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2019年6月15日・16日―学習内容

スピリチュアリズムの思想体系[Ⅱ] 「霊的世界観」その3
霊界の実態――人間以外の霊的存在者(天使・妖精)

学習のポイント ――― スピリチュアリズムが明らかにした、天使の存在と真実のイエス

今回は「霊界の実態」の2回目として、霊界にいる人間以外の霊的存在者について学習しました。霊界には、人間の霊以外にも生命を持った霊的存在者がいます。それが天使と妖精です。古来、天使や妖精については、宗教や伝説などでさまざまに語られてきました。特にキリスト教では、天使の存在を重要視してきました。

キリスト教では、天使が堕落して神と対峙する悪の勢力の中心・サタンになった、という話を教義の中心においています。スピリチュアリズムは、この「堕天使悪魔説」は人間が勝手に作り上げた架空の話であることを明らかにしました。シルバーバーチは次にように述べ、サタンの存在を完全に否定しています。

「―悪魔は、キリスト教が生み出したのでしょうか?」
「そうです。自分たちからみて、悪と思えるものを何とか片付けるために、そういうものを発明しなければならなかったのです。」

(シルバーバーチの霊訓・5巻 P154)

サタンの存在を否定しているのはシルバーバーチだけではありません。モーゼスの『霊訓』のインペレーター霊も「想像の産物にすぎぬ“悪魔”の問題で心を悩ますことはやめることである。真摯なる者、誠意ある者にとって、神学がまことしやかに説く悪魔も閻魔も存在せぬ」(霊訓・上 P160)と述べています。

キリスト教の贖罪説は、堕天使ルシファー(サタン)が存在し、最終的に救世主(キリスト)によって救われるというものです。サタンがいなければ、救世主は必要ありません。キリスト教にとって、サタンは重要な存在であり、サタンがいなければ教義が成り立たないということになります。

しかし、高級霊たちは「サタンなど存在しない」と断言しています。天使が堕落してサタンになったという事実はありません。サタンがいない以上、キリスト教の存在意義はない、ということです。高級霊が霊的事実を示したことで、キリスト教は崩壊することになります。スピリチュアリズムの「天使論」は、単に天使の存在を示しただけでなく、地上の宗教の間違いを正すために降ろされた、最も重要な真理の1つなのです。

シルバーバーチは、イエスが地上に降誕した真実の目的も明らかにしてくれました。イエスは、高級天使が人間として受肉し地上に誕生した極めて特殊なケースです。イエスは、地上人類の救済に直接関わろうと決意し、天使の立場を捨てて、人間として地上に誕生しました。イエスは、重苦しい肉体という鎧に閉じ込められ、他の人間と同じように物質世界の苦しみを体験したのです。

イエスは、物質世界の苦しみの中にあっても摂理にかなった生き方を貫くことで、地上人に「人間としての生き方の」手本を示しました。そして、今なお地上人類を救うために霊界でスピリチュアリズム運動を主導しているのです。

本当の救いとは、自分が摂理にそった生き方をしていくことでしか得られません。そうした、人間にとって最も重要な真理を伝えていくことができるのは、スピリチュアリストしかいません。イエスを中心とする高級霊たちの地上人類救済への思いを真っ先に知った者として、霊界の道具となって真理普及のために全力を尽くしてまいりましょう。

◆天使や妖精・イエスの真実についての詳しい内容は、スピリチュアリズム普及会発行の「ニューズレター」43~45号 → をお読みください。


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