2010年4月18日学習内容

スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ

第4章真理はすべて素晴らしいのです(P92~P103)

ニューズレター17号より

「霊的視野を身につけましょう」

学習のポイント

シルバーバーチの霊訓によって、私たちは多くの霊的真理を知ることができました。地上人がいくら考えても答えが出せなかった問題にも、シルバーバーチは明確な答えを出してくれました。

「人間は、永遠に生きる霊的存在である」「地上で生きる目的は、魂の成長のためである」、この2つだけを取り上げてみても、これまでの人類の思想史で、多くの議論をよんできたテーマです。有名な哲学者や宗教家などが、一生をかけて取り組んでも答えを示すことができなかった問題に対してシルバーバーチは、誰にでもわかるように簡潔に述べています。

だれもが抱く人生の本質的な疑問に対して、明確な答えを示すことができるのは、霊的視野を持ったものにしかできないことなのです。地上人生を永遠の霊的成長のひとこまととらえることができてはじめて、地上人生の真の目的が見えてくるのです。

「私たちは人生を物質の目ではなく霊的生命の知識に照らして眺めます」(P93)とシルバーバーチは言っています。地上人と霊界人の決定的な違いは、視野の違いです。地上人は、地上の視点しか持っていませんから、物質を中心としてモノを見て、そこから価値を判断していきます。モノが豊富なことが幸せなことであり、喜びにつながると考えます。しかし、霊的事実に照らしたとき、地上は一時の世界であり、地上のモノには何の価値もありません。「真に大切なのは魂の成長にかかわることです」(P98)。魂の成長こそが、永遠に残る宝であり、心からの喜びとなるものなのです。

“霊的視野で眺めることができるかどうか”で、この地上人生の価値が大きく変わってきます。「霊的真理とは、純粋な霊的視点そのものです。霊界にいる高級霊の視点が、取りも直さず霊的真理として語られているのです」(ニューズレター17号)とあるように、私たちは、霊的真理を学ぶことで、霊界人と同じ視点を持ち、永遠の観点から物事を判断することができるようになります。

霊界人と同じような見方、考え方ができるようになるためには、大変な努力が必要となります。これまでの人生で習慣となっている地上的な視野を一掃しなければなりません。地上の常識にとらわれない勇気が必要になってきます。霊的視野に立った考え方・モノの見方をしていく努力は、そのまま霊的真理の実践となっていきます。

毎日の生活の中で起こってくるさまざまな出来事を、永遠の中のひとこまとしてとらえ、魂の成長にとって有益な体験として受け止めることができるよう、大きな霊的視野を持ってこの地上人生を過ごしていきましょう。

参加者の感想

シルバーバーチの霊訓を最初に読んだときに心に入ってきた言葉の一つが今日学習した「前途を影がよぎった時は、それがあくまでも影であって実在ではないことを思い起こしてください…」という言葉でした。今でこそ、苦しみや困難がくればがんばって乗り越えてやるぞ、と思えるのですが、シルバーバーチに出会った当時は、とても苦しい状況でした。苦しくてもそれが絶望にはつながらないということを教えてくれた言葉でした。この言葉を聞いて、懐かしい気持ちになりました。

「真に大切なのは魂の成長にかかわることです。」これが生きていく上での一番大切なことだと思います。この一言に生まれてきた意味が集約されていると思います。これからの自分の人生にとって、とても大切な言葉になりました。
ニューズレターの中に「私たちが地上でスピリチュアリズムにたどり着いたということは、霊界からの導きが成功したことを意味しています。」とありましたが、守護霊がここまで導いてくれたことへの感謝の思いがわいてきました。ありがたいことだと思いました。

今、困難に直面していて選択をしなければならない状況です。私としては楽な道を選びたいと思っていたのですが、今日の読書会に参加して決めたことがあります。それは、どちらになったとしても、自分がしっかりと霊的真理にそっていれば、耐えることができるであろうというふうに確信が持てました。今日参加できてとてもよかったです。

今日もたくさんのことを学ぶことができました。日々、人のために何かしたと思っていますが、それがただ、でしゃばっているだけなのかどうか判断がつかないことがあります。「人のために何かしなくてはという思いを育むものでないかぎり、価値は認めません。」とありました。人に対しておせっかいなのか、いいことをしているのか、わからなくなることがあるのですが、今まで通りに攻撃的に進んでいこうと思います。

初めてシルバーバーチを読んだとき、こんなに素晴らしいものならぜひ家族とも共有したいと思い、主人に話しました。ところが主人の反応が、予想外の反応で、頬をたたかれたような感じで、人によって感じ方が違うことを知りました。その後は一人で読んで、少しずつ主人に話しています。こういう会があることもまったく知らなかったのですが、数日前に読書会があることを知り、こうして出席できたのも守護霊の導きだと思います。私もやっと時期がきて参加することができるようになったのだと思います。

自分は、霊的真理の実感度が乏しいと思います。もっと実感できれば、与えられている時間も足りないくらいに一生懸命やるんだろうと思います。今日、ニューズレターで「神様、私に霊的エネルギーを与えてください。…霊的視野が実感できるようにしてください。」という祈りを教えていただきましたので、それを実行してみようと思います。

「私たちは霊的宝を得ており、それは地上人類の中でも、もっとも恵まれた立場にいる」ということをもっと実感したいと思います。
全体を通して3つのことが特に心に響きました。1つは、困難や苦難は自らがつくったカルマを清算するために起こることですから、それを霊的に成長するありがたいチャンスだと受け止めるということです。それから、知識には責任がある、ということです。これは、まず知識を得て、自己コントロールして、実感して、実践する、これの繰り返しによって、神の摂理が完璧であって、守るべきものであることを実感できてはじめて足元が固まるのだと思います。そうなったとき、時期の来た人が、自分に近づいてきて、その人に伝えることができるのだというふうに理解しました。
3つめは「あなたの心の中に邪なものがなければ、あなたには善なるものしか近づきません」という言葉です。自分の心を善なる思いで満たしていけば、すべてがうまくいくのだと思いました。

シルバーバーチに出会ってから、こんなにありがたいものを一人で知っているだけではもったいないと思って、家族に話しましたが、受け入れてもらえませんでした。しかし、今日の「霊的知識が、物質界のいかなる宝にも勝る貴重なものです」という言葉と「霊は永遠だ」という言葉を知っただけで、力が湧いてきます。
あとは、このような会に出席したりして実践していくことが、大切なことだと思っています。

今日は、いろいろ疑問に思っていたことが解決しました。真理に出会う前、自分の存在感がとても薄れていて、真理に出会わなかったらウツ状態になっていたと思います。今、とても平静でいることができます。こんなに冷静でいられていいのかと思うこともあります。私は“霊”についての実感がぜんぜんないので、霊感があればもっと実感できると思っていました。しかし今日学んで、霊感があれば、霊を実感できるというものではないことを知りました。

「賢明な人とは、すべての体験を魂の成長にとって有益となるように受け止める人」というところが心に残りました。このように受け止められる人は、霊的視野を持っている人です。霊的視野を持っている人は、霊的真理を受け入れることができた人ですから、あとは霊的真理を正しく学び実践することが大切なことを学びました。
霊的真理は、実践することによって、人格が成長し強化されることを学び、じっくりと取り組んで行きたいと思います。

「知識には必ず責任という代価が伴います」といわれると、大変だな、とついつい後ろ向きに考えがちです。しかし、知識は実践のための最高のエネルギーであり、援助者であることを実感しています。なかなか前に踏み出せないとき、正しい知識を身につける・理解を深めることで、実践に対する意欲が湧き、力を得ることがあります。そして実践を心がけ、毎日がんばって続けることで、真理に対する実感が持てるようになっていきます。真理と実践という両輪が揃うことではじめて、霊的成長をすることができます。まだまだできないことの方がたくさんありますが、がんばって取り組んでいきたいと思います。


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