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2016年4月17日学習内容

スピリチュアリズム普及会 スピリチュアリズムの思想[Ⅳ]より

2部 スピリチュアリズムから見た他の宗教・思想

〔1〕スピリチュアリズムと地上の宗教

〔2〕宗教組織による洗脳と棄教・改宗の難しさ

学習のポイント
  ――宗教による"霊的牢獄"から人類を救い出すことが、スピリチュアリズムの目的の一つ

今回は「宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像」の3回目です。高級霊たちは、霊的真理を地上に普及させることによって、地球上のすべての宗教を霊界の宗教に置き換えようと計画しました。それがスピリチュアリズムによる宗教革命です。なぜ、地上の宗教を霊界の宗教に置き換えなければならないのでしょうか? それは、地上の宗教は霊界から見たとき、すべて失格だからです。

宗教の使命は人々の魂を霊的成長へ導くことです。しかし地上の宗教は、本来の使命を全く果たしていません。それどころか、人々の魂を霊的牢獄に閉じ込め、霊的成長を妨げています。宗教は、"洗脳"によって魂の自由を奪ってきたのです。宗教による洗脳の特徴は、短期間に大きく相手の考え方を変えるという点にあります。宗教に勧誘されてセミナーなどを受け、短期間のうちに別人のようになってしまった…ということが頻繁にあります。

宗教による洗脳は、人間の霊的領域に直接働きかけ刺激を与えます。「人間の最も深い領域・霊的次元に影響を及ぼす」というのが、宗教による洗脳の本質です。そのため、いったん洗脳されると、魂は霊的牢獄に閉じ込められ、そこから抜け出すには長い時間と決死の覚悟が必要となります。洗脳は、人々の魂を束縛し、人間を霊的成長から遠ざけてしまいます。洗脳によって霊的牢獄に閉じ込められた人々の魂を救い出す―それがスピリチュアリズムの目的の一つなのです。

人々は洗脳によって、「自分たちの宗教こそ一番の正義である」と思い込み、意欲に燃えて活動に励みます。しかし、時間の経過とともに情熱が薄らぎ、教団の教えに疑念が生じるようになります。教団への不信感が増大し、教団から離脱しようと考えるようになります。長年にわたって教団に属し、一生懸命に信仰してきた人ほど離脱には大きな困難がともないます。洗脳が心の深いところまで浸透しているため、教団から離れることに対して不安や恐怖心が湧いてくるのです。

教団から抜け出すためには、本人が教団と決別する勇気を持ち、毅然とした態度で臨むことです。そして、教団の教義以上の「霊的知識」を持つことです。スピリチュアリズムによってもたらされた霊的知識があれば、教団の教えのどこが正しくてどこが間違っているかを、明確に判断することができます。本物の霊的知識による"理論武装"だけが、教団の間違った教義を打破する力となるのです。

地上人の魂を霊的牢獄から解放するためには、スピリチュアリズムの霊的真理を全世界に普及させていくことです。今後、従来の宗教の中で人生を懸けて信仰していた人たちが次々に霊的覚醒をなし、スピリチュアリズムに導かれてくることになります(すでに、そうした動きが現れています)。私たちは、時期のきた人が少しでも早く霊的真理を手にすることができるよう、真理普及にまい進していかなければなりません。

参加者の感想

今日は洗脳について学び、霊的牢獄の怖さがよく分かりました。霊界と同じ宗教に地上で出会えた私は、本物の霊的知識による理論武装によって、一人でも多くの同胞が少しでも早く霊的目覚めの時期を迎えられるよう、働きかけていきたいと思いました。

間違った宗教による洗脳が、人間にとって一番大切な「魂」を縛り付け、「魂の病」をつくり出すことをあらためて感じました。何十年も信仰し、自分たちの教団を拡大することが信仰の証だと信じ、苦難に怯えながら日々を過ごしている人が大勢います。そうした人たちに真理を届けるお手伝いができるよう、常に真理にそって自分をコントロールしていきたいと強く思いました。

前半の全体像については、これをしっかり学ばなければその後の実践につながっていかないと思いました。まず自分が、霊的真理を正しく深く理解していかなければならないことを実感しました。後半の学習では、地上の宗教の実態と洗脳について学び、いつものことながらここまで導いてくださった霊界に感謝の思いがわいてきました。

シルバーバーチが地上の宗教を強く非難している意味がよく分かり、宗教の洗脳の怖さを知りました。魂の領域に働きかける洗脳は、「お金がない」とか「肉体が病気だ」という苦しみや不幸より、何倍も不幸であり悲劇です。「魂の病」は本当に恐ろしいです。霊界とともに、スピリチュアリズムの宗教革命を推し進めていけるよう、道具になりたいと思いました。

宗教による洗脳を知り、霊的成長ができる正しい宗教が広まることが、どれほど重要であるかがよく分かりました。また、霊的真理が死後の世界でも通用することをあらためて確認できました。この世でも、死後の世界でも、真理を求めている人に正しく伝えていくことができるよう、しっかり理解していきたいと思います。そして、実践が日常生活に根付いたものとなるよう努力していきたいと思います。

スピリチュアリズムの宗教観は、よく理解していない人にはとても攻撃的な内容に映ると思いますが、真理は真理です。モーゼスがインペレーター霊と長い間、論争を続けたことを思い出しました。一人でも多くの人が、真の宗教の存在に気付くことができるよう、そして正しい道を歩むことができるよう、祈り続けていきたいです。

ここ数回にわたる全体像の学びを通して、地上のすべての宗教は将来必ず霊界の宗教に置き換えられるということを確信しました。ただそれには、地上人が霊的真理を正しく理解しなければなりません。霊的真理の全体像を理解することが、どれほど重要なのかを深く知ることができました。
スピリチュアリズムに出会いながらも現象レベルでとどまっている人たちは、いつまで経っても霊的成長の道を踏み出せずにいます。それでは、せっかくの霊界の導きも台なしです。霊的真理は私たちが生きていくうえでの真の知恵であり、あらゆる問題を解くための大きな力です。真っ先に全体像を学ぶ機会に恵まれたことに感謝しています。


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