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2022年 6月 11日・12日―学習内容

シルバーバーチによって示された真実の神観 その1

学習のポイント
人類史上、初めて明らかにされた「真実の神観」

5月下旬に、スピリチュアリズム普及会から「神観」のビデオが発売されました。ビデオは、地上世界の従来の神観から始まり、シルバーバーチによって示された真実の神観を5つの定義としてまとめています。人類にとって最大のテーマである「神観」を見事なまでに整理し、シルバーバーチによってもたらされた最高次元の神観を明らかにしています。読書会ではビデオを観て、そのあと重要なポイントを確認していきました。

神とはどのような存在なのか、という神についての考え方が、「神観」です。「神観」は、宗教にとって最も重要な要素です。宗教と神観はきわめて密接な関係にあり、神をどのような存在としてイメージするかによって信仰も祈りも違ってきます。神に対する考え方は信仰の土台となる重要なものですが、現在に至るまで地上には、人類共通の「神観」が存在しませんでした。それぞれの宗教が、思い思いの神をイメージして「神観」をつくり上げ、人々はその神を信仰してきたのです。

地上の人間が、神を実感することができれば、誰もが同じ「神観」を持つことができます。しかし、肉体を携えて生きる地上人は神を深く実感することができません。そのため、地上の人間は、空想による物質的な神の姿を思い描くことになり、人類に共通の神観を持つことができませんでした。

一方、霊界人は、実際に神と密接に触れ合い、神を認識することができます。霊界では、すべての霊が共通の神のイメージを持ち、唯一の神を信仰しています。シルバーバーチは、そうした霊界における唯一・共通の神観を人類に初めて伝えてくれました。これまで地上世界には、人間が思い描いてきた「神観」しかありませんでした。それが、シルバーバーチによって初めて、霊界人が認識している「正しい神の姿」が示されたのです。

シルバーバーチによって示された「真実の神観」――これは、イエスが地上人類にどうしても伝えたかった、最も重要な霊的真理の1つです。イエスは人類を霊的無知から解放し、人々の救いと幸せを願ってスピリチュアリズムを起こしました。霊界から送られてきた真理は数多くありますが、なかでも「神観」はスピリチュアリズムの中心をなす霊的真理であり、真の信仰の核となるものです。「シルバーバーチによって示された」とありますが、もう一歩踏み込んで言うなら、イエスが人類を救うために、シルバーバーチを通して示してくれた「真実の神観」ということなのです。

真実の神観は、次の5つのポイントにまとめることができます。
①創造主としての神
②大霊としての神
③愛の始原としての神(愛なる神)
④摂理(法則)としての神
⑤究極の理想としての神

今回の読書会では、①~③までを学習しました。この3つの神の定義は、キリスト教の神観と共通しています。言葉だけを見ると、シルバーバーチの神観もキリスト教の神観も同じように思ってしまいます。しかし、この3つの神の定義は、キリスト教の神観とは比べものにならないほど深遠なものです。さらに次回、学んでいく④摂理の神と⑤究極の理想としての神は、従来の宗教では明らかにされてこなかった画期的な内容です。

イエスは地上時代、「愛の神」という画期的な神観を地上人に説きました。そして、その概念をさらに深め、本当の「神の姿」を人々に伝えたいと願っていました。しかし、イエスはわずか数年しか伝道できず、イエスの願いは絶たれてしまいました。イエスは霊界で、地上人に「真の神の姿」を知ってほしい、そして正しい信仰人生を歩んでほしい、と願い続けてきたのです。

長い準備期間を経てイエスは、シルバーバーチを通して今の地上人類の霊的レベルに最もふさわしい「神観」を伝えてきました。イエスが地上を去ってから2000年後、やっと、イエスが伝えたかった「真実の神観」が、地上世界にもたらされたのです。

私たちは、イエスの人類救済にかける2000年分の思いに、なんとしても応えていかなければなりません。地上人生のすべてをかけて、イエスの道具となって、働いていきましょう。イエスが伝えてくれた「真実の神観」が、地上の隅々に行き渡ることを願い、ひたすら、開拓の道を歩んでいきましょう。


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