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2016年6月19日学習内容

『シルバーバーチの教え・上』3章 霊界を挙げての大計画―スピリチュアリズムとは?

学習のポイント――高級霊たちの純粋な利他愛は、私たちスピリチュアリストの手本

今回は、先回に続き、『シルバーバーチの教え・上』3章を読みながら、スピリチュアリズムの全体像をシルバーバーチの言葉で確認していきました。

「スピリチュアリズムとはどのようなものか?」と聞かれたとき、「霊界主導の地球人類救済計画」、そして「霊界主導の人類史上最大の宗教革命」―この2つの定義が答えになります。定義の中に「霊界主導」とあるように、スピリチュアリズムは霊界人が主役となって進めている計画です。

では霊界人たちは、どんな思いでスピリチュアリズムを推進しているのでしょうか?
それが、シルバーバーチの次の言葉に示されています。
私たちは、何ひとつ見返りを求めません。栄誉を欲しているわけではありません。ただ、皆さん方のお役に立ちたいと思っているだけです。」(P49)

イエスを中心とする何十億、何百億の高級霊たちがスピリチュアリズム運動に携わっていますが、見返りを求めたり、栄誉を求めたりする霊は一人もいません。すべての高級霊が、ただひたすら地上人類の"救い"だけを願って必死に働きかけてくれています。

地上人は、自分の行為に対して、何らかの見返りを求める人がほとんどです。モノであったり、お金であったり、あるいは名声や名誉といったこともあるでしょう。地上では、何らかの見返りを期待して行動することが当たり前になっています。

そしてそれは、奉仕活動に携わっている人であっても例外ではありません。奉仕活動に携わっている人の心の中を見てみると、「自分はいいことをしている」という自己満足であったり、「自分のことを認めてもらいたい」という自己顕示欲などが巣食っています。「人々を助けたい、役に立ちたい」と言いながら、内心では自分に対する賞賛を期待しています。ほとんどの人が、何らかの見返りを求めている、それが実情です。

しかし、霊界の人々は、「ただ地上人類の役に立ちたい」という利他的思いだけでスピリチュアリズム運動に参加しています。定義では、「霊界主導」というたった一言で表されていますが、高級霊たちは純粋な利他愛から、地上人に働きかけているのです。つまり、スピリチュアリズム運動とは、「霊界人の純粋な利他愛による地球人類の救済運動である」ということです。

私たちは、霊界の人たちの純粋な愛によって霊的真理を手にし、救いを得ることができました。私たちスピリチュアリストが手本とすべきは、霊界の人たちの純粋一色の愛、ただ与えるだけの愛です。
地上ではそうした無私無欲の生き方をする人のことを「聖人」と呼びますが、スピリチュアリズム運動に携わっている霊たちは、皆、マザー・テレサやガンジーのような聖人ばかりなのです。

真理と出会って、真っ先にスピリチュアリストとなった私たちは、高級霊を見習って全人類のために人生を捧げていかなければなりません。高級霊たちが、一点の曇りもない無償の愛で私たちを愛してくれたのと同じように、私たちはこれから、回りの人たちに対して、何一つ見返りを求めず、ただ与えるだけでよしとする純粋な思いで接していなかければなりません。

私たちにとって高級霊たちは、利他愛実践の手本です。高級霊と同じような利他愛の実践によって、霊界人と思いを共有することができます。そしてそれによって初めて、霊界の霊団の一員となり、霊界のよき道具となれるのです。

参加者の感想

真理を活用することによってのみ、悲劇はなくなることを学びました。数多くの霊が援助してくださることを信じ、またそれを頼りとして歩んでいきたと思います。また、高級霊の喜ぶ姿を思い描いて、真理普及のために努力していきたいです。

イエスや高級霊が、「苦しんでいる地上人を何とかして救いたい」との強い思いで「正しい神の姿」「正しい宗教」などの霊的真理を降ろしてくださいました。その一点の曇りもない純粋な愛に応えるためにも、真理の実践と普及に向けて歩んでいこうと思います。大霊にまっすぐに心を向けていられるように、心がけていこうと思います。

今日はいくつもの大切な言葉と出会い、心が熱くなりました。「束縛から解放するだけでなく、自由になったときに歩むべき道も用意する」という言葉は、自分の体験にそのまま当てはまりました。ある団体から抜けるとき、先輩スピリチュアリストが進むべき道を示してくれたおかげで、時間をムダにすることなく、本当に救われました。守護霊や霊界の人々を裏切ることは絶対にしたくないと思っています。真の霊界の道具になれるよう、強い意志で日々生きていきたいと思います。

地上に降ろされた霊的真理を手にすることができ、その価値がわかったことに、あらためて感謝しました。自分では実践に向けて努力しているつもりでも、実は利己的な生き方をして霊界の人を悲しませているのではないか、と思うことがあります。真理に出会った時に思った「自分や家族を犠牲にしても人のために尽くす覚悟」を、もう一度、取り戻さなければならないと思いました。

地上人類を救いたいという一心で、何の見返りも求めず無償の利他愛で私たちを導いてくれている霊界の人々に、本当に感謝の思いでいっぱいです。そして、物質社会に住んでいる自分にできることは何かを真剣に考えなければならないと思いました。日常生活ではハードルが高い課題が与えられますが、真理にそって考え、前向きに挑戦していきたいと思います。

シルバーバーチは、霊的真理について分かりやすい言葉で説いてくれています。読書会ではそのシルバーバーチの言葉をさらに掘り下げて理解を促してくれることを、とてもありがたく感じます。読書会で学んだことを日々の生活に活かし、霊的真理の実践の支えとしていきたいと思います。人のために尽くすことで霊界から多くの援助が受けられることを意識して、真理普及のために頑張っていきたいです。

唯物主義と利己主義という「偽りの光」が蔓延する地上界にあって、霊的真理という「真の光」とそれが指し示す方向を人々に伝えることができるのは、スピリチュアリストだけであることがよく分かりました。その仕事をするかしないか、またどう実践するかは、スピリチュアリスト次第、スピリチュアリストの自由意志だと、シルバーバーチは言っています。その言葉は、「霊界からの喝」であると思いました。「必要な援助は必ずするから、しっかりやれよ!」という励ましの言葉に聞こえました。霊界の道具として、自分の役割を果たそうと、思いを新たにしました。

スピリチュアリズムはどこまでも、「人類を救いたい!」という一点の曇りもない愛の思いから出発しています。イエスや高級霊の純粋な愛の思いが、ストレートに伝わってきました。私たちは、ありがたいことに、救いを得るための真理を霊界から与えられています。これまで受けた愛の大きさを考えると、自分ができることは本当に小さなことかもしれません。しかし、霊界の愛に報いることができるよう、力の限り歩んでいこうと思いました。


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