2014年9月21日学習内容

「シルバーバーチは語る」

7章神とは何か

学習のポイント―――従来の宗教を根底から覆すシルバーバーチの「神観」

シルバーバーチは、私たち地上人に数々の霊的真理を示してくれました。「人間についての真理」「死についての真理」「死後の世界についての真理」など、さまざまな霊的真理を伝えてくれました。どの真理も画期的なものばかりですが、その中でも特に重要なのが今日学習する「神についての真理(神観)」です。

人類にとっての2大テーマと言われるものが「神」と「死」です。人類は、この2つのテーマについての答えを宗教に求めてきました。しかし結論から言えば、従来の宗教は現在に至っても、2つのテーマに対して明確な答えを示すことができていません。『シルバーバーチの霊訓』が地上に登場したことで、やっと人類は「神」と「死」についての真実を知ることができたのです。

シルバーバーチが説いた「神観」は、次のように大きく5つにまとめることができま

①創造主としての神・人間にとって霊的親としての神

②大霊としての神

③愛の始原としての神

④究極理想・目標としての神

⑤摂理としての神

これら5つは、スピリチュアリズムの土台となるものであり、地上での信仰実践の出発点となる概念です。どれもが真実の神の姿を知る重要なものですが、特に「摂理としての神」は、シルバーバーチが人類史上、初めて明らかにした神観です。

皆さんはこれまで、自分ではどうすることもできない苦難に遭遇したとき、「どうか、苦しみを取り除いてください」「苦しみから一刻も早く逃れることができますように」と、神に苦しみを訴えて救ってもらおうとしたことはないでしょうか? これまでの宗教では、「一生懸命、神に祈れば、神は聞き入れてくださる」「熱心に信仰している者には、神が特別な恩寵を与えてくださる。奇跡を起こしてくださる」と教えてきました。これは、神と人間が直接的な関係にあることを前提としたものです。「神に祈れば、直接、神が答えてくださる」と考えてきたのです。

しかし、シルバーバーチはそれが事実ではないことを地上人に示しました。神と人間は間接的な関係で結ばれています。「神は摂理を介して間接的に人間を支配している」―これが「摂理としての神」です。神と人間は、従来考えられてきたような、直接の関係ではありません。神と人間の間には「摂理」があり、「摂理」の背後に神がいらっしゃるのです。先ほどの祈りで言えば、「苦難を取り除いてほしい」「奇跡を起こしてほしい」といくら熱心に祈ったとしても、摂理に反していればその祈りは聞き届けられることはありません。毎日、必死で祈り続けたとしても、摂理から外れた祈りは決してかなうことはないのです

これまでの宗教は正しい神観がなかったため、宗教も信仰も祈りもすべて間違っていました。シルバーバーチによって「正しい神観」―特に「摂理の神観」が地上に伝えられたことで、従来の宗教は土台から間違っていたことが明らかになりました。これまで地上人は正しい神観を知らない中で、的外れな信仰と祈りを捧げてきたのです。

シルバーバーチの神観は、これまでの宗教を根底から覆すものです。どれほど長い歴史を誇る宗教であっても、またどれほど多くの信者を抱える宗教であっても、間違った土台の上に築かれた宗教は、真実を前にしたとき崩れ去っていきます。今後、スピリチュアリズムの普及にともなって、「正しい神観」が人々の信仰を大きく変えていくことになります。シルバーバーチによって人類は、やっと正しい神の姿を知り、真実の信仰の道を歩み始めることになったのです。

*「神」については、スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]→に詳しく述べられています。

参加者の感想

神観について自分では理解しているつもりでしたが、今日、再度学び直し、あらためて理解することができました。神は摂理を介して間接的に人間を支配している、ということが分かりました。摂理を学ぶことの大切さを痛感しました。

スピリチュアリズムの神観を体系的に学ぶことができました。なかでも「摂理の完璧性が神の全知全能性を示している」という内容が強く印象に残りました。苦難に出会ったときこそ成長のチャンスととらえ、自分を摂理にそわせる努力をしていきたいと思います。

人間は本当の神の姿を理解しないまま、ずいぶん遠回りしてきたのだとあらためて考えさせられました。シルバーバーチに出会えて本当によかったです。特にシルバーバーチが説いた「摂理を介しての間接的支配」の図はとてもよく理解できました。すぐにでも誰かに伝えたい気持ちになりました。もっともっと深く真理を学んでいきたいと思いました。

内容豊富で密度の高い読書会でした。昨年の10月にも神について学びましたが、これ以降、自分で思想[Ⅱ]を読み続けていました。この世に対してと自分についての感じ方が変わってきていることを実感しています。自分を摂理に合わせる努力をしていきたいと思っています。

世界中に宗教があっても、これまで正しい神観が何もなかったことに驚きでした。シルバーバーチが地上に降ろした神観を自分が手にすることができたことは、何にも勝る宝だと思います。「摂理の神」を正しく理解し、日々の生活の中で正しい実践をしていこうと思います。霊界と思いを一つとして歩んでいきたいです。

自分がスピリチュアリズムに出会って感謝してもしきれないと感じたことの一つが「摂理の神」を知ったことです。日本には約18万の宗教法人がありますが、その信者たちは自分たちの宗教が一番だと思って熱心にお祈りしています。心の底に違和感を感じながらも、自分の心をあえて見ないようにしている人もいます。一刻も早く、一人でも多くの人が時期がきて霊的覚醒をするように、本物の信仰を知ってともに実践できるように、と祈る気持ちでいっぱいになりました。

神観を学ぶことで、真理がより深く理解でき自分の心に深く入ってきました。スピリチュアリズムと出会い、霊的真理を理解しているつもりでしたが、もっとしっかり理解し日々の実践に役立てなければならないと思いました。今日の学びが一つの原動力になるような気がします。地上人類を救おうとしている霊界人たちのよき道具になれるように、正しいスピリチュアリズムの理解をしていきたいです。

神は宇宙・万物・人間を平等に扱い、存続させ、等しく愛するために摂理を造りました。今日の学びを通して、神の偉大な御業に対して、あらためて尊崇の念を感じました。

シルバーバーチの神観を知ることで、きっぱりと既存の宗教への未練がなくなりました。自分の本当の親は大霊であり、摂理にそった生き方をすればいいことが確認できました。また神がいつも摂理を通して見ていてくださるのですから、ウソ偽りのない正直な生き方をしたいと決意しました。正しい神観というかけがえのないものをいただいたことに感謝します。

「摂理の神」という言葉は、一見すると冷たく感じられます。しかしその内容を知ると、冷たいどころか温かな親の愛が詰まっていることが分かってきます。この「摂理の神」を知ったことで、自分だけでなくすべての人間が親である神から深く愛されていることを実感できました。また、親である神を慕う気持ちが大きくふくらみ、神に近づきたい、そのためにもっと摂理にそった歩みをしたいという気持ちが自然と湧いてきました。シルバーバーチが示してくれた真理に心から感謝しています。


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