係している以上、避けることはできません。とはいえ、やはり震災によって、多くの人が悲しみにくれる姿を見るのはつらいものがあります。このような非常時には人助けのために、被災地のボランティア活動も、寄付することも意味があります。しかし、何をするにしてもスピリチュアリストは人々の霊的救いのために働くこと、奉仕することが大切なことを学びました。また、死んだ人よりも地上で悲しむ人のほうが悲惨な状態にあることも学びました。その悲しみが霊的救いへの引き金となるよう祈りを日課にしていきたいと思います。

「大霊は我が子が破滅の道へ向かうのを黙って見ているわけには行かないのです。私があなた方にお願いするのはそのためです。」というシルバーバーチの言葉がいつも以上に、心に響いてきました。地上世界には今、援助を必要としている人が大勢います。地上で生活している間は、物質的な援助も必要です。人間の目には見えなくても、そのための働きかけが霊界からなされています。しかしそれ以上に、人間一人一人が互いに助け合う心・利他愛の精神、霊的真理を基盤とした世界を築いていくよう、霊界から総力挙げての働きかけがなされています。私たちにできる最大の援助は、その霊界の道具として真理普及に励むことであると確認しました。思いを新たに頑張りたいと思います。


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